夢のその先へ
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あれからあっという間に数ヶ月がたった。
穂乃花は次第に衰弱していき、今は入院生活を送っている。
サ「穂乃花。」
『あ、来てくれたんだ♪』
サ「着替えとか持ってきた。」
『ありがとう♪』
サ「体調はどうだ?」
『あんまりよくなくて…。ご飯食べれなかったの。』
サ「そうか…。」
『でも大丈夫♪サンジもいるし、この子も元気だから。今日も何回か動いたんだよ♪』
サ「…そうか♪」
俺に心配をさせまいと元気に振る舞う穂乃花を見て、俺は涙が出そうになった。
『サンジ?』
サ「いや、なんでもねぇ。じゃ、俺、先生の話聞いてくるな。」
『うん♪』
サンジが病室を出たのを確認すると穂乃花はベッドに倒れこんだ。
『つらい…。』
その頃サンジは。
「奥様の体はかなり限界が来ています。このまま行くと手遅れになるかもしれません。」
サ「そんな…。」
「少し早いですが帝王切開をすることをお勧めします。」
サ「それで子供は大丈夫なんですか?」
「100%安全とは言えません…。」
サ「少し時間をください。」
「できるだけ早い回答を待っています。」
『あ、おかえり。』
サ「穂乃花…。」
サンジは医者から聞いた言葉を穂乃花に伝えた。
『この子の命が少しでも危険にさらされるなら私は嫌。』
サ「穂乃花…。」
『大丈夫。私は強いから。』
サ「わかった…。」
だが穂乃花の決断は1ヶ月もしないうちに覆った。
容態が急変したのだ。
医者によると若ければ若いほどガンの進行は早いらしい。
サ「穂乃花…もう………。」
『うん…。先生、絶対にこの子を助けて…。』
「全力を尽くします。」
サ「お願いします。」
穂乃花は手術室へ運ばれていった。
緊張感漂う中ひたすら祈り続ける。
しばらくして院内に赤ちゃんの鳴き声が響きわたった。
サ「穂乃花!」
ドアが開き看護師が赤ちゃんを抱いて出てきた。
「元気な女の子ですよ♪奥様も安定しています。」
サ「よかった…っ…!」
それから穂乃花は治療に専念する毎日となった。
治療は決して楽なものじゃない。
でも穂乃花は諦めることなく1年以上も闘い続けた。
だが病状は思わしくない………。
『サンジ…。』
サ「ん?」
『家に帰りたい……。』
サ「穂乃花………。」
医者に相談すると
もう危ないと言われた。
このまま最悪の事態も考えられると…。
「ご本人の意思を尊重してあげてください。」
サ「はい…。」
サ「穂乃花……。」
『サンジ…。』
サ「家に帰ろう。」
『いいの…?』
サ「あぁ♪家でたまにはゆっくりしよう。家族3人で一緒に飯食って一緒に寝て…。な?」
『うん、嬉しい…。』
穂乃花は嬉しそうに笑った。
穂乃花は久しぶりの家にごきげん。
『家のソファーだ♪』
サ「よかったな。」
『うん♪』
俺は家事をしながらも穂乃花を気にする。
ソファーの上で穂乃花と娘が気持ち良さそうに昼寝をしている。
サ「寝顔もそっくりだな♪…ちゃんと覚えておけよ。これがママだぞ。ママの温もりなんだぞ…。」
そう小さく呟いてサンジは娘の頭を撫でた。
サ「穂乃花…っ…。」
穂乃花を見ていると涙が止まらなくなった。
『ん~…サンジ…?』
サ「な、なんでもねぇ…。」
それから俺達は残された時間を目一杯楽しんだ。
家族3人で家で食事をしたり、近所の公園に花見に行ったり…。
穂乃花は本当に喜んでくれた。
娘を寝かしつけた夜。
サ「寝たぜ。」
『ありがと。…もう終わりだね…。』
サ「え……?」
『出会ってからいろんなことがあったね…。たくさん話をして、いろんな所に行って、子供も生まれて……。でも短いな…。短すぎるよ…っ…。もっとサンジといたいっ…死にたくないよ…っ……。』
サ「穂乃花…っ…。」
『サンジ…っ…。』
それから数日後。
穂乃花は救急車の中で息を引き取った。
穂乃花の最後の言葉が耳から離れない…。
『サンジ…好きって言って………。』
7年後。
サ「急がねぇと遅刻するぞ~。」
「待ってぇ!…ママ、いってきます♪」
なぁ、穂乃花。
娘はもう小学生になったんだぜ。
穂乃花がいなくても俺、ちゃんとやれてるぜ。
そうだ。
昔言ってた夢を今年叶えたんだ。
俺の店。
穂乃花が見たら誉めてくれるか?
穂乃花の好きなメニューもあるんだ。
いつかもう一度会えた時に俺の手料理をまた食わせてやるから待っててな。
それまでに料理の腕もっと上げとくからよ。
「パパ早くぅ~。」
サ「おぅ、悪ぃ悪ぃ。」
「パパ!ちゃんとママにいってきますした?」
サ「おっと!いってきます♪よし、行くか!」
「うん♪」
END.
