夢のその先へ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
穂乃花ちゃんと話しているとだんだんと笑顔が増えていった。
『誰かとこんなふうに話すの久しぶり。』
サ「俺も。」
『私、こんなだから誰も寄り付かなくて……。』
サ「俺でよければいつでも話相手になるよ♪」
『ほんと?』
サ「あぁ♪」
『ありがと♪』
あれから俺は毎日、穂乃花ちゃんの病室を訪ねた。
穂乃花ちゃんはとても嬉しそうに俺との会話を楽しんでくれる。
俺はいつしかそんな穂乃花ちゃんに惹かれていった。
そんなある晴れた日。
今日も穂乃花ちゃんのいる病室へ向かう。
初めはキツかった5階までの階段も今ではリハビリにちょうどいい。
もちろん院内にはエレベーターもあるが俺は今日は何を話そうかと考えながら登るこの階段が好きだ。
いつものように病室に行くとベッドに横たわる穂乃花ちゃんの姿。
心なしかいつもより点滴の数が多い気がした。
『ごめんなさい…。今日はあまり体調良くなくて…。』
サ「そうか…。俺帰った方が…。」
『うぅん。いてほしい…。』
サ「そうかい?じゃ、残るよ。」
『ありがと。』
そう言って穂乃花ちゃんはいつものように柔らかく微笑んだ。
『最近、食事がとれなくて…栄養剤入れてもらっちゃった…。』
そう言ってもう1つの点滴を指差す。
サ「それでいつもより多いのか…。」
穂乃花ちゃんの細い腕にはいくつもの点滴や機械が繋がっていた。
サ「痛くない…?」
『もう慣れた…。毎日だもん…。』
サ「毎日か……。」
少し暗い顔をしたサンジに穂乃花は話題を変えた。
『サンジ君はどんなお仕事してるの…?』
サ「俺はコックやってんだ。」
『コックさんかぁ。素敵だね♪』
サ「ありがとう♪今はジジィの店で働いてるけどいつか自分の店を出したいんだ。」
『サンジ君ならきっとできるよ♪元気になったらサンジ君の料理食べてみたいなぁ~。』
サ「いつでも作るぜ!」
『ありがとう…。』
穂乃花は虚ろな目でサンジを見た。
サ「少し寝るか?」
『うん…。眠るまでそばにいて…?』
サ「わかった。」
穂乃花ちゃんの細くて今にも折れてしまいそうな腕がゆっくりと俺に向かって伸びてくる。
俺はその小さな手をそっと握った。
サ「ずっとここにいるからな。」
『うん…。』
サンジ君の手暖かい…。
なんか安心する…。
穂乃花ちゃんは俺の手をギュッと握り返して安心しきった顔で小さな寝息をたて始めた。
穂乃花ちゃんは俺が来るまでいつも一人だったんだろうか…。
穂乃花ちゃんの両親は……?
いるはずだろ?
そういえば毎日ここに来てるけど会ったことないな…。
そもそもこんな広くてバルコニーがあるような個室で16年って…
それなりに金かかるよな…。
俺の中でだんだんと疑問が大きくなっていった。
『誰かとこんなふうに話すの久しぶり。』
サ「俺も。」
『私、こんなだから誰も寄り付かなくて……。』
サ「俺でよければいつでも話相手になるよ♪」
『ほんと?』
サ「あぁ♪」
『ありがと♪』
あれから俺は毎日、穂乃花ちゃんの病室を訪ねた。
穂乃花ちゃんはとても嬉しそうに俺との会話を楽しんでくれる。
俺はいつしかそんな穂乃花ちゃんに惹かれていった。
そんなある晴れた日。
今日も穂乃花ちゃんのいる病室へ向かう。
初めはキツかった5階までの階段も今ではリハビリにちょうどいい。
もちろん院内にはエレベーターもあるが俺は今日は何を話そうかと考えながら登るこの階段が好きだ。
いつものように病室に行くとベッドに横たわる穂乃花ちゃんの姿。
心なしかいつもより点滴の数が多い気がした。
『ごめんなさい…。今日はあまり体調良くなくて…。』
サ「そうか…。俺帰った方が…。」
『うぅん。いてほしい…。』
サ「そうかい?じゃ、残るよ。」
『ありがと。』
そう言って穂乃花ちゃんはいつものように柔らかく微笑んだ。
『最近、食事がとれなくて…栄養剤入れてもらっちゃった…。』
そう言ってもう1つの点滴を指差す。
サ「それでいつもより多いのか…。」
穂乃花ちゃんの細い腕にはいくつもの点滴や機械が繋がっていた。
サ「痛くない…?」
『もう慣れた…。毎日だもん…。』
サ「毎日か……。」
少し暗い顔をしたサンジに穂乃花は話題を変えた。
『サンジ君はどんなお仕事してるの…?』
サ「俺はコックやってんだ。」
『コックさんかぁ。素敵だね♪』
サ「ありがとう♪今はジジィの店で働いてるけどいつか自分の店を出したいんだ。」
『サンジ君ならきっとできるよ♪元気になったらサンジ君の料理食べてみたいなぁ~。』
サ「いつでも作るぜ!」
『ありがとう…。』
穂乃花は虚ろな目でサンジを見た。
サ「少し寝るか?」
『うん…。眠るまでそばにいて…?』
サ「わかった。」
穂乃花ちゃんの細くて今にも折れてしまいそうな腕がゆっくりと俺に向かって伸びてくる。
俺はその小さな手をそっと握った。
サ「ずっとここにいるからな。」
『うん…。』
サンジ君の手暖かい…。
なんか安心する…。
穂乃花ちゃんは俺の手をギュッと握り返して安心しきった顔で小さな寝息をたて始めた。
穂乃花ちゃんは俺が来るまでいつも一人だったんだろうか…。
穂乃花ちゃんの両親は……?
いるはずだろ?
そういえば毎日ここに来てるけど会ったことないな…。
そもそもこんな広くてバルコニーがあるような個室で16年って…
それなりに金かかるよな…。
俺の中でだんだんと疑問が大きくなっていった。