☆歌い続ける。あなたの隣で…。
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晴れ渡る冬の空、まっすぐな水平線。
吐く息が白いのは冬島が近い証。
いつものようにニュースクーが新聞を届けにくる。
何気なく新聞を開けばどこか懐かしい顔が載っていた。
サ「ベストソング賞受賞で世界一へ。か…。そうか。歌手になれたんだな。」
彼女と出会ったのはクリスマスの夜。
まだ幼かった俺はジジィと一緒に
とある冬島へ買い出しに来た。
雪が降り積もるその島では綺麗なイルミネーションで街を飾るイベントが行われていた。
ジジィに言われ
しばらくの自由時間。
イルミネーションの中を歩いていると薄いピンク色の髪の女の子が脇道に入っていくのが見えた。
気になり
あとを追いかけるとそこには深い森が広がっていた。
サ「見失ったか…。」
引き返そうとすると森の奥から歌が聞こえてきた。
『~~♪』
その声は儚く、切なく、今にも消えてしまいそうなもの。
俺は導かれるように歌声のする方へ向かった。
『~~~~♪』
木々をかき分けて進むと少し開けた場所に出た。
そこには小さな切り株に座って歌うさっきの女の子の姿があった。
サ「やっぱりキミだったんだ。」
『…!?』
女の子は俺に気づくと森の奥へ逃げようとする。
俺は慌てて追いかけて彼女の手を掴んだ。
サ「待ってくれ!」
『嫌っ!放して!』
サ「驚かせるつもりはなかったんだ。ただ、歌が綺麗だったから。」
そう言ってサンジは手を放した。
『やっぱり…歌…聞いてたんだ…。』
サ「あぁ。すごく綺麗だった!」
『…。誰にも言わないで。』
サ「え…?」
『私が歌ってたこと誰にも言わないで。』
サ「何でだ?あんなに綺麗なのに。」
『ほんとにそう思ってるの…?』
女の子はそう言って俺の方に振り向いた。
サ「あぁ!」
『そんなこと初めて言われた。』
サ「こんなにうまいのに?」
『私、歌うのは好きだけど人前で歌ったことなくて…。』
サ「もったいねぇよ。」
『でも…恥ずかしいよ…。それに私なんかの歌、みんな聞きたくないよ。』
吐く息が白いのは冬島が近い証。
いつものようにニュースクーが新聞を届けにくる。
何気なく新聞を開けばどこか懐かしい顔が載っていた。
サ「ベストソング賞受賞で世界一へ。か…。そうか。歌手になれたんだな。」
彼女と出会ったのはクリスマスの夜。
まだ幼かった俺はジジィと一緒に
とある冬島へ買い出しに来た。
雪が降り積もるその島では綺麗なイルミネーションで街を飾るイベントが行われていた。
ジジィに言われ
しばらくの自由時間。
イルミネーションの中を歩いていると薄いピンク色の髪の女の子が脇道に入っていくのが見えた。
気になり
あとを追いかけるとそこには深い森が広がっていた。
サ「見失ったか…。」
引き返そうとすると森の奥から歌が聞こえてきた。
『~~♪』
その声は儚く、切なく、今にも消えてしまいそうなもの。
俺は導かれるように歌声のする方へ向かった。
『~~~~♪』
木々をかき分けて進むと少し開けた場所に出た。
そこには小さな切り株に座って歌うさっきの女の子の姿があった。
サ「やっぱりキミだったんだ。」
『…!?』
女の子は俺に気づくと森の奥へ逃げようとする。
俺は慌てて追いかけて彼女の手を掴んだ。
サ「待ってくれ!」
『嫌っ!放して!』
サ「驚かせるつもりはなかったんだ。ただ、歌が綺麗だったから。」
そう言ってサンジは手を放した。
『やっぱり…歌…聞いてたんだ…。』
サ「あぁ。すごく綺麗だった!」
『…。誰にも言わないで。』
サ「え…?」
『私が歌ってたこと誰にも言わないで。』
サ「何でだ?あんなに綺麗なのに。」
『ほんとにそう思ってるの…?』
女の子はそう言って俺の方に振り向いた。
サ「あぁ!」
『そんなこと初めて言われた。』
サ「こんなにうまいのに?」
『私、歌うのは好きだけど人前で歌ったことなくて…。』
サ「もったいねぇよ。」
『でも…恥ずかしいよ…。それに私なんかの歌、みんな聞きたくないよ。』
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