☆小さな君に大きな愛を
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その日の夜。
不寝番のサンジが見張り台で海を見ていると誰かが上がってきた。
サ「ん?レインちゃん?まだ起きてたのかい?」
『うん♪』
レインはサンジのヒザの上に乗った。
『………。』
サ「どうした?」
『サンジ君、悲しくなった…?』
サ「え?」
『昼間、私が妖精の寿命は30年くらいって言った時ちょっと悲しい顔したから…。』
サ「レインちゃん…。」
『さっきロビンに人間は100年くらい生きるって教えてもらったの。私、妖精よりちょっと長いくらいだと思ってたからビックリしちゃった。』
サ「俺も妖精の寿命の話を聞いてビックリしたよ。」
『ごめんね。私の国ではこれが普通なの。でもね、私は悲しくないよ。みんなに会えてとっても幸せだもん♪』
サ「そっか♪」
『サンジ君は私のこと、可哀想って思ったの…?』
サ「いや。寂しいなって思ったんだ。」
『もっと私と一緒にいたい?』
サ「いたいよ♪」
『そっか♪じゃあ、私、長生きできるように頑張る!えへへ(笑)あ、そろそろ戻らなきゃ。ナミ達が待ってるんだった。それじゃ、おやすみなさい♪』
サ「おやすみ♪」
サンジはレインを見送ると再び海に目を落とした。
サ「長生きか…。」
けどレインちゃんは1年したら国に帰っちまうんだろ…?
俺は人間だから妖精の国には行けないだろうし…。
結局、会えなくなっちまうじゃねぇか…。
それから数日たったある日の事だった。
レインがドールハウスの中で昼寝をしていると
ウ「敵襲だー!」
『え!?た、大変!』
レインが部屋を飛び出そうとすると勢いよくサンジが入ってきた。
サ「レインちゃん!」
『わぁ!ビックリしたー。』
サ「すぐ片づけてくるからここで待ってて。絶対に外に出ないでな!」
『う、うん…。』
せめて私も何かできれば……。
でも妖精が見つかるわけにはいかないし…。
『どうかみんながケガをせずに私の所に帰ってきますように。』
レインはクルー達の持つ羽に向けてそう願った。
《ガチャ》
『!?』
「何だ。中には誰もいねぇのか。」
『……。』
ど、どうしよ…。
誰か入ってきた…。
レインはとっさにドールハウスに備え付けられたイスに座り、人形のふりをした。
「何だこりゃ?ドールハウスか。ガキでもいるのか?」
男は部屋の中をくまなく探した。
「いねぇな。人質にでもできれば好都合だと思ったが…。」
男はドールハウスをじっと見つめた。
『……。』
どうしよ…。
ずっとこっち見てる…。
「ドールハウスがあるって事はガキがいると思ったんだがな。お?人形が入ってやがる。これでガキをおびき出してみるか。」
男はとうとうイスに座っていたレインに手を伸ばした。
『…っ!』
助けて…!
サンジ君…!
