黒の聖域
波間はただただ、静かであった。
朝日が、地平線から顔を出し、静かな波間を照らしだす。
そして異変は、突然に。
空を横切る鋼鉄の翼。
戦のために生まれた憐れな隼。
3羽の鳥が、過ぎ去った後は
…また、ただただ静かな波間が残るだけ。
★★★
アメストリス艦隊とアメリカ軍艦は、アエルゴとの国境である湖に展開していた。
エドワードはアメリカ軍艦に乗り込み、アエルゴの戦闘機を迎え撃つために、身構えていた。
そこに、ウォーターガーデン艦長が声をかけてきた。
「かなりカットされたな。」
「…そうですね。もう作者でさえ、あちらがどうなってるとか、チャートを助けるのか殺すのかとか、はたまた無事に帰れるのかとか、考えてませんよもう。」
ウォーターガーデンは深々とため息をついた。
「なるようになるだけか…」「…打ち切られるよりは、いいんでは?」
エドワードのフォローに、
「…そうだな…」
ウォーターガーデンは遠くを見る様に目を細めて、ただそれだけつぶやいたのた。
そういったきり、黙り込んでいた二人が、はっとして、顔を上げた。
「上客がきやがったみてぇだなぁ。」
★★★
アエルゴ側は面倒臭いんでカットします。
なんかアメストリス側に虚仮にされたのに、スッゴイ腹立てて て、ヒューズさん似(ヘール・ブレーカー)とかエンヴィーさん似(シディウス)とかが操縦して、戦闘機きてます。
チャート君は人質に取られたまんま、知識を絞られてます。
これだけ知識あれば充分です。
★★★
「はははぁ!
いいぜ!いいぜ!いいぜぇ!!見てみろ、人がゴミのようだ!!」
ヘール・ブレーカーが、鋼の機体を操りながら、眼下に広がる景色の感想をのべた。
「ちょっとぉ~[D:63894]
ブレーカー中佐ぁ[D:63911]
無線ついてんだからぁ、そんなに年甲斐もなくはしゃがないでよぉ[D:63897]」
二号機に乗り込んでいるシディウスが、無線ごしに文句を垂れる。
「五月蝿いね。
集中しな!」
騒ぐ二人の耳に届いた鋭い叱咤は、三号機に乗り込んでいる黒髪の女性、エルシェ・ダークアイ(ラスト姐さん似)の声。
「全く、折角機翼艦の初フライトなのに、相方達があんたらなんてねぇ。
私もついてないよ。」
言ってエルシェは大仰にため息をつく。
「そう言うなよ。
てめぇが、乗りたいって言うから、わざわざ選抜してやったんだろが。」
ブレーカーが無線で返事を返す
「まぁ、いいけどね。
あんた達。私の邪魔したら、ただじゃ置かないよ。」
「オバハン[D:63905]こそ、僕の邪魔しないでよね~[DX:E738][DX:E738][DX:E737]」
「五月蝿ぇ!
てめぇら二人とも手ぇ抜くんじゃねぇぞ。
んじゃ、あそこの馬鹿どもを
破壊しつくしちまいなぁ!!」
三機の眼下に、アメストリス艦隊が見えた!
「撃てぇ!」
★★★
ロイは、サラを抱きしめたまま、深い眠りについていた。
深い深い闇の中を、ただ一人で、さ迷っている…。
そんな夢から、ふと目を覚ましたのは、誰かに呼ばれた気がしたからだった。
ーあぁ、前にもあったかもしれぬ。遠い昔に…。
東方司令部の執務室で、うたた寝をした時だったかな…。
目をゆっくりと開いて見れば、そこに仕事が山積みの仕事机がある訳でもなく、白い病院テントの天井があるばかり。
「東方司令部か…。
懐かしいな…。」
あの頃は、いろいろと忙しい思いはしたが、鋼の達はからかいがいがあったし、リザも元気だった。
「だが…帰りたいとは思えん。」
言ってサラの頭を撫でる。
「私には、今があるからな。」
そう呟いて、サラの寝顔を眺めていると、遠慮がちなノックが聞こえた。
「どうした?」
ロイも声を潜めて、返事を返す。
「ただ今電信が入りまして、アエルゴ軍の機翼艦三機が、飛来した、と…」
「何…。
…ついに来たか…ハボックは?」
「は、戦艦バジリコックに、乗り込んでおります。」
「よし、向かい撃て。
存分にアメストリスの力を見せつけてやるのだ!!」
★★★
ウォーターガーデン艦長はブリッジに立ち、向かい撃つために、タイミングを測っていた。
三機のうちの狙うは中央の一機。
「対空砲なんか無いと思っておる甘ちゃんの、出鼻をくじいてやるのだ!」
「撃てぇい!!」
★★★
っどんどんどんどんっ
アメリカ軍艦の主砲が一斉に火を噴いた!
