夢のその先へ

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ヒロイン

あれから数週間後。
穂乃花ちゃんは驚異的スピードで回復していった。
今では手すりにつかまりながら歩けるほどになっている。



俺は今日も穂乃花ちゃんの病室へ向かった。



サ「穂乃花ちゃん♪」


いつものようにそう呼びながら病室に入るとベットにいるはずの穂乃花ちゃんはいなかった。



サ「穂乃花ちゃん?」



すると廊下の方から小さな声が聞こえた。



『きゃっ!痛っ…。』



サ「穂乃花ちゃん!?」


少し慌てて病室から出ると遥か向こうの廊下の端に座り込む穂乃花ちゃんの姿が見えた。


サ「穂乃花ちゃん!」


俺が走って行くと君は嬉しそうに手をふった。



『サンジく~ん♪』



サ「こんなとこで何してたんだい?」



『あっちから一人で歩いてきたの♪』


そう言って穂乃花は病室を指差した。



『でもまた転んじゃった。』


穂乃花は苦笑いをしながらそう言った。



サ「一人で歩いたら危ないって言ったろ?」


そう言いながらサンジは穂乃花に手を差しのべた。



『だって早く歩けるようになりたかったんだもん♪』


穂乃花はサンジの手を取り、ゆっくりと立ち上がった。



サ「あ、またアザできてるじゃねぇか。」



『ほんとだ(笑)』



サ「おいおい…。何個目だよ。」



『う~んと…。いっぱい(笑)』



サ「ったくしょうがねぇなぁ。」



『えへへ。』

穂乃花は舌を出して笑った。



サ「ほら、病室戻るぞ。」



そう言って穂乃花ちゃんを抱き上げようとすると穂乃花ちゃんはそれを拒否した。



『歩いて戻る。』



サ「また転ぶぞ?」



穂乃花は再びサンジの手を取った。



『これなら大丈夫♪』



サ「ったく…。ゆっくりな。」


『うん♪』





何度かバランスを崩した穂乃花ちゃんの手を引き転倒を防ぎながらなんとか病室のベットへたどり着いた。



『ふぅ~。』



サ「疲れたか?」



『ちょっとだけだから大丈夫♪』



サ「あんま無理すんなよ?」


『うん。』
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