「何だ!?この人形、温けぇ!それに質感も柔らかくてやけにリアルだな。羽も生えてやがる。妖精の人形か?」
男はレインの腕を掴むとゆっくりと曲げた。
『痛っ!…しまった!』
「喋った!?」
『…イタイヨ。ヤサシク…シテネ。』
「ロボットか?こりゃすげぇな。」
『…。』
なんとかごまかせた…。
『ソロソロ、オヒルネノジカン…ベットニネカセテネ。』
「ほ~。大したもんだ。面白ぇ。土産に持って帰るか。」
『!?…ネムタイナ…。ハヤク、ベットニ…。』
「うるせぇな。スイッチどこだ?」
『…オウチニ、カエシテネ…。』
「まぁ、いいか。このまま持って帰ろう。」
『!?』
男はそのままレインをポケットに入れてしまった。
男が甲板に戻ると船員たちが伸びていた。
「おいおい…。情けねぇな。」
ナ「さっさと出ていって!」
「ったくしょうがねぇ。お前ら!起きろ!ずらかるぞ。」
「へ、へい!お頭!」
男は船員たちを引き連れるとあっけなくサニー号から離れていった。
ウ「いったい何だったんだ…。」
フ「金目当てだろ。」
チョ「みんなケガはないか?」
ナ「えぇ。不思議なくらいに攻撃が当たらなかったから。」
サ「ナミさんもですか?何だか相手がことごとく攻撃を外してくるというか当たらなかったんですよね。」
ロ「私も不自然だと思ったわ。」
ゾ「相手が弱かっただけだろ。」
ブ「それより、盗られた物とかはないですかね?」
ナ「金庫には鍵がかかってるし大丈夫だと思うけど。」
フ「一応、調べておくか。」
ナ「そうね。」
こうしてクルー達はそれぞれ部屋を確認しに向かった。
サンジはナミとロビンと共にレインを迎えに女部屋へ向かった。
サ「レインちゃんお待たせ♪怖くなかったかい?…ってあれ?レインちゃんは?」
ナ「さっきまでここで昼寝してたはずだけど…。」
ロ「まずいかもしれないわ…。」
ナ「え?」
ロ「これ。」
床には見覚えのない足跡がついていた。
サ「そういえばさっきのヤツ…船内から出てきたよな…。」
ナ「まさかレインが拐われたってこと!?」
サ「急いで探そう!」
サンジは他のクルー達にも知らせ、船内中を探し回った。
だが、レインは見つからなかった。
フ「やべぇな。」
ブ「もうさっきの船も見えませんしどっちに行ったのかもわかりません…。」
チョ「匂いも途中で途切れてたし…。」
ゾ「おい、ルフィ。なんか見えたか?」
船首に座り海に目を凝らすルフィにゾロが問いかける。
ル「見えねぇ!」
ウ「こっちもダメだ!」
見張り台からゴーグルを覗くウソップが叫んだ。
チョ「このままレインに会えないのか…?そんなのやだゾ…!」
サ「絶対に方法はあるはずだ。諦めるもんか。」
ウ「ゴーグルで見渡せる範囲にはそれらしき船はなかった。」
ウソップは見張り台から降りるとそう呟いた。
ル「おわっ!」
ウ「何やってんだよ~。」
ルフィが船首から降りようとした時、風に帽子が飛ばされて甲板に落ちた。
ル「危ねぇ、危ねぇ。ん?…あー!帽子が歩いた!」
ゾ「あー?んなわけ…な!?」
ルフィの帽子はズルズルと甲板の床を這うように動いている。
ブ「ヨホホホ~!気持ち悪いですね~!で?ルフィさん、何をやったらこうなるんです?」
チョ「い、生きてるのか…?」
チョッパーはルフィの帽子をツンツンとつついた。
ル「捕まえた!」
ルフィがようやく帽子を手に取ると
ふわりとかすかな香りがチョッパーの鼻をかすめた。
チョ「レインの匂いだ!」
サ「どこだ!?」
チョ「ルフィの帽子からだ!」
ル「んー?」
ルフィが帽子の中を見る。
ル「これか?」
それは帽子の中にうまく差し込まれたレインの羽だった。
チョ「レインの羽だ!」
ロ「もしかしてその羽が動いてたんじゃないかしら?」
ブ「その羽がレインさんの居場所を示してるってことでしょうか?」
サ「そうか!」
サンジはジャケットの内ポケットから羽を取り出した。
すると羽はサンジの手のひらの上で一定の方向に動き出した。
サ「あっちを指してる!」
ナ「私のも!」
チョ「俺のも同じ方向だ!」
フ「その方向にレインがいるのは間違いなさそうだな。」
ナ「フランキー!急いで船をまわして!」
フ「おっしゃ!任せろ!全速力だ!」
サ「レインちゃん…!」
待っててくれ。
必ず見つける!
