それから数時間後。
チョッパーが目を覚ました。


甲板に出るとそこには笑顔でブルックのギターを演奏するフォルテの姿があった。


それはフォルテの耳が聞こえなくなってから初めて見た笑顔だった。



ﾁｮ「フォルテ…っ…！」



チョッパーが涙目でフォルテに駆け寄る。



『…♪』



フォルテはチョッパーに笑顔を向けるとチョッパーをギュッと抱きしめた。



『あい…かと…。（ありがと）』



ﾁｮ「うん…っ…。」



腕の中で泣くチョッパーをフォルテはいつまでも優しく抱きしめていた。




ﾅ「これで今日から楽器吹けるじゃない♪」



『………。』



ﾁｮ「フォルテ？」



フォルテは悲しげな目をして楽器部屋を指差した。



ﾅ「そうだった…。鍵…。」



ﾁｮ「鍵？」



ｻ「フォルテちゃん、楽器部屋の鍵を海に捨てちまったんだ。」



ﾁｮ「え！？」



『ごえんらさい…。（ごめんなさい。）』






《バキッ！》



ﾙ「開いたぞー。」



ﾅ「ルフィ！？」



『！？』



ﾌ「な！？てめぇ！船を壊すな！」



ﾙ「ははは☆悪ぃ悪ぃ♪」



『ぅふぃー…！（ルフィー！）』



フォルテはルフィに抱きついた。



ﾙ「ニシシ☆」



それから数日後。



図書室には一緒に調べ物をするフォルテとチョッパーの姿があった。



ﾁｮ「これだ！」



『…？』



突然立ち上がるチョッパーにフォルテが目を向ける。



ﾁｮ「ここ見てくれ！」



チョッパーが指差す所をフォルテが読む。



『…！？』



ﾁｮ「この薬ならいけるかもしれない！早速試そう！」