それと同時に、戦闘機(機翼艦)も、アメストリスとアメリカ艦隊に向けて、一斉に翼に機体に装着されている火器から射撃を開始する。
っぐぁおん!
爆音、爆砕!
爆煙が両者の視界を、一瞬塞ぐ。
「第二射発射準備!!」
ウォーターガーデン艦長が、怯まずに次段装填を命令する。
立ち込める煙りを引き裂いて、戦闘機が姿を表す。
三機とも、何事も無くそのままの飛行を続けていた。
「撃てぇ!」
◇◇◇
「うっわー[D:63897][D:63898]
うっそーぉ[DX:E72D]
あんな大砲があるなんて聞いてないよ[D:63912]」
シディウスは、機体を立て直しながら、後の二人に愚痴った。
「あんた達!
やられてないだろうね!
この程度で音をあげてちゃ、アエルゴ軍の名が泣くよ!!」
ダークアイの叱咤が無線ごしに耳をつんざく。
「へっ!
あちらさんも、少しは対策をしたらしい。
まぁ、もともと、あちらさんの技術だからなぁ。
だが、勝のは我々よ!!」
ブレーカーは、言って操縦桿を倒した。
「行くぞ、てめぇらぁぁあ!」
★★★
三機の中の一機が、機体を傾けて急に速度をあげ、アメリカ軍艦ではなく、アメストリス艦隊の中枢艦、バジリコックへ襲い掛かった。
それを当のバジリコックに乗り込んでいたハボックは、ニヤリと笑いながら見上げた。
「閣下の借り、返してやるぜ!
こい!」
エドワードに錬成して貰った主砲が、標準を定める。
っだららららっ
先手を打ったのは、ブレーカー操る戦闘機の方だった。
甲板や装甲を貫く事はなかったが、それでも、何度も浴びれば唯ではすまないだろう。
しかし、もちろんハボックは何度も攻撃を受けてやるほど、お人よしではなかった。
「やれ!」
っごん!
鈍い発砲音を轟かし、急ごしらえの主砲が唸りを上げた。
だが、すれすれのところで外れ、戦闘機は反撃の態勢を整える。
「あっ!くそ!
難しいな!こちとら急ごしらえのおかげで3発が限度だってのに!!」
頭の上を通り過ぎた戦闘機に、ハボックはジダンダを踏んだ。
「フォーライフに、連絡!
作戦Bに、移行!」
◆◆◆
「了解!こちらフォーライフ、援護はいります!」
フォーライフは、小型の偵察艦のブリッジで、舵を握っていた。
「アームストロング議員!
連絡入りました!
作戦Bに移行します!」
フォーライフは甲板に立つアームストロングに向かって叫んだ。
「遂に来たか!
我輩の力が、民を救うこの時が!
ふっふ、長きにわたる議員生活の中にあってさえ、衰えぬ我が肉体!我が力!とくとご覧入れようかぁ!!
我がアームストロング家に代々受け継がれし、芸術的錬成法ぉぉお!!」
ばさぁぁあっと上着を脱ぎ捨て、その美しいおのが肉体を晒し、用意されていた瓦礫を手にとる。
「ふん、ぬぁぁぁああっ!!」
ごぐがぁぁんっ
放り投げた瓦礫を空中で打ち据え、巨大かつ破壊的な一撃の弾丸を錬成した!
それは錬成光を弾けさせながら、ブレーカーの戦闘機に向かってかっ飛んでいく!
◇◇◇
ブレーカーが殺気を感じて下方を確認すると、空中で錬成された砲弾が自分の方へかっ飛んでくるところだった。
「っ何!?」
今旋回しても、避けられるタイミングではない。
「っ!?」
恐怖に顔を歪ませるブレーカーの視界の端から、黒い影が過ぎり、あっという間に向かって来ていた砲弾は爆砕されていた。
「情けないねぇ。
借し一つだよブレーカー中佐!」
無線ごしにそれがダークアイの援護射撃によって破壊されたのだと、ブレーカーは理解した。
「すまねぇな!
俺はあのでかいバジリコックを片付ける!
ダークアイは今のやつどっから来たやつか見定めて潰せ!」「あいよ!」
ブレーカーはバジリコックへ、ダークアイはフォーライフとアームストロングの方へ操縦桿を倒す!
