☆音楽の魔法
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それからしばらくたった頃。
明日の仕込みを終えて外で一服しているとフォルテがやってきた。
サ「フォルテちゃん?こんな時間にどうしたんだろ。寝れねぇのかな…。」
サンジが近づこうとするとフォルテはゆっくりと船の手すりに手をかけた。
サ「フォルテちゃん…?まさか…!ちょっと待てっ!」
聞こえるはずもないとわかっていたが気づけば大声で叫んでいた。
サ「フォルテちゃんやめろっ!」
フォルテは駆け出すサンジに気づかずに手すりに足をかけた。
『っ…。』
音楽ができなくなるなんて考えた事もなかった…。
楽器が吹けなくなって、
歌も歌えなくなって、
何より…話す事もできなくて…。
みんなの声も聞こえなくて…。
風の音も、波の音も、何もかもがなくなっちゃうなんて…。
私から音楽を取ったら何も残らない…。
価値のないものと同じ…。
それなら早くこの世界から出て行かなくちゃ…。
じゃないとみんなが困っちゃう。
言葉が通じなくなった私に気を使って疲れちゃうかもしれない…。
私に気を使ってブルックが楽器を辞めちゃうかもしれない…。
楽しく宴会で歌えなくなっちゃうかもしれない…。
このまま私がここに居座ったらみんなの笑顔がなくなっちゃうかもしれない…。
それは嫌だから。
全部終わりにしよう。
私なんて最初からいなかったの。
この船の音楽家は戦闘もできて歌も楽器もうまいブルックだけ。
最初からそうだった。
みんながそう思ってくれるといいな。
早く私を忘れてみんなが笑顔に戻ってくれたらそれでいい。
みんな…。
ありがとう。
楽しかったよ。
私にとってみんなに出会えた事が
最高の宝物。
これを持ってこれから私は違う世界に行くね。
私はそこでゆっくりと夢を見るの。
みんなが冒険を続けるこの世界をずっと見守る夢を…。
おやすみなさい………。
『…さ…お…ら…ら…。(さよなら)』
フォルテがゆっくりと体重を前にかける。
サ「フォルテちゃん!クソッ!頼む!間に合ってくれっ!」
サンジが目一杯に手を伸ばす。
そしてとうとうフォルテは海へと身を投げた。
サ「届けー!」
『…!?』
サ「はぁっ…はぁっ…はぁっ…間に合った…。」
サンジはギリギリの所でフォルテの手を掴んだ。
サ「よっ…!」
サンジは宙づりになったフォルテを引き上げた。
『…………。』
うかつだった…。
この人はいつもこの時間まで起きてたんだった…。
…きっと怒ってる…よね…。
だって…それなりの事…したんだもん…。
でも…私にはこれしか思いつかない…。
もうどうしようもないんだよ……。
サンジはまっすぐにフォルテを見た。
フォルテは目をギュッとつぶった。
怒られる…。
サ「ごめんっ……。」
サンジはそう言うとフォルテをギュッと抱きしめた。
『…………?』
サ「ごめんなフォルテちゃん…。ほんとに…ごめん…。」
抱きしめられるフォルテの肩に温かいものが伝わる。
『…………。』
どうして…?
どうしてサンジ君が泣いてるの…?
わかんないよ…。
と、そこへカワイイ足音が近づいてきた。
チョ「サンジ?何かあったのか?声が聞こえたけど…ってどうした?」
状況を見てチョッパーが目を丸くした。
サンジは2人をラウンジに連れて行き
経緯を話した。
チョ「フォルテ………。」
『…………。』
フォルテは俯いたまま。
チョ「ケガはしなかったか?」
チョッパーがフォルテの肩を優しく叩くとフォルテがゆっくりと顔を上げた。
チョッパーはそのままフォルテの手を取ると体を診る。
『………。』
私がケガしてないか見てくれてるの…?
そんなのいらないっ…!
ケガなんてどうでもいい…!
