真希ちゃんと友達になった翌日。



教室で真希ちゃんに挨拶をするとクラスの奴らが不思議そうな目で俺達を見た。



俺は気にせず毎日真希ちゃんに声をかけ続けた。



そんなある日、真希ちゃんが俺を校舎裏に呼び出した。



ｻ「話ってなぁに？」



『もうやめませんか…。』



ｻ「何を？」



『私に話しかけるの…。やっぱり私には関わらないでください…。』



ｻ「友達なのに？」



『友達ももう解消してください…。』



ｻ「何で？」



『それは……。…私といても楽しくないですし、気を使って声をかけて頂いても私はあなたに何もお返しできないので…。』



ｻ「俺は楽しくないなんて思ってないし、お返しとか気にしてねぇよ？」



『……本当は気づいてますよね…。』



ｻ「何に？」



『みんなの視線です……。…私は嫌なんです…！私に関わるだけであなたも同じ目で見られる…！軽蔑されるんですよ…！…それが嫌なんです…。だからもう私には関わらないでください…。』



ｻ「確かに気づいてたよ…。みんなの視線に…。けど俺は気にしねぇよ？それに周りが俺を軽蔑したって真希ちゃんは俺を軽蔑しねぇだろ？俺はそれで充分♪」



『あなた頭のネジが何本か飛んでるんですね…。』



ｻ「サンジ。」



『サンジ…さん。』



ｻ「その“さん”ってのやめねぇ？何か距離感じる。あとその敬語も。」



『…わかりました…。もう諦めます。…サ、サンジ君…。これでいい…？』



ｻ「よし♪さ、そろそろ帰ろ？」



『うん。』