夢のその先へ
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時刻は昼過ぎ。
『暇だなぁ。サンジ君は夕方に来るって言ってたし、ミサキちゃんは検査だし…。そうだ!』
穂乃花はミサキにあげるウサギを持ってベッドから降りた。
ミサキちゃんが検査から帰ってくる前にミサキちゃんの病室に置いてこよ♪
ミサキちゃんビックリするかなぁ(笑)
穂乃花はゆっくりと病室を出た。
しばらく歩き、廊下の端まで来ると穂乃花は折り返した。
『やっぱり今日は階段やめてエレベーター使っちゃお♪ミサキちゃんが帰ってくるまでに間に合わなかったら困るしね。』
そう言って少し戻り、エレベーター付近まで来た時だった。
《ドクン。》
『……っ……。』
また…?
《ドクン…ドク…ドク…。》
『…っ………ぅ…。』
胸に痛みを感じ、穂乃花はその場にしゃがみこんだ。
『なに…これっ…苦し…っ…ぅ…。』
と、そこへ聞き慣れた声が。
サ「穂乃花ちゃん!?」
『はぁっ…はぁっ……ぅ……。』
サ「おい、どうした!」
『……っ…苦し……。』
サ「穂乃花ちゃん!」
珍しく仕事が早く終わった俺は予定より早く穂乃花ちゃんの病室へ向かった。
病室に入ると穂乃花ちゃんの姿はなく、あたりを見回すと廊下でうずくまる穂乃花ちゃんを見つけた。
慌てて駆け寄ると胸を押さえ、荒い呼吸をしていた。
サ「おい、どうした!」
『……っ…苦し……。』
穂乃花ちゃんは俺に体を預けるようにして意識を失った。
サ「穂乃花ちゃん!」
俺の声に気づいて若いナースが駆け寄ってきた。
「どうしました?穂乃花ちゃん!?」
サ「急に胸を押さえて苦しいって…。」
「まさか……!すぐに先生を呼んできます!」
しばらくしてやってきた医師とナースによって穂乃花ちゃんはそのまま手術室へ運ばれていった。
手術は6時間にも及ぶ大手術となった。
手術を終えた穂乃花ちゃんは集中治療室へ移された。
穂乃花ちゃんと一緒に手術室から出てきたのはこの前、俺に声をかけてきた医者だった。
サ「穂乃花ちゃんは…。」
「手術は成功しましたが油断はできない状況です。」
サ「いったい何が…。」
「彼女はずっと心臓に爆弾を抱えていたんです。」
サ「爆弾…?」
「彼女の心臓の血管には小さなコブがあったんです。早く取り除かなければ破裂する危険性がありました。ですが書類にサインがもらえず手術が先伸ばしになってしまったんです。」
サ「それで血管が…。」
「破裂してしまったんです…。出来る限りのことはしましたが数分の間、大量の出血によるショックで心臓が止まってしまったんです…。そのせいで後遺症が残る可能性も……。」
サ「後遺症って…どんな…?」
「ハッキリと断定はできません…。言語の分野か運動なのか…。」
サ「そんな…。」
「あくまでも可能性なので後遺症が残らないこともあります。」
サ「それはいつわかるんだ。」
「彼女が目覚めないことには………。」
サ「そうか………。」
医者は立ち尽くす俺に頭を下げて去っていった。
俺は何も考えられないまま集中治療室へ向かった。
ガラスの向こうにはたくさんの機械に繋がれた穂乃花ちゃんの姿があった。
サ「穂乃花ちゃん……。」
もし、穂乃花ちゃんに後遺症が残ったら
話すこともできなくなるのか…?
もうあの笑顔も見れなくなっちまうのか…?
一緒に歩いたりすることも………。
サ「穂乃花ちゃん……。」
『暇だなぁ。サンジ君は夕方に来るって言ってたし、ミサキちゃんは検査だし…。そうだ!』
穂乃花はミサキにあげるウサギを持ってベッドから降りた。
ミサキちゃんが検査から帰ってくる前にミサキちゃんの病室に置いてこよ♪
ミサキちゃんビックリするかなぁ(笑)
穂乃花はゆっくりと病室を出た。
しばらく歩き、廊下の端まで来ると穂乃花は折り返した。
『やっぱり今日は階段やめてエレベーター使っちゃお♪ミサキちゃんが帰ってくるまでに間に合わなかったら困るしね。』
そう言って少し戻り、エレベーター付近まで来た時だった。
《ドクン。》
『……っ……。』
また…?
《ドクン…ドク…ドク…。》
『…っ………ぅ…。』
胸に痛みを感じ、穂乃花はその場にしゃがみこんだ。
『なに…これっ…苦し…っ…ぅ…。』
と、そこへ聞き慣れた声が。
サ「穂乃花ちゃん!?」
『はぁっ…はぁっ……ぅ……。』
サ「おい、どうした!」
『……っ…苦し……。』
サ「穂乃花ちゃん!」
珍しく仕事が早く終わった俺は予定より早く穂乃花ちゃんの病室へ向かった。
病室に入ると穂乃花ちゃんの姿はなく、あたりを見回すと廊下でうずくまる穂乃花ちゃんを見つけた。
慌てて駆け寄ると胸を押さえ、荒い呼吸をしていた。
サ「おい、どうした!」
『……っ…苦し……。』
穂乃花ちゃんは俺に体を預けるようにして意識を失った。
サ「穂乃花ちゃん!」
俺の声に気づいて若いナースが駆け寄ってきた。
「どうしました?穂乃花ちゃん!?」
サ「急に胸を押さえて苦しいって…。」
「まさか……!すぐに先生を呼んできます!」
しばらくしてやってきた医師とナースによって穂乃花ちゃんはそのまま手術室へ運ばれていった。
手術は6時間にも及ぶ大手術となった。
手術を終えた穂乃花ちゃんは集中治療室へ移された。
穂乃花ちゃんと一緒に手術室から出てきたのはこの前、俺に声をかけてきた医者だった。
サ「穂乃花ちゃんは…。」
「手術は成功しましたが油断はできない状況です。」
サ「いったい何が…。」
「彼女はずっと心臓に爆弾を抱えていたんです。」
サ「爆弾…?」
「彼女の心臓の血管には小さなコブがあったんです。早く取り除かなければ破裂する危険性がありました。ですが書類にサインがもらえず手術が先伸ばしになってしまったんです。」
サ「それで血管が…。」
「破裂してしまったんです…。出来る限りのことはしましたが数分の間、大量の出血によるショックで心臓が止まってしまったんです…。そのせいで後遺症が残る可能性も……。」
サ「後遺症って…どんな…?」
「ハッキリと断定はできません…。言語の分野か運動なのか…。」
サ「そんな…。」
「あくまでも可能性なので後遺症が残らないこともあります。」
サ「それはいつわかるんだ。」
「彼女が目覚めないことには………。」
サ「そうか………。」
医者は立ち尽くす俺に頭を下げて去っていった。
俺は何も考えられないまま集中治療室へ向かった。
ガラスの向こうにはたくさんの機械に繋がれた穂乃花ちゃんの姿があった。
サ「穂乃花ちゃん……。」
もし、穂乃花ちゃんに後遺症が残ったら
話すこともできなくなるのか…?
もうあの笑顔も見れなくなっちまうのか…?
一緒に歩いたりすることも………。
サ「穂乃花ちゃん……。」