穂乃花は次第に衰弱していき、今は入院生活を送っている。
サ「穂乃花。」
『あ、来てくれたんだ♪』
サ「着替えとか持ってきた。」
『ありがとう♪』
サ「体調はどうだ?」
『あんまりよくなくて…。ご飯食べれなかったの。』
サ「そうか…。」
『でも大丈夫♪サンジもいるし、この子も元気だから。今日も何回か動いたんだよ♪』
サ「…そうか♪」
俺に心配をさせまいと元気に振る舞う穂乃花を見て、俺は涙が出そうになった。
『サンジ?』
サ「いや、なんでもねぇ。じゃ、俺、先生の話聞いてくるな。」
『うん♪』
サンジが病室を出たのを確認すると穂乃花はベッドに倒れこんだ。
『つらい…。』
その頃サンジは。
「奥様の体はかなり限界が来ています。このまま行くと手遅れになるかもしれません。」
サ「そんな…。」
「少し早いですが帝王切開をすることをお勧めします。」
サ「それで子供は大丈夫なんですか?」
「100%安全とは言えません…。」
サ「少し時間をください。」
「できるだけ早い回答を待っています。」
『あ、おかえり。』
サ「穂乃花…。」
サンジは医者から聞いた言葉を穂乃花に伝えた。
『この子の命が少しでも危険にさらされるなら私は嫌。』
サ「穂乃花…。」
『大丈夫。私は強いから。』
サ「わかった…。」
だが穂乃花の決断は1ヶ月もしないうちに覆った。
容態が急変したのだ。
医者によると若ければ若いほどガンの進行は早いらしい。
サ「穂乃花…もう………。」
『うん…。先生、絶対にこの子を助けて…。』
「全力を尽くします。」
サ「お願いします。」
穂乃花は手術室へ運ばれていった。
緊張感漂う中ひたすら祈り続ける。
しばらくして院内に赤ちゃんの鳴き声が響きわたった。
サ「穂乃花!」
ドアが開き看護師が赤ちゃんを抱いて出てきた。
「元気な女の子ですよ♪奥様も安定しています。」
サ「よかった…っ…!」
それから穂乃花は治療に専念する毎日となった。
治療は決して楽なものじゃない。
でも穂乃花は諦めることなく1年以上も闘い続けた。
だが病状は思わしくない………。
『サンジ…。』
サ「ん?」
『家に帰りたい……。』
サ「穂乃花………。」
医者に相談すると
もう危ないと言われた。
このまま最悪の事態も考えられると…。
「ご本人の意思を尊重してあげてください。」
サ「はい…。」
サ「穂乃花……。」
『サンジ…。』
サ「家に帰ろう。」
『いいの…?』
サ「あぁ♪家でたまにはゆっくりしよう。家族3人で一緒に飯食って一緒に寝て…。な?」
『うん、嬉しい…。』
穂乃花は嬉しそうに笑った。
穂乃花は久しぶりの家にごきげん。
『家のソファーだ♪』
サ「よかったな。」
『うん♪』
俺は家事をしながらも穂乃花を気にする。
ソファーの上で穂乃花と娘が気持ち良さそうに昼寝をしている。
サ「寝顔もそっくりだな♪…ちゃんと覚えておけよ。これがママだぞ。ママの温もりなんだぞ…。」
そう小さく呟いてサンジは娘の頭を撫でた。
サ「穂乃花…っ…。」
穂乃花を見ていると涙が止まらなくなった。
『ん~…サンジ…?』
サ「な、なんでもねぇ…。」
それから俺達は残された時間を目一杯楽しんだ。
家族3人で家で食事をしたり、近所の公園に花見に行ったり…。
穂乃花は本当に喜んでくれた。
娘を寝かしつけた夜。
サ「寝たぜ。」
『ありがと。…もう終わりだね…。』
サ「え……?」
『出会ってからいろんなことがあったね…。たくさん話をして、いろんな所に行って、子供も生まれて……。でも短いな…。短すぎるよ…っ…。もっとサンジといたいっ…死にたくないよ…っ……。』
サ「穂乃花…っ…。」
『サンジ…っ…。』
それから数日後。
穂乃花は救急車の中で息を引き取った。
穂乃花の最後の言葉が耳から離れない…。
『サンジ…好きって言って………。』
7年後。
サ「急がねぇと遅刻するぞ~。」
「待ってぇ!…ママ、いってきます♪」
なぁ、穂乃花。
娘はもう小学生になったんだぜ。
穂乃花がいなくても俺、ちゃんとやれてるぜ。
そうだ。
昔言ってた夢を今年叶えたんだ。
俺の店。
穂乃花が見たら誉めてくれるか?
穂乃花の好きなメニューもあるんだ。
いつかもう一度会えた時に俺の手料理をまた食わせてやるから待っててな。
それまでに料理の腕もっと上げとくからよ。
「パパ早くぅ~。」
サ「おぅ、悪ぃ悪ぃ。」
「パパ!ちゃんとママにいってきますした?」
サ「おっと!いってきます♪よし、行くか!」
「うん♪」
END.