思いを言葉に
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「あら?浅井さんどうしたの?」
保健室に着くと保健医が不思議そうに真希と蒼井を見る。
「中庭で転んじゃったみたいで。」
「こっちいらっしゃい♪」
蒼井は真希を椅子に降ろした。
『ありがとう…。』
真希は申し訳なさそうに頭を下げた。
「気にしないで♪」
「そう言えばサンジ君は?浅井さんいつも一緒なのに蒼井君となんて珍しい。」
『サンジ君は……。もう帰ったと思います…。』
「あら。珍しい。」
保健医は不思議そうにしながらも手早く手当をする。
「はい、終わり♪3年生は今日の授業は終わりだから早く帰りなさいよ?」
『はい。ありがとうございました。』
真希がお礼を言って保健室を出ると蒼井が真希の前にしゃがんだ。
『蒼井君?』
「家まで送るよ♪」
『え!?さすがにそれは悪いからいいよ。』
「でも痛いだろ?」
『これくらい我慢できるし、ケガしたの左足だから大丈夫。心配してくれてありがとう♪』
「なら、なおさらじゃん。」
『え?』
「左足は普通に動くんでしょ?その左足をケガしてるんだから歩くの大変だろ?」
『ちょっとだから大丈夫♪』
「強がるなって。ほら早く♪」
なかなか引き下がらない蒼井に真希が折れた。
『じゃ、じゃあ、お願いします…。』
「おぅ!」
蒼井は真希をおぶると歩きだした。
『ね、ねぇ…恥ずかしくない…?』
「全然♪」
『私、重くない…?』
「全然♪道こっちであってる?」
『うん。…本当にごめんね…。』
「気にしないで♪俺もさ、浅井さんと話してみたかったんだ。」
『え?』
「浅井さんいつも1人だったろ?だから声かけようかと思ったんだけどさ…。女の子に声かけるって意外とハードル高いのな(笑)どうやって声かけようか迷ってるうちにサンジに先越されちゃったよ(笑)」
『ごめん…。あんまり人に迷惑かけたくなくて1人でいたんだけど逆に気を使わせちゃったね…。それに結局、迷惑かけちゃってるし…。』
「浅井さんはさ。サンジの事好きなの?」
『え!?…違うよ…。サンジ君とはそういうんじゃない…。』
「そっかー。俺はいいヤツだと思うし。すげー似合うって思うな♪」
『私なんかじゃサンジ君が可哀想だよ…。私…障害者だから…。』
「それ。その事だよ。」
『え?』
「サンジは障害の事、浅井さんに何て言った?」
『軽蔑しないって…。』
「やっぱりな。アイツ昔からそうなんだ♪」
『昔って蒼井君はサンジ君と付き合い長いの?』
「うん。中学が同じだったんだ。アイツさ、1人でいるヤツとかイジメられてるヤツとかにすぐ声かけるんだよ。それでさ、誰よりも先に仲良くなってそのままその子をクラスに解けこますんだ。魔法みたいに♪」
『魔法…?』
「そう♪卒業する頃には仲が悪かったなんてみんな忘れてるくらいに。昔からそうやって人に手を差し伸べるのがウマいヤツだったんだ。」
『そうなんだ。じゃあ、私も1人でいたから声かけてくれたんだね。』
「いや。浅井さんの場合は違うと思う。」
『え…?』
「珍しく迷ってたからな(笑)それにアイツはいつもその子がクラスに馴染めたらそっと離れていくんだ。けど浅井さんとはずっと一緒にいるだろ?相当大事なんだと思うぜ?」
『わ、私が…?』
「うん♪」
『…でも…私は障害者だから…。大事に思ってくれるのは嬉しいけど…迷惑かける事しかできない…。』
「そうかな?俺は浅井さんがサンジを変えたと思ってる♪」
『え?』
「前に浅井さんが休んだ日あっただろ?あの日、久しぶりにサンジと話したんだ。アイツすげぇ嬉しそうに浅井さんの話してたよ♪サンジってさ、誰にでも優しいけどどこか自分を隠してるっていうか…。うまく言えねぇけど誰かのために笑顔でいるみたいな?そんな感じがしてたんだけどさ、浅井さんの話してる時はただ楽しくて、嬉しくて、自分の気持ちに正直になって笑ってるみたいな感じだった。サンジの心の奥に眠ってる何かを引き出したのは浅井さんだと思う♪」
『私が…?』
「うん♪浅井さんは誰かの心を動かす才能があるのかもな。」
『そんなのない気がするけど…。』
「ユリなんてそうだろ?」
『???』
「クラス委員なんてやる気なかったのに最近はちゃんと仕事してるし、体育祭だっていつもならきっとサボってたかもな。でもそれも浅井さんが変えたと思ってる♪」
『そう…かな…?』
「まぁ、とにかく浅井さんはすごいと思うよ♪サンジもそんな浅井さんに惹かれたんだと思う。」
『…聞いてた…?』
「全部じゃないけどね。俺が言うのもおかしいかもしれねぇけどさ、サンジは浅井さんの事、本気で好きだと思う。信じるのは怖いかもしれねぇけどサンジを信じて損はしない。絶対に。俺が保証するよ♪な~んて、何の保証にもならねぇか(笑)」
『…あ。…家ここだから…。』
「おぅ!」
『あの…。ありがとう。』
