そんなある日。

いつものように真希ちゃんの家の前で待っていると真希ちゃんのお母さんが出てきた。



「おはよう♪あなたがサンジ君ね。」



ｻ「あ。どうも。おはようございます。真希ちゃんは…？」



「ごめんなさいね。今日はお休みさせるわ。昨日から熱が下がらなくてね。」



ｻ「そうですか…。」



「あの子ね、今日久しぶりに駄々をこねたの。事故にあってからワガママ１つ言わなかったんだけど今朝からずっとね、学校に行きたいって。今まではそんな事言わなかったのに。きっとあなたのおかけで学校が楽しくなったからだと思うの♪」



ｻ「いや、俺は何も…///」



「よかったら帰りに寄って行って。あの子も喜ぶわ♪」



ｻ「はい。では帰りに。」



「えぇ♪」



そうしてサンジが1人で登校した頃。



「お姉ちゃん？」



『ん？舞？どうしたの？』



「大丈夫…？」



『平気、平気。ちょっと熱出ただけだから。それよりもう学校の時間でしょ？早くしないと遅刻するよ？』



「も～。舞は昨日、運動会だったから今日は代休だよ？」



『あ。そっか。昨日、日曜日だ。』



「お姉ちゃん熱でぼーっとしてる？」



『えへへ…。昨日、応援に行けなくてごめんね。』



「大丈夫。お姉ちゃんがいなくても舞はいつも1番だから♪」



『舞は足速いもんね～♪いいな～。』



「お母さんがね、舞はお父さん似だって言ってた♪」



『って事は私は小さい頃から運動苦手だったからお母さん似って事か～。』



「舞ね、嬉しいの。舞はお父さんの事、写真でしか知らないから。お父さんに似てるって言われるとお父さんがいつも一緒にいてくれてるみたいで嬉しいの♪」



『そっか…。』



「真希～？舞～？お母さんそろそろ仕事に行くから何かあったら携帯に連絡するのよ～？」



「はーい♪」



『いってらっしゃーい。…もう子供じゃないんだけどな～。』



「あはは☆」



『クシュンッ！』



「冷えちゃった？」



舞は真希に布団をかける。



『ありがと♪』



「舞、隣の部屋にいるから具合悪くなったらちゃんと呼ぶんだよ？」



『はーい。って舞がお姉ちゃんみたい(笑)』



「今日はお姉ちゃんお休みね♪舞がかわりにお姉ちゃんになる！」



『ありがと。』



舞が部屋を出て行くと真希は
ため息をついた。



『はぁ…。学校行きたかったな…。サンジ君…今頃どうしてるかな…？』