思いを言葉に
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『あ…。今日ね、帰りに病院寄って行くから一緒に帰れない…。ごめんね…。』
サ「気にしないで♪」
『ありがとう♪でもね、あんまり行きたくないの…。』
サ「何で?」
『リハビリしに行くんだけどね…。いくらやっても変わらないの…。もう右手はダメかも…。』
サ「見せて。」
『え?』
サ「真希ちゃんの右手。」
『う、うん。』
真希はサンジにそっと右手をさしだす。
サ「前より良くなったの?」
『うん。前は腕もまともに動かせなかったけど今は腕くらいならなんとか。でも指がね…。』
サンジは真希の手を取る。
その手は軽く握られていた。
『これ以上は開かないの…。』
そう言う真希にサンジが優しく真希の手を開く。
サ「痛い?」
『うぅん。痛みはないよ。』
サ「少し開くなら筆とか持てそうだけどな…。」
『持てるよ。でも力が入らないから描くのは無理なの…。』
サ「そうか…。」
『ご、ごめんね!暗くなっちゃったね。違う話しよ!えーっとね、動物!好きな動物は?私ね、家でウサギ飼ってるの♪』
気を使い無理に話題を変える真希に
サンジは胸が痛くなった。
『あ!もうすぐ昼休み終わっちゃう!日誌書かなきゃ!』
サ「日誌?」
『うん。学級日誌。』
サ「それってクラス委員が書くんじゃなかったか?確かクラス委員ってユリちゃんだよな?」
『うん。だけどさ、桜庭さんってジャンケンで負けてクラス委員になったじゃない?負けたとはいえ桜庭さん自身はやりたくないのにみんなで押し付けたみたいになっちゃったし。私もその場にいたから同罪かなって。だからせめて日誌くらいはこっそり書いてあげようかと思って。こんなの罪滅ぼしなるとは思わないけどね。』
サ「じゃあ、真希ちゃんがクラス委員になればよかったんじゃ?」
『私は無理。クラス委員って体育祭とか文化祭の運営したりで準備とか色々あるし…。私じゃ足手まといになっちゃうから…。だから私は保健委員なの。保健委員ならたまに当番が回って来ても保健室で座ってケガ人とか待ってるだけだし、体育祭もずっとテントの下でケガの手当てとかだから競技に参加しなくていいし。私が最初から競技選びにいなかったらみんなも気を使わなくて済むでしょ?』
サ「真希ちゃん…。」
正直、真希ちゃんがここまで
気を使っていたのかと俺は驚いた反面、悲しくもなった…。
放課後。
真希は病院へと向かっていった。
サンジは校門で真希と別れると本屋に寄り道した。
サ「専門書だとこの辺りか…。これと、これだな。」
サンジは数冊の本を買うと家に帰った。
翌日。
昨日と同じように真希と中庭で昼食。
サ「なぁ、真希ちゃん。右手出して。」
『うん。』
真希は不思議そうに右手をさしだす。
サンジはゆっくりと真希の手を開くとマッサージを始めた。
サ「神経を活性化させたりするのに効くんだって♪」
『私のために調べてくれたの…?』
サ「あぁ♪」
『ありがとう…♪』
真希は少し涙目になり笑った。
サ「そんなに嬉しかった?」
『うん♪』
サ「ははは♪」
それからサンジは毎日、真希の手のマッサージを続けた。
サ「気にしないで♪」
『ありがとう♪でもね、あんまり行きたくないの…。』
サ「何で?」
『リハビリしに行くんだけどね…。いくらやっても変わらないの…。もう右手はダメかも…。』
サ「見せて。」
『え?』
サ「真希ちゃんの右手。」
『う、うん。』
真希はサンジにそっと右手をさしだす。
サ「前より良くなったの?」
『うん。前は腕もまともに動かせなかったけど今は腕くらいならなんとか。でも指がね…。』
サンジは真希の手を取る。
その手は軽く握られていた。
『これ以上は開かないの…。』
そう言う真希にサンジが優しく真希の手を開く。
サ「痛い?」
『うぅん。痛みはないよ。』
サ「少し開くなら筆とか持てそうだけどな…。」
『持てるよ。でも力が入らないから描くのは無理なの…。』
サ「そうか…。」
『ご、ごめんね!暗くなっちゃったね。違う話しよ!えーっとね、動物!好きな動物は?私ね、家でウサギ飼ってるの♪』
気を使い無理に話題を変える真希に
サンジは胸が痛くなった。
『あ!もうすぐ昼休み終わっちゃう!日誌書かなきゃ!』
サ「日誌?」
『うん。学級日誌。』
サ「それってクラス委員が書くんじゃなかったか?確かクラス委員ってユリちゃんだよな?」
『うん。だけどさ、桜庭さんってジャンケンで負けてクラス委員になったじゃない?負けたとはいえ桜庭さん自身はやりたくないのにみんなで押し付けたみたいになっちゃったし。私もその場にいたから同罪かなって。だからせめて日誌くらいはこっそり書いてあげようかと思って。こんなの罪滅ぼしなるとは思わないけどね。』
サ「じゃあ、真希ちゃんがクラス委員になればよかったんじゃ?」
『私は無理。クラス委員って体育祭とか文化祭の運営したりで準備とか色々あるし…。私じゃ足手まといになっちゃうから…。だから私は保健委員なの。保健委員ならたまに当番が回って来ても保健室で座ってケガ人とか待ってるだけだし、体育祭もずっとテントの下でケガの手当てとかだから競技に参加しなくていいし。私が最初から競技選びにいなかったらみんなも気を使わなくて済むでしょ?』
サ「真希ちゃん…。」
正直、真希ちゃんがここまで
気を使っていたのかと俺は驚いた反面、悲しくもなった…。
放課後。
真希は病院へと向かっていった。
サンジは校門で真希と別れると本屋に寄り道した。
サ「専門書だとこの辺りか…。これと、これだな。」
サンジは数冊の本を買うと家に帰った。
翌日。
昨日と同じように真希と中庭で昼食。
サ「なぁ、真希ちゃん。右手出して。」
『うん。』
真希は不思議そうに右手をさしだす。
サンジはゆっくりと真希の手を開くとマッサージを始めた。
サ「神経を活性化させたりするのに効くんだって♪」
『私のために調べてくれたの…?』
サ「あぁ♪」
『ありがとう…♪』
真希は少し涙目になり笑った。
サ「そんなに嬉しかった?」
『うん♪』
サ「ははは♪」
それからサンジは毎日、真希の手のマッサージを続けた。