《コンコン。ガチャ。》



「ポッケだポ。侵入者だポ。逃げるんだポ。」



《コンコン。ガチャ。》



「ポッケだポ。侵入者だポ。逃げるんだポ。」



「…ポッケよ。一軒一軒回っていては時間が…。今回は叫んで良いのだぞ？」



「ポ…？あー！いいんだポ？ならそうするポ！」



ポッケは短い足で駆け回りながら叫んだ。



「侵入者だポー！みんなー！逃げるポー！」





その頃、エリカは。



『あなた達が侵入者ね。』



ﾙ「誰だ？」



『名乗る必要はないわ。早くこの島から出て行って。』



ﾙ「何でだよー。ちょっとくらいいいだろー？」



『ダメ。さぁ、早く行って。それとここで見た物は口外しないこと。それができないならこの場に命を置いて行ってもらうわ。』



そう言ってエリカはクルー達に銃を向けた。



ﾙ「またオモチャかー？」



『これは本物よ。』



エリカはそう言うと空に向かって一発撃った。



《バーン》



ｳ「ヒィィィィッ！おい！ルフィ！やべぇって！」



エリカは再び銃をクルー達に向けるとクルー達を睨みつけた。



それを見た兵隊も槍を構える。



『兵隊さんはいいよ。兵隊さんも村の奥に行って。』



「で、ですがエリカさん…。お一人では心配です…。」



『私は大丈夫。それより今ポッケがみんなを避難させてるからそれを手伝って来て。』



「わかりました！」



兵隊はエリカに敬礼すると村の奥へと走って行った。



ﾅ「もう諦めて船に帰りましょ。」



ﾙ「ブー！」



ﾅ「うるさい！」



《ガンッ》



ﾙ「いてー！」



ｻ「騒がしくして悪かったな。」



『……。』



依然として睨みつけるエリカにクルー達は少しため息混じりに船へと戻って行った。




『はぁ……ぅっ……。』



《ドサッ》



突然聞こえた音にチョッパーが振り返る。



ﾁｮ「！？」



ｿﾞ「何だ？」



驚くチョッパーにクルー達も振り返った。



ﾁｮ「あの子が倒れてる！」



チョッパーは慌ててエリカに駆け寄った。



ﾁｮ「大丈夫か！？しっかりしろ！」



『ぅ…っ……。』



ﾁｮ「熱がある…。それにこの症状…。」