怒涛の19へ!
◆
アームストロング少佐が、そりゃもう、打ちやすいし楽しいし!(笑)
朝日が、地平線から顔を出し、静かな波間を照らしだす。
そして異変は、突然に。
空を横切る鋼鉄の翼。
戦のために生まれた憐れな隼。
3羽の鳥が、過ぎ去った後は
…また、ただただ静かな波間が残るだけ。
★★★
アメストリス艦隊とアメリカ軍艦は、アエルゴとの国境である湖に展開していた。
エドワードはアメリカ軍艦に乗り込み、アエルゴの戦闘機を迎え撃つために、身構えていた。
そこに、ウォーターガーデン艦長が声をかけてきた。
「かなりカットされたな。」
「…そうですね。もう作者でさえ、あちらがどうなってるとか、チャートを助けるのか殺すのかとか、はたまた無事に帰れるのかとか、考えてませんよもう。」
ウォーターガーデンは深々とため息をついた。
「なるようになるだけか…」「…打ち切られるよりは、いいんでは?」
エドワードのフォローに、
「…そうだな…」
ウォーターガーデンは遠くを見る様に目を細めて、ただそれだけつぶやいたのた。
そういったきり、黙り込んでいた二人が、はっとして、顔を上げた。
「上客がきやがったみてぇだなぁ。」
★★★
アエルゴ側は面倒臭いんでカットします。
なんかアメストリス側に虚仮にされたのに、スッゴイ腹立てて て、ヒューズさん似(ヘール・ブレーカー)とかエンヴィーさん似(シディウス)とかが操縦して、戦闘機きてます。
チャート君は人質に取られたまんま、知識を絞られてます。
これだけ知識あれば充分です。
★★★
「はははぁ!
いいぜ!いいぜ!いいぜぇ!!見てみろ、人がゴミのようだ!!」
ヘール・ブレーカーが、鋼の機体を操りながら、眼下に広がる景色の感想をのべた。
「ちょっとぉ~[D:63894]
ブレーカー中佐ぁ[D:63911]
無線ついてんだからぁ、そんなに年甲斐もなくはしゃがないでよぉ[D:63897]」
二号機に乗り込んでいるシディウスが、無線ごしに文句を垂れる。
「五月蝿いね。
集中しな!」
騒ぐ二人の耳に届いた鋭い叱咤は、三号機に乗り込んでいる黒髪の女性、エルシェ・ダークアイ(ラスト姐さん似)の声。
「全く、折角機翼艦の初フライトなのに、相方達があんたらなんてねぇ。
私もついてないよ。」
言ってエルシェは大仰にため息をつく。
「そう言うなよ。
てめぇが、乗りたいって言うから、わざわざ選抜してやったんだろが。」
ブレーカーが無線で返事を返す
「まぁ、いいけどね。
あんた達。私の邪魔したら、ただじゃ置かないよ。」
「オバハン[D:63905]こそ、僕の邪魔しないでよね~[DX:E738][DX:E738][DX:E737]」
「五月蝿ぇ!
てめぇら二人とも手ぇ抜くんじゃねぇぞ。
んじゃ、あそこの馬鹿どもを
破壊しつくしちまいなぁ!!」
三機の眼下に、アメストリス艦隊が見えた!
「撃てぇ!」
★★★
ロイは、サラを抱きしめたまま、深い眠りについていた。
深い深い闇の中を、ただ一人で、さ迷っている…。
そんな夢から、ふと目を覚ましたのは、誰かに呼ばれた気がしたからだった。
ーあぁ、前にもあったかもしれぬ。遠い昔に…。
東方司令部の執務室で、うたた寝をした時だったかな…。
目をゆっくりと開いて見れば、そこに仕事が山積みの仕事机がある訳でもなく、白い病院テントの天井があるばかり。
「東方司令部か…。
懐かしいな…。」
あの頃は、いろいろと忙しい思いはしたが、鋼の達はからかいがいがあったし、リザも元気だった。
「だが…帰りたいとは思えん。」
言ってサラの頭を撫でる。
「私には、今があるからな。」
そう呟いて、サラの寝顔を眺めていると、遠慮がちなノックが聞こえた。
「どうした?」
ロイも声を潜めて、返事を返す。
「ただ今電信が入りまして、アエルゴ軍の機翼艦三機が、飛来した、と…」
「何…。
…ついに来たか…ハボックは?」
「は、戦艦バジリコックに、乗り込んでおります。」
「よし、向かい撃て。
存分にアメストリスの力を見せつけてやるのだ!!」
★★★
ウォーターガーデン艦長はブリッジに立ち、向かい撃つために、タイミングを測っていた。
三機のうちの狙うは中央の一機。
「対空砲なんか無いと思っておる甘ちゃんの、出鼻をくじいてやるのだ!」
「撃てぇい!!」
★★★
っどんどんどんどんっ
アメリカ軍艦の主砲が一斉に火を噴いた!
