それから数日が経った。

ログも貯まり
サニー号は再び大海原へと旅を再開した。



『ん～！』



天気のいい日。
フォルテは気持ちよさそうに甲板で伸びをした。


フォルテの隣にはサンジの姿が。



『……。』



実を言うと最近サンジ君の様子がおかしい。

何か悩んでいるような
思いつめているような…。



クルー達もそれぞれの時間を過ごす静かな昼下がり。



フォルテはそっとサンジに切り出した。



《ねぇ。最近ずっと何を考えてるの？》



ｻ「え？」



《ずっと真剣な顔で考え込んでるのをよく見るから…。何か悩み事？私に出来ることがあったらいつでも相談してね♪》



ｻ「フォルテちゃん…。」



サンジはフォルテをギュッと抱きしめた。



『…？』



サンジはフォルテを少し強く抱きしめると自分の体にぴったり密着させた。



『あ…///』



どうしたんだろ…///



ｻ「じ、じゃあ、相談に乗ってもらおうかな…。」



サンジはささやくようにそう言った。



その振動とサンジの鼓動がフォルテに伝わる。



サンジ君すごくドキドキしてる…。



ｻ「もしさ…俺がフォルテちゃんの事…好きって言ったらどうする…？」



『…！？』



フォルテは慌ててサンジから離れると驚いた目でサンジを見た。



ｻ「ま、まぁ、そりゃ驚くよな…///やっぱ今のは忘れてくれ…。」



『う…ん…。』



サンジ君が私の事を好き？
そんな風に思ってたなんて
考えた事もなかった。

私は…どうなんだろう…。

わかんない…。



ｳ「敵襲だーーー！」



ｻ「なに！？」



『…？』



《どうしたの？》



ｻ「敵襲だ！フォルテちゃんこっち！」



サンジはフォルテの手を取ると船内にフォルテを避難させた。



ｻ「すぐ片づけてくるからここで待ってて！」



サンジはそう言って甲板へと出ていった。



フォルテは少し不安そうにサンジを見送った。



『……。』



こういう時の私は本当に役立たずだ。
ブルックみたいに戦闘もできればよかったんだけど…。