朝。

いつも２番目に早起きな私。

もちろん一番は彼。


『おはよ！』


キッチンのドアを開けて抱きつくと


ｻ「おわぁっ！おはよう、今日も元気だな。」


と返してくれる。



『うん！』




そんな私とサンジ君はクルー公認の仲。



少しでも長く一緒にいたいから毎日こうやって早起きするの。


そしてサンジ君が一番に淹れてくれたココアを飲みながらほっと一息。



そんな幸せな毎日。



でも今日はちょっと違ったみたい。







サンジ君が淹れてくれたココアを一口飲んでカップを置く。




《グラ…。》



あれ…？




めまいかな…？



ｻ「…ちゃん、彩ちゃん？」


『…え…？あ…。』



ｻ「大丈夫？なんかぼーっとしてたけど。」



『あ、平気平気。』



ｻ「ならよかった。」









そのあと朝食を終えていつものようにルフィ達が彩ちゃんを誘う。



ﾙ「彩ー。鬼ごっこしよーぜー！」



ﾁｮ「俺もやるゾ！」



『あ、今日はちょっと…。』




ﾙ「ぶー。」




ルフィは口を尖らせてキッチンを出た。





ｻ「珍しいな。ルフィ達と遊ばないなんて。なんかあった？」



『ううん。ちょっと疲れてるだけだから大丈夫だよ。』




そう言って彩はキッチンを出た。




いつもと違う彩に不信感を覚えながらも俺は後片付けをした。