不寝番のサンジが見張り台で海を見ていると誰かが上がってきた。
サ「ん?レインちゃん?まだ起きてたのかい?」
『うん♪』
レインはサンジのヒザの上に乗った。
『………。』
サ「どうした?」
『サンジ君、悲しくなった…?』
サ「え?」
『昼間、私が妖精の寿命は30年くらいって言った時ちょっと悲しい顔したから…。』
サ「レインちゃん…。」
『さっきロビンに人間は100年くらい生きるって教えてもらったの。私、妖精よりちょっと長いくらいだと思ってたからビックリしちゃった。』
サ「俺も妖精の寿命の話を聞いてビックリしたよ。」
『ごめんね。私の国ではこれが普通なの。でもね、私は悲しくないよ。みんなに会えてとっても幸せだもん♪』
サ「そっか♪」
『サンジ君は私のこと、可哀想って思ったの…?』
サ「いや。寂しいなって思ったんだ。」
『もっと私と一緒にいたい?』
サ「いたいよ♪」
『そっか♪じゃあ、私、長生きできるように頑張る!えへへ(笑)あ、そろそろ戻らなきゃ。ナミ達が待ってるんだった。それじゃ、おやすみなさい♪』
サ「おやすみ♪」
サンジはレインを見送ると再び海に目を落とした。
サ「長生きか…。」
けどレインちゃんは1年したら国に帰っちまうんだろ…?
俺は人間だから妖精の国には行けないだろうし…。
結局、会えなくなっちまうじゃねぇか…。
それから数日たったある日の事だった。
レインがドールハウスの中で昼寝をしていると
ウ「敵襲だー!」
『え!?た、大変!』
レインが部屋を飛び出そうとすると勢いよくサンジが入ってきた。
サ「レインちゃん!」
『わぁ!ビックリしたー。』
サ「すぐ片づけてくるからここで待ってて。絶対に外に出ないでな!」
『う、うん…。』
せめて私も何かできれば……。
でも妖精が見つかるわけにはいかないし…。
『どうかみんながケガをせずに私の所に帰ってきますように。』
レインはクルー達の持つ羽に向けてそう願った。
《ガチャ》
『!?』
「何だ。中には誰もいねぇのか。」
『……。』
ど、どうしよ…。
誰か入ってきた…。
レインはとっさにドールハウスに備え付けられたイスに座り、人形のふりをした。
「何だこりゃ?ドールハウスか。ガキでもいるのか?」
男は部屋の中をくまなく探した。
「いねぇな。人質にでもできれば好都合だと思ったが…。」
男はドールハウスをじっと見つめた。
『……。』
どうしよ…。
ずっとこっち見てる…。
「ドールハウスがあるって事はガキがいると思ったんだがな。お?人形が入ってやがる。これでガキをおびき出してみるか。」
男はとうとうイスに座っていたレインに手を伸ばした。
『…っ!』
助けて…!
サンジ君…!