「どういたしまして♪」
真希は蒼井を玄関前で見送ると家に入った。
保健室に着くと保健医が不思議そうに真希と蒼井を見る。
「中庭で転んじゃったみたいで。」
「こっちいらっしゃい♪」
蒼井は真希を椅子に降ろした。
『ありがとう…。』
真希は申し訳なさそうに頭を下げた。
「気にしないで♪」
「そう言えばサンジ君は?浅井さんいつも一緒なのに蒼井君となんて珍しい。」
『サンジ君は……。もう帰ったと思います…。』
「あら。珍しい。」
保健医は不思議そうにしながらも手早く手当をする。
「はい、終わり♪3年生は今日の授業は終わりだから早く帰りなさいよ?」
『はい。ありがとうございました。』
真希がお礼を言って保健室を出ると蒼井が真希の前にしゃがんだ。
『蒼井君?』
「家まで送るよ♪」
『え!?さすがにそれは悪いからいいよ。』
「でも痛いだろ?」
『これくらい我慢できるし、ケガしたの左足だから大丈夫。心配してくれてありがとう♪』
「なら、なおさらじゃん。」
『え?』
「左足は普通に動くんでしょ?その左足をケガしてるんだから歩くの大変だろ?」
『ちょっとだから大丈夫♪』
「強がるなって。ほら早く♪」
なかなか引き下がらない蒼井に真希が折れた。
『じゃ、じゃあ、お願いします…。』
「おぅ!」
蒼井は真希をおぶると歩きだした。
『ね、ねぇ…恥ずかしくない…?』
「全然♪」
『私、重くない…?』
「全然♪道こっちであってる?」
『うん。…本当にごめんね…。』
「気にしないで♪俺もさ、浅井さんと話してみたかったんだ。」
『え?』
「浅井さんいつも1人だったろ?だから声かけようかと思ったんだけどさ…。女の子に声かけるって意外とハードル高いのな(笑)どうやって声かけようか迷ってるうちにサンジに先越されちゃったよ(笑)」
『ごめん…。あんまり人に迷惑かけたくなくて1人でいたんだけど逆に気を使わせちゃったね…。それに結局、迷惑かけちゃってるし…。』
「浅井さんはさ。サンジの事好きなの?」
『え!?…違うよ…。サンジ君とはそういうんじゃない…。』
「そっかー。俺はいいヤツだと思うし。すげー似合うって思うな♪」
『私なんかじゃサンジ君が可哀想だよ…。私…障害者だから…。』
「それ。その事だよ。」
『え?』
「サンジは障害の事、浅井さんに何て言った?」
『軽蔑しないって…。』
「やっぱりな。アイツ昔からそうなんだ♪」
『昔って蒼井君はサンジ君と付き合い長いの?』
「うん。中学が同じだったんだ。アイツさ、1人でいるヤツとかイジメられてるヤツとかにすぐ声かけるんだよ。それでさ、誰よりも先に仲良くなってそのままその子をクラスに解けこますんだ。魔法みたいに♪」
『魔法…?』
「そう♪卒業する頃には仲が悪かったなんてみんな忘れてるくらいに。昔からそうやって人に手を差し伸べるのがウマいヤツだったんだ。」
『そうなんだ。じゃあ、私も1人でいたから声かけてくれたんだね。』
「いや。浅井さんの場合は違うと思う。」
『え…?』
「珍しく迷ってたからな(笑)それにアイツはいつもその子がクラスに馴染めたらそっと離れていくんだ。けど浅井さんとはずっと一緒にいるだろ?相当大事なんだと思うぜ?」
『わ、私が…?』
「うん♪」
『…でも…私は障害者だから…。大事に思ってくれるのは嬉しいけど…迷惑かける事しかできない…。』
「そうかな?俺は浅井さんがサンジを変えたと思ってる♪」
『え?』
「前に浅井さんが休んだ日あっただろ?あの日、久しぶりにサンジと話したんだ。アイツすげぇ嬉しそうに浅井さんの話してたよ♪サンジってさ、誰にでも優しいけどどこか自分を隠してるっていうか…。うまく言えねぇけど誰かのために笑顔でいるみたいな?そんな感じがしてたんだけどさ、浅井さんの話してる時はただ楽しくて、嬉しくて、自分の気持ちに正直になって笑ってるみたいな感じだった。サンジの心の奥に眠ってる何かを引き出したのは浅井さんだと思う♪」
『私が…?』
「うん♪浅井さんは誰かの心を動かす才能があるのかもな。」
『そんなのない気がするけど…。』
「ユリなんてそうだろ?」
『???』
「クラス委員なんてやる気なかったのに最近はちゃんと仕事してるし、体育祭だっていつもならきっとサボってたかもな。でもそれも浅井さんが変えたと思ってる♪」
『そう…かな…?』
「まぁ、とにかく浅井さんはすごいと思うよ♪サンジもそんな浅井さんに惹かれたんだと思う。」
『…聞いてた…?』
「全部じゃないけどね。俺が言うのもおかしいかもしれねぇけどさ、サンジは浅井さんの事、本気で好きだと思う。信じるのは怖いかもしれねぇけどサンジを信じて損はしない。絶対に。俺が保証するよ♪な~んて、何の保証にもならねぇか(笑)」
『…あ。…家ここだから…。』
「おぅ!」
『あの…。ありがとう。』
「どういたしまして♪」
真希は蒼井を玄関前で見送ると家に入った。