桜詩

『記憶のあなたへ』(2013年頃制作)



暗闇のどん底に陥った
知らない間に
たくさんのものをなくし
この泥沼な世界で
ただ、ただ
あなたは歩んでました

無数の傷を負い
全てを疑い始め
自分を責めては嘆いた
何も分からないまま
何もできずに過ぎていった

繰り返す日々を送って
進歩しない日々でも
どうかいつまでも
忘れないでほしいのです
あなたを心から
支えてくれる人がいることを
きっと流した涙の分以上
笑顔が訪れるはずだから

太陽を知らずに生きていた
いつも陰の中
ひっそりと隠れ続けてる
気づけば当たり前になり
いつの間にか
光を拒んでしまいました

誰も知らない別の自分が
いつも守りきっていた
悲しみが抑えきれない
それほど時間を憎み
人と場所に嫌気がさした

変わらない日々を過ごし
意味のない時をいてもきっと
大切なことをいつも
誰かが教えてくれるのです
このひとときがこんなにも
痛々しいほどの奇跡だと
今そのことが分からずとも
一日一日を大切にしてほしい

悲しみの中に小さな喜び
苦しみの中に芽生えた希望
それは過ぎていったときに
何か一つでも見えてくるもの
例え行く道が分からず
今の現状を捨ててしまっても
いつかは足をつけて歩まなければならないのだから

絶望するほど涙する日々に
嫌になったこの日常を
いつも生きているのは
大切と想う人がそばにいるんです
すれ違うことがあっても
しっかりと見てくれる人が
あなたに光を灯してくれるように
きっと心を溶かしてくれる

繰り返す日々を送って
進歩しない日々でも
どうかいつまでも
覚えていてください
この先を惜しみなく歩めば
あなたの想いが叶うのだと
たくさんの壁や障害があっても
諦めず立ち向かっていてほしいのです

どうかこのことを
どれだけ時代(とき)が過ぎても
忘れずに心に刻み続けて…
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