「何だ!?この人形、温けぇ!それに質感も柔らかくてやけにリアルだな。羽も生えてやがる。妖精の人形か?」
男はレインの腕を掴むとゆっくりと曲げた。
『痛っ!…しまった!』
「喋った!?」
『…イタイヨ。ヤサシク…シテネ。』
「ロボットか?こりゃすげぇな。」
『…。』
なんとかごまかせた…。
『ソロソロ、オヒルネノジカン…ベットニネカセテネ。』
「ほ~。大したもんだ。面白ぇ。土産に持って帰るか。」
『!?…ネムタイナ…。ハヤク、ベットニ…。』
「うるせぇな。スイッチどこだ?」
『…オウチニ、カエシテネ…。』
「まぁ、いいか。このまま持って帰ろう。」
『!?』
男はそのままレインをポケットに入れてしまった。
男が甲板に戻ると船員たちが伸びていた。
「おいおい…。情けねぇな。」
ナ「さっさと出ていって!」
「ったくしょうがねぇ。お前ら!起きろ!ずらかるぞ。」
「へ、へい!お頭!」
男は船員たちを引き連れるとあっけなくサニー号から離れていった。
ウ「いったい何だったんだ…。」
フ「金目当てだろ。」
チョ「みんなケガはないか?」
ナ「えぇ。不思議なくらいに攻撃が当たらなかったから。」
サ「ナミさんもですか?何だか相手がことごとく攻撃を外してくるというか当たらなかったんですよね。」
ロ「私も不自然だと思ったわ。」
ゾ「相手が弱かっただけだろ。」
ブ「それより、盗られた物とかはないですかね?」
ナ「金庫には鍵がかかってるし大丈夫だと思うけど。」
フ「一応、調べておくか。」
ナ「そうね。」
こうしてクルー達はそれぞれ部屋を確認しに向かった。
サンジはナミとロビンと共にレインを迎えに女部屋へ向かった。
サ「レインちゃんお待たせ♪怖くなかったかい?…ってあれ?レインちゃんは?」
ナ「さっきまでここで昼寝してたはずだけど…。」
ロ「まずいかもしれないわ…。」
ナ「え?」
ロ「これ。」
床には見覚えのない足跡がついていた。
サ「そういえばさっきのヤツ…船内から出てきたよな…。」
ナ「まさかレインが拐われたってこと!?」
サ「急いで探そう!」
サンジは他のクルー達にも知らせ、船内中を探し回った。
だが、レインは見つからなかった。
フ「やべぇな。」
ブ「もうさっきの船も見えませんしどっちに行ったのかもわかりません…。」
チョ「匂いも途中で途切れてたし…。」
ゾ「おい、ルフィ。なんか見えたか?」
船首に座り海に目を凝らすルフィにゾロが問いかける。
ル「見えねぇ!」
ウ「こっちもダメだ!」
見張り台からゴーグルを覗くウソップが叫んだ。
チョ「このままレインに会えないのか…?そんなのやだゾ…!」
サ「絶対に方法はあるはずだ。諦めるもんか。」
ウ「ゴーグルで見渡せる範囲にはそれらしき船はなかった。」
ウソップは見張り台から降りるとそう呟いた。
ル「おわっ!」
ウ「何やってんだよ~。」
ルフィが船首から降りようとした時、風に帽子が飛ばされて甲板に落ちた。
ル「危ねぇ、危ねぇ。ん?…あー!帽子が歩いた!」
ゾ「あー?んなわけ…な!?」
ルフィの帽子はズルズルと甲板の床を這うように動いている。
ブ「ヨホホホ~!気持ち悪いですね~!で?ルフィさん、何をやったらこうなるんです?」
チョ「い、生きてるのか…?」
チョッパーはルフィの帽子をツンツンとつついた。
ル「捕まえた!」
ルフィがようやく帽子を手に取ると
ふわりとかすかな香りがチョッパーの鼻をかすめた。
チョ「レインの匂いだ!」
サ「どこだ!?」
チョ「ルフィの帽子からだ!」
ル「んー?」
ルフィが帽子の中を見る。
ル「これか?」
それは帽子の中にうまく差し込まれたレインの羽だった。
チョ「レインの羽だ!」
ロ「もしかしてその羽が動いてたんじゃないかしら?」
ブ「その羽がレインさんの居場所を示してるってことでしょうか?」
サ「そうか!」
サンジはジャケットの内ポケットから羽を取り出した。
すると羽はサンジの手のひらの上で一定の方向に動き出した。
サ「あっちを指してる!」
ナ「私のも!」
チョ「俺のも同じ方向だ!」
フ「その方向にレインがいるのは間違いなさそうだな。」
ナ「フランキー!急いで船をまわして!」
フ「おっしゃ!任せろ!全速力だ!」
サ「レインちゃん…!」
待っててくれ。
必ず見つける!
