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鋼の錬金術師(短編)


「お父さん」

つぶやく。
誰にもとどかずに、丘に消える言葉。

「お父さん」

呼んでみたい。
兄さんは嫌がるけど。
僕は、一度でいい。
呼んでみたい。

「お父さん」

どこにいるの?


このまま緑の風に吹かれ、僕は
今にも消えてしまいそう
です


End


兄ちゃんはお父さん嫌いだし、お母さんは聞くと寂しそうにするし。
誰にも相談できないちっちゃいアル君の寂しさ。
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