なんだろう…。


今日ちょっとおかしいな…。


ま、風にあたればスッキリするかな。




そんなことを考えながらマストに寄り掛かり空を見上げる。





《グラ…。》



あれ…？


まただ…。





するとパラソルの下にいたナミが異変に気づき彩に駆け寄った。



ﾅ「彩？あんた顔色悪いわよ？」




ナミ…？


あれ…。
おかしいな…。
だんだん目の前が白くなっていく…。

これ…ヤバいやつかも…。



『ナミ…ごめ…っ…。』





《ドサッ。》




ﾅ「彩！？」


ナミの声を聞いてチョッパーが駆け寄る。



ﾁｮ「どうした？」



ﾅ「彩が倒れたの！」



ﾁｮ「とにかく医務室に運ぼう。」





ちょうどその時後片付けを終えてキッチンからサンジが出てきた。




ｻ「彩ちゃん！？」



チョッパーに抱えられ医務室に運ばれる彩を見てサンジが驚く。




しばらくしてチョッパーが医務室から出てきた。



ｻ「彩ちゃんは…？」



ﾁｮ「ただの貧血だ。点滴も打っておいたししばらく安静にしてれば大丈夫だ。」



ｻ「そっか。よかった。ありがとな。」



ﾁｮ「褒められても嬉しくねぇぞ。コノヤロがぁ～☆」



いつものように照れるチョッパーの頭をポンとなでてから医務室に入った。




中に入るとナミさんがいた。



ﾅ「あら。サンジ君が来たってことは私はお邪魔ね♪」


ｻ「そんなことないですよ～。」



ﾅ「ほら、ちゃんとついててあげなさい。」



そう言って微笑むとナミさんは医務室を出ていった。





ｻ「彩ちゃん…。」


そう呟いてそっと手を握る。