☆好きってなぁに?

夢小説設定

この小説の夢小説設定
ヒロイン

その頃、
うさちゃんの家では。



「ん…。ふぁ~。おはよ~。ってあれ?エリカちゃんは?」



チョ「…ん…。アレ…俺寝ちゃったのか…。」



「チョッパー君!エリカちゃんがいないの!」



チョ「え!?」



「きっと村の入り口よ!誰かが来るんだわ!」



チョ「誰かって?」



「侵入者よ!あの子、自分で命を与えたものの声が聞こえるの!いつもそれで侵入者を察知してたんだけど病気のせいで感覚が鈍ってたの。それであなた達に気づくのが遅れたんだけど…。きっと回復したんだわ。」



チョ「少し回復したとはいえ今の状態で動くのは危険だ!」



「急ぎましょ!」



チョッパーとうさちゃんがバタバタと家を出るとサンジとポッケがいた。



「どうしたポ?エリカ元気になったポ?」



「違うわ!」



チョ「エリカが侵入者の相手をしに家を出ちゃったんだ!」



サ「エリカちゃんが!?俺も行く!」



「ポッケもポ!」



サンジ達は急いで村の入り口へと向かった。



その頃、村の入り口では。



エリカが兵隊達を説得しているうちに数人の海賊が島に入ってきた。



「ここに島があるって噂は本当だったのか。」



『あなた達!ここから先には行けないわ!今すぐ帰って!』



「何だ?」



「ここから先は通さん!さぁ!立ち去れ!」



「ほ~。面白い物がいるな。これが噂に聞くオモチャか。高く売れそうだな。」



『やめなさい!彼らに近づかないで!』



「うるせぇなー。ガキは黙ってろ!」



《ドカッ》



『…うっ!…。』



エリカは男に蹴飛ばされ地面に倒れこんだ。



エリカさんっ!」



「あ?威勢がいいワリには弱ぇな。」



『はぁっ…はぁっ…はぁっ…。』



エリカさんっ!」



兵隊達はエリカに駆け寄る。



『早く…逃げて…。』



「我々だけ逃げるわけにはいきません!」



兵隊達は小さな体でエリカを抱えようとする。



『ダメ…。私は重いわ…。あなた達の手足に負担がかかっちゃう…。』




「かまいませんっ!」



『ここは私がなんとかするから…早く逃げて…。』



「そんな体で無茶です!」



『大丈夫…。私は死なないから…。』



と、そこへサンジ達が到着した。



チョ「エリカ!」



エリカちゃん!しっかり!」



『チョッパー…うさちゃん…。サンジ君にポッケまで…。』



チョ「何かされたのか!?」



「侵入者に蹴飛ばされて…。」



チョ「すぐ診るからな!」



『チョッパー…お願い…。』



チョ「なんだ?」



『兵隊さん達をつれて逃げて…。うさちゃんもポッケもサンジ君も早く…。』



チョ「今はエリカの体が優先だ!」



『私は大丈夫…。』



サ「大丈夫なもんか!」



『…本当に大丈夫だから…早く逃げて…。』



「兵隊さんを逃せば満足かポ。」



『…ポッケも早く逃げて…。』



「……。兵隊さん。お願いがあるポ。その早い足でルフィ達を呼んで来てほしいポ。」



「わかりました!」



「では手分けして彼らを呼んできます!」



兵隊達はポッケの言葉を聞いて村の奥へと走って行った。



「さぁ、兵隊さんはこれでいなくなったポ。エリカも逃げるポ。ここはポッケとサンジが何とかするポ!」



『ポッケ……。』



「ポッケだってやる時はやるんだポ♪」



『ダメ。ポッケも逃げて…。』



「……っ!…エリカの…エリカのバカポ!嫌いポ!」



『…え…?』



「どうしていつもそうやって1人で無理するポ!たまにはポッケ達も頼れポ!ポッケ達は家族じゃないんだポ!?そんなにポッケ達が信用できないんだポ!?そんなエリカなんて大っ嫌いポ!もうエリカなんて知らないポっ!」



ポッケはそう叫ぶと海賊達に向き直った。



「お前ら早く海に帰れポ!」



『……。』



エリカは状況が飲み込めず呆然としていた。



そんなエリカをチョッパーが抱き上げる。



『…あ…。ま、待って!ポッケが…。』



エリカがそう言いかけるとチョッパーは静かに首を横に振った。



『チョッパー…。』



エリカはそれっきり何も言わなくなってしまった。
19/29ページ
スキ