夢のその先へ
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時は遡り、数十分前。
俺はいつものように穂乃花ちゃんの病室に行くとそこに穂乃花ちゃんの姿はなかった。
サ「穂乃花……ちゃん…?」
俺は一瞬、頭が真っ白になった。
サ「一体どうなって…。」
ふと見れば機械のコンセントが抜かれていた。
サ「まさか…。」
俺はとっさに穂乃花ちゃんの作ったウサギを探した。
サ「ないってことは…!」
俺は小児病棟へ走った。
小児病棟に着くと廊下の先に崩れる穂乃花ちゃんと一人の女性を見つけた。
サ「穂乃花ちゃん!」
急いで駆け寄ると穂乃花ちゃんは涙を流していた。
サ「穂乃花…ちゃん…?」
『間に合わなかった…。』
サ「え…?」
穂乃花ちゃんの視線の先にはベットに眠るミサキちゃんの姿があった。
『私…約束したのに…っ…ミサキちゃんに…ウサギ…あげるって…っ…。』
サ「穂乃花ちゃん…。」
「君がサンジ君だね。私はミサキの父です。ミサキから話は聞いているよ。本当にありがとう。」
サ「いえ、俺は何も。」
「ねぇ、穂乃花さん。そのウサギ…。」
『ミサキちゃんにあげるって約束してたんです…でも…っ…。』
「カワイイわね。あなたが作ったの?」
『はい…。』
「その素敵なウサギちゃんミサキにくれないかしら?」
『はい…っ…。』
穂乃花は涙を流した。
サンジは穂乃花をそっと抱き抱えミサキの隣に降ろした。
『ミサキちゃん……。ごめんね…お姉ちゃん…遅かった……っ……。』
「そんなことないわ。ちゃんとお約束通りミサキに渡せたじゃない。」
『…はい…っ………。ミサキちゃん……っ…。ありがとう…。ミサキちゃんのおかげで助かったよ…。遅くなっちゃったけど…約束のウサギちゃんだよ……っ……。』
穂乃花はミサキにウサギを渡すと大粒の涙を流した。
「ありがとう。きっとミサキも喜んでいるよ。」
と、そこへ医師がやってきた。
「みなさま、ご準備ができましたので…。」
「はい…。最後にミサキの手を握ってあげてくれないかしら。」
『はい…。』
穂乃花とサンジは小さな手をそっと握った。
サ「たくさんの笑顔をありがとな。」
『お姉ちゃんミサキちゃんの分までたくさん笑って幸せになるね。だから見ててね…。』
2人が離れると医師達はミサキをストレッチャーにのせて運びだした。
2人はそれを見送ると穂乃花の病室へと戻っていった。
病室に戻り
穂乃花ちゃんをベットに降ろすと俺は溜め息をついた。
『ごめん…なさい……。』
サ「ったく…。アザだらけだし足は腫れてるし…。」
『……………。』
サ「でも無事でよかった。」
サンジは穂乃花を抱きしめた。
『サンジく…っ…。』
穂乃花は緊張の糸が切れたように再び涙を流した。
サ「ほらほら、もう泣くなって。」
『うん…っ…。』
サ「ケガも治療しないといけねぇし、とりあえず先生呼んでくるから待ってろな。」
サンジはそう言って穂乃花の頭をポンポンと撫でると病室を出ていった。
サンジが呼んできた医者に治療をしてもらった穂乃花。
医者が病室を出るとサンジは穂乃花の隣に座った。
サ「よかった。」
『え…?』
サ「俺さ、もう穂乃花ちゃんと一緒に話したりできなくなるんじゃねぇかって思ってたんだ…。だから本当によかった。」
サンジは改まったように穂乃花の前に立った。
『サンジ君?』
サ「俺、穂乃花ちゃんの意識が戻ったら言おうと思ってたことがあるんだ。」
