☆その輪の中へ。
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しばらくしてゾロの腕の中でマキは諦めたように大人しくなった。
『お医者さんに診てもらったら解放してくれますよね。…それならいいです…。』
ゾ「なら船に戻る。」
そう言ってゾロは歩き始めた。
『あの…。さっき街の人が言ってたけど…あなたあの麦わらの一味なの…?』
ゾ「あぁ。」
『私をどうする気…。』
ゾ「治療だ。その足じゃまともに歩けねぇだろ。それに見ちまったもんはほっとけねぇ。」
『本当にそれだけ…?』
ゾ「あぁ。なんか文句あんのか?」
『あるわ。』
ゾ「何だよ。」
『あなた進んでる方向がまるで逆よ。港はそっちじゃない。』
ゾ「な!?早く言えよ!」
『はぁ…。自分の来た道もわからないの?』
マキはため息まじりに言った。
ゾ「うるせぇ!」
ゾロはそう言って再び逆に歩き始める。
『だから逆だってば!そっちじゃないの!』
ゾ「どっちだよ!」
『も~!』
そんな事を繰り返し何とか船にたどり着いた。
『徒歩10分の道のりをどうやったら1時間かかるのよ…。』
ゾ「この街が分かりづらいのが悪ぃ!」
『まったく……。』
ゾロは呆れるマキを抱えて船に乗り込んだ。
ゾ「おい、チョッパー!」
チョ「何だ?」
ゾ「ケガ人だ。」
その声に他のクルー達も顔を出す。
サ「あぁん?何でてめぇがかわい子ちゃん抱いてんだよ。」
ゾ「うるせぇ!エロコック!」
サ「あぁん?3枚にオロすぞ!」
そんなやりとりをしてる中チョッパーはマキの足を診て表情を変えた。
チョ「医務室に連れてきてくれ。」
ゾ「おぅ。」
ゾロはマキを医務室のイスに降ろした。
チョ「ありがとな。あとは大丈夫だ♪」
ゾロはそれを聞いて医務室を出た。
チョ「足診せてくれ。」
『…はい。』
チョ「う~ん。ここは捻挫が悪化してるな…。どうしてこんなになるまで病院に行かなかった?」
『それは………。こんなにヒドくなると思わなくて放っておいたの…。』
チョ「そうか…。…怖がらなくていいゾ。」
『え……?』
チョ「俺はトニー・トニー・チョッパーだ♪キミの名前は?」
『私はマキ。』
チョ「マキ。もう一度聞く。どうして病院に行かなかったんだ?」
『だから…その……い、忙しくて……。』
チョッパーはさっきとは違う答えをするマキの腕を取った。
そしてマキの服の袖をまくる。
『あっ!』
慌てて隠そうとするマキの腕をチョッパーは離さなかった。
チョ「アザに火傷の痕…。足にもいくつかあった…。自分で傷つけたわけじゃないだろ?ましてや転んだくらいでできる傷じゃない…。」
『こ、これは………。な、何でもないんです…。ほんとに…。大丈夫ですから…。あ…。私、夕飯の買い物を頼まれてて…だから…もう…行かないと……。』
そう言うマキだが医務室を出ようとはしない。
その体は小刻みに震えていた。
『あ、あれ…?おかしいな…立てない……急がないといけないのに……。』
チョ「急がないといけないのは叱られるからか…?早く帰らないとこうやって熱く熱した調理器具を押し付けられたり暴力を振るわれるからか…?」
『……そんな事…されてない…。…大丈夫…これは…ただ…私が料理で…失敗しただけで…本当に何でもない…から…。』
チョ「本当に何でもないならどうして泣いてるんだ…。」
『え………?……わ、私……。』
チョ「もういい。そんな家に帰らなくたっていい。ここにしばらくいればいい。誰もそんな事しないから。」
『……っ…。』
その言葉にマキは声を押し殺して泣いた。
チョ「辛かったな。もう大丈夫だ。」
『…っ…っ……。』