『…っ!』
フォルテはチョッパーの手を振りほどいた。
チョ「フォルテっ!」
チョッパーはフォルテの肩を強く掴んだ。
『…!?』
チョ「いい加減にしろっ!」
サ「お、おいチョッパー…。」
チョ「命を何だと思ってるんだ!フォルテの命はフォルテだけのものじゃないんだっ!お父さんとお母さんにもらったものだろっ!それを簡単に捨てるな!耳が聞こえなくたってフォルテはフォルテだ!誰もフォルテを嫌ったりしないし、面倒だとも思わない!フォルテに気を使うのはみんなフォルテが好きだからだ!また笑ってほしいからっ…!だからみんな何とかしようと頑張ってるんだ!その気持ちを無駄にするな!」
サ「チョッパー…。」
チョ「…それだけだ…。もう戻る…。…あと、俺は諦めてないからな。絶対治してやる。」
チョッパーはそう言うとラウンジを出て行った。
明日の仕込みを終えて外で一服しているとフォルテがやってきた。
サ「フォルテちゃん?こんな時間にどうしたんだろ。寝れねぇのかな…。」
サンジが近づこうとするとフォルテはゆっくりと船の手すりに手をかけた。
サ「フォルテちゃん…?まさか…!ちょっと待てっ!」
聞こえるはずもないとわかっていたが気づけば大声で叫んでいた。
サ「フォルテちゃんやめろっ!」
フォルテは駆け出すサンジに気づかずに手すりに足をかけた。
『っ…。』
音楽ができなくなるなんて考えた事もなかった…。
楽器が吹けなくなって、
歌も歌えなくなって、
何より…話す事もできなくて…。
みんなの声も聞こえなくて…。
風の音も、波の音も、何もかもがなくなっちゃうなんて…。
私から音楽を取ったら何も残らない…。
価値のないものと同じ…。
それなら早くこの世界から出て行かなくちゃ…。
じゃないとみんなが困っちゃう。
言葉が通じなくなった私に気を使って疲れちゃうかもしれない…。
私に気を使ってブルックが楽器を辞めちゃうかもしれない…。
楽しく宴会で歌えなくなっちゃうかもしれない…。
このまま私がここに居座ったらみんなの笑顔がなくなっちゃうかもしれない…。
それは嫌だから。
全部終わりにしよう。
私なんて最初からいなかったの。
この船の音楽家は戦闘もできて歌も楽器もうまいブルックだけ。
最初からそうだった。
みんながそう思ってくれるといいな。
早く私を忘れてみんなが笑顔に戻ってくれたらそれでいい。
みんな…。
ありがとう。
楽しかったよ。
私にとってみんなに出会えた事が
最高の宝物。
これを持ってこれから私は違う世界に行くね。
私はそこでゆっくりと夢を見るの。
みんなが冒険を続けるこの世界をずっと見守る夢を…。
おやすみなさい………。
『…さ…お…ら…ら…。(さよなら)』
フォルテがゆっくりと体重を前にかける。
サ「フォルテちゃん!クソッ!頼む!間に合ってくれっ!」
サンジが目一杯に手を伸ばす。
そしてとうとうフォルテは海へと身を投げた。
サ「届けー!」
『…!?』
サ「はぁっ…はぁっ…はぁっ…間に合った…。」
サンジはギリギリの所でフォルテの手を掴んだ。
サ「よっ…!」
サンジは宙づりになったフォルテを引き上げた。
『…………。』
うかつだった…。
この人はいつもこの時間まで起きてたんだった…。
…きっと怒ってる…よね…。
だって…それなりの事…したんだもん…。
でも…私にはこれしか思いつかない…。
もうどうしようもないんだよ……。
サンジはまっすぐにフォルテを見た。
フォルテは目をギュッとつぶった。
怒られる…。
サ「ごめんっ……。」
サンジはそう言うとフォルテをギュッと抱きしめた。
『…………?』
サ「ごめんなフォルテちゃん…。ほんとに…ごめん…。」
抱きしめられるフォルテの肩に温かいものが伝わる。
『…………。』
どうして…?
どうしてサンジ君が泣いてるの…?
わかんないよ…。
と、そこへカワイイ足音が近づいてきた。
チョ「サンジ?何かあったのか?声が聞こえたけど…ってどうした?」
状況を見てチョッパーが目を丸くした。
サンジは2人をラウンジに連れて行き
経緯を話した。
チョ「フォルテ………。」
『…………。』
フォルテは俯いたまま。
チョ「ケガはしなかったか?」
チョッパーがフォルテの肩を優しく叩くとフォルテがゆっくりと顔を上げた。
チョッパーはそのままフォルテの手を取ると体を診る。
『………。』
私がケガしてないか見てくれてるの…?
そんなのいらないっ…!
ケガなんてどうでもいい…!
『…っ!』
フォルテはチョッパーの手を振りほどいた。
チョ「フォルテっ!」
チョッパーはフォルテの肩を強く掴んだ。
『…!?』
チョ「いい加減にしろっ!」
サ「お、おいチョッパー…。」
チョ「命を何だと思ってるんだ!フォルテの命はフォルテだけのものじゃないんだっ!お父さんとお母さんにもらったものだろっ!それを簡単に捨てるな!耳が聞こえなくたってフォルテはフォルテだ!誰もフォルテを嫌ったりしないし、面倒だとも思わない!フォルテに気を使うのはみんなフォルテが好きだからだ!また笑ってほしいからっ…!だからみんな何とかしようと頑張ってるんだ!その気持ちを無駄にするな!」
サ「チョッパー…。」
チョ「…それだけだ…。もう戻る…。…あと、俺は諦めてないからな。絶対治してやる。」
チョッパーはそう言うとラウンジを出て行った。