『言おうと思ってたこと?』
サ「あぁ。俺……穂乃花ちゃんが好きだ!」
俺はいつものように穂乃花ちゃんの病室に行くとそこに穂乃花ちゃんの姿はなかった。
サ「穂乃花……ちゃん…?」
俺は一瞬、頭が真っ白になった。
サ「一体どうなって…。」
ふと見れば機械のコンセントが抜かれていた。
サ「まさか…。」
俺はとっさに穂乃花ちゃんの作ったウサギを探した。
サ「ないってことは…!」
俺は小児病棟へ走った。
小児病棟に着くと廊下の先に崩れる穂乃花ちゃんと一人の女性を見つけた。
サ「穂乃花ちゃん!」
急いで駆け寄ると穂乃花ちゃんは涙を流していた。
サ「穂乃花…ちゃん…?」
『間に合わなかった…。』
サ「え…?」
穂乃花ちゃんの視線の先にはベットに眠るミサキちゃんの姿があった。
『私…約束したのに…っ…ミサキちゃんに…ウサギ…あげるって…っ…。』
サ「穂乃花ちゃん…。」
「君がサンジ君だね。私はミサキの父です。ミサキから話は聞いているよ。本当にありがとう。」
サ「いえ、俺は何も。」
「ねぇ、穂乃花さん。そのウサギ…。」
『ミサキちゃんにあげるって約束してたんです…でも…っ…。』
「カワイイわね。あなたが作ったの?」
『はい…。』
「その素敵なウサギちゃんミサキにくれないかしら?」
『はい…っ…。』
穂乃花は涙を流した。
サンジは穂乃花をそっと抱き抱えミサキの隣に降ろした。
『ミサキちゃん……。ごめんね…お姉ちゃん…遅かった……っ……。』
「そんなことないわ。ちゃんとお約束通りミサキに渡せたじゃない。」
『…はい…っ………。ミサキちゃん……っ…。ありがとう…。ミサキちゃんのおかげで助かったよ…。遅くなっちゃったけど…約束のウサギちゃんだよ……っ……。』
穂乃花はミサキにウサギを渡すと大粒の涙を流した。
「ありがとう。きっとミサキも喜んでいるよ。」
と、そこへ医師がやってきた。
「みなさま、ご準備ができましたので…。」
「はい…。最後にミサキの手を握ってあげてくれないかしら。」
『はい…。』
穂乃花とサンジは小さな手をそっと握った。
サ「たくさんの笑顔をありがとな。」
『お姉ちゃんミサキちゃんの分までたくさん笑って幸せになるね。だから見ててね…。』
2人が離れると医師達はミサキをストレッチャーにのせて運びだした。
2人はそれを見送ると穂乃花の病室へと戻っていった。
病室に戻り
穂乃花ちゃんをベットに降ろすと俺は溜め息をついた。
『ごめん…なさい……。』
サ「ったく…。アザだらけだし足は腫れてるし…。」
『……………。』
サ「でも無事でよかった。」
サンジは穂乃花を抱きしめた。
『サンジく…っ…。』
穂乃花は緊張の糸が切れたように再び涙を流した。
サ「ほらほら、もう泣くなって。」
『うん…っ…。』
サ「ケガも治療しないといけねぇし、とりあえず先生呼んでくるから待ってろな。」
サンジはそう言って穂乃花の頭をポンポンと撫でると病室を出ていった。
サンジが呼んできた医者に治療をしてもらった穂乃花。
医者が病室を出るとサンジは穂乃花の隣に座った。
サ「よかった。」
『え…?』
サ「俺さ、もう穂乃花ちゃんと一緒に話したりできなくなるんじゃねぇかって思ってたんだ…。だから本当によかった。」
サンジは改まったように穂乃花の前に立った。
『サンジ君?』
サ「俺、穂乃花ちゃんの意識が戻ったら言おうと思ってたことがあるんだ。」
『言おうと思ってたこと?』
サ「あぁ。俺……穂乃花ちゃんが好きだ!」