こうしてマキは事の経緯を全てチョッパーに話した。
そしてチョッパーからルフィに頼み込みマキが仲間となったのだった。
『お医者さんに診てもらったら解放してくれますよね。…それならいいです…。』
ゾ「なら船に戻る。」
そう言ってゾロは歩き始めた。
『あの…。さっき街の人が言ってたけど…あなたあの麦わらの一味なの…?』
ゾ「あぁ。」
『私をどうする気…。』
ゾ「治療だ。その足じゃまともに歩けねぇだろ。それに見ちまったもんはほっとけねぇ。」
『本当にそれだけ…?』
ゾ「あぁ。なんか文句あんのか?」
『あるわ。』
ゾ「何だよ。」
『あなた進んでる方向がまるで逆よ。港はそっちじゃない。』
ゾ「な!?早く言えよ!」
『はぁ…。自分の来た道もわからないの?』
マキはため息まじりに言った。
ゾ「うるせぇ!」
ゾロはそう言って再び逆に歩き始める。
『だから逆だってば!そっちじゃないの!』
ゾ「どっちだよ!」
『も~!』
そんな事を繰り返し何とか船にたどり着いた。
『徒歩10分の道のりをどうやったら1時間かかるのよ…。』
ゾ「この街が分かりづらいのが悪ぃ!」
『まったく……。』
ゾロは呆れるマキを抱えて船に乗り込んだ。
ゾ「おい、チョッパー!」
チョ「何だ?」
ゾ「ケガ人だ。」
その声に他のクルー達も顔を出す。
サ「あぁん?何でてめぇがかわい子ちゃん抱いてんだよ。」
ゾ「うるせぇ!エロコック!」
サ「あぁん?3枚にオロすぞ!」
そんなやりとりをしてる中チョッパーはマキの足を診て表情を変えた。
チョ「医務室に連れてきてくれ。」
ゾ「おぅ。」
ゾロはマキを医務室のイスに降ろした。
チョ「ありがとな。あとは大丈夫だ♪」
ゾロはそれを聞いて医務室を出た。
チョ「足診せてくれ。」
『…はい。』
チョ「う~ん。ここは捻挫が悪化してるな…。どうしてこんなになるまで病院に行かなかった?」
『それは………。こんなにヒドくなると思わなくて放っておいたの…。』
チョ「そうか…。…怖がらなくていいゾ。」
『え……?』
チョ「俺はトニー・トニー・チョッパーだ♪キミの名前は?」
『私はマキ。』
チョ「マキ。もう一度聞く。どうして病院に行かなかったんだ?」
『だから…その……い、忙しくて……。』
チョッパーはさっきとは違う答えをするマキの腕を取った。
そしてマキの服の袖をまくる。
『あっ!』
慌てて隠そうとするマキの腕をチョッパーは離さなかった。
チョ「アザに火傷の痕…。足にもいくつかあった…。自分で傷つけたわけじゃないだろ?ましてや転んだくらいでできる傷じゃない…。」
『こ、これは………。な、何でもないんです…。ほんとに…。大丈夫ですから…。あ…。私、夕飯の買い物を頼まれてて…だから…もう…行かないと……。』
そう言うマキだが医務室を出ようとはしない。
その体は小刻みに震えていた。
『あ、あれ…?おかしいな…立てない……急がないといけないのに……。』
チョ「急がないといけないのは叱られるからか…?早く帰らないとこうやって熱く熱した調理器具を押し付けられたり暴力を振るわれるからか…?」
『……そんな事…されてない…。…大丈夫…これは…ただ…私が料理で…失敗しただけで…本当に何でもない…から…。』
チョ「本当に何でもないならどうして泣いてるんだ…。」
『え………?……わ、私……。』
チョ「もういい。そんな家に帰らなくたっていい。ここにしばらくいればいい。誰もそんな事しないから。」
『……っ…。』
その言葉にマキは声を押し殺して泣いた。
チョ「辛かったな。もう大丈夫だ。」
『…っ…っ……。』
こうしてマキは事の経緯を全てチョッパーに話した。
そしてチョッパーからルフィに頼み込みマキが仲間となったのだった。