それと同時に、戦闘機(機翼艦)も、アメストリスとアメリカ艦隊に向けて、一斉に翼に機体に装着されている火器から射撃を開始する。
っぐぁおん!
爆音、爆砕!
爆煙が両者の視界を、一瞬塞ぐ。
「第二射発射準備!!」
ウォーターガーデン艦長が、怯まずに次段装填を命令する。
立ち込める煙りを引き裂いて、戦闘機が姿を表す。
三機とも、何事も無くそのままの飛行を続けていた。
「撃てぇ!」
◇◇◇
「うっわー[D:63897][D:63898]
うっそーぉ[DX:E72D]
あんな大砲があるなんて聞いてないよ[D:63912]」
シディウスは、機体を立て直しながら、後の二人に愚痴った。
「あんた達!
やられてないだろうね!
この程度で音をあげてちゃ、アエルゴ軍の名が泣くよ!!」
ダークアイの叱咤が無線ごしに耳をつんざく。
「へっ!
あちらさんも、少しは対策をしたらしい。
まぁ、もともと、あちらさんの技術だからなぁ。
だが、勝のは我々よ!!」
ブレーカーは、言って操縦桿を倒した。
「行くぞ、てめぇらぁぁあ!」
★★★
三機の中の一機が、機体を傾けて急に速度をあげ、アメリカ軍艦ではなく、アメストリス艦隊の中枢艦、バジリコックへ襲い掛かった。
それを当のバジリコックに乗り込んでいたハボックは、ニヤリと笑いながら見上げた。
「閣下の借り、返してやるぜ!
こい!」
エドワードに錬成して貰った主砲が、標準を定める。
っだららららっ
先手を打ったのは、ブレーカー操る戦闘機の方だった。
甲板や装甲を貫く事はなかったが、それでも、何度も浴びれば唯ではすまないだろう。
しかし、もちろんハボックは何度も攻撃を受けてやるほど、お人よしではなかった。
「やれ!」
っごん!
鈍い発砲音を轟かし、急ごしらえの主砲が唸りを上げた。
だが、すれすれのところで外れ、戦闘機は反撃の態勢を整える。
「あっ!くそ!
難しいな!こちとら急ごしらえのおかげで3発が限度だってのに!!」
頭の上を通り過ぎた戦闘機に、ハボックはジダンダを踏んだ。
「フォーライフに、連絡!
作戦Bに、移行!」
◆◆◆
「了解!こちらフォーライフ、援護はいります!」
フォーライフは、小型の偵察艦のブリッジで、舵を握っていた。
「アームストロング議員!
連絡入りました!
作戦Bに移行します!」
フォーライフは甲板に立つアームストロングに向かって叫んだ。
「遂に来たか!
我輩の力が、民を救うこの時が!
ふっふ、長きにわたる議員生活の中にあってさえ、衰えぬ我が肉体!我が力!とくとご覧入れようかぁ!!
我がアームストロング家に代々受け継がれし、芸術的錬成法ぉぉお!!」
ばさぁぁあっと上着を脱ぎ捨て、その美しいおのが肉体を晒し、用意されていた瓦礫を手にとる。
「ふん、ぬぁぁぁああっ!!」
ごぐがぁぁんっ
放り投げた瓦礫を空中で打ち据え、巨大かつ破壊的な一撃の弾丸を錬成した!
それは錬成光を弾けさせながら、ブレーカーの戦闘機に向かってかっ飛んでいく!
◇◇◇
ブレーカーが殺気を感じて下方を確認すると、空中で錬成された砲弾が自分の方へかっ飛んでくるところだった。
「っ何!?」
今旋回しても、避けられるタイミングではない。
「っ!?」
恐怖に顔を歪ませるブレーカーの視界の端から、黒い影が過ぎり、あっという間に向かって来ていた砲弾は爆砕されていた。
「情けないねぇ。
借し一つだよブレーカー中佐!」
無線ごしにそれがダークアイの援護射撃によって破壊されたのだと、ブレーカーは理解した。
「すまねぇな!
俺はあのでかいバジリコックを片付ける!
ダークアイは今のやつどっから来たやつか見定めて潰せ!」「あいよ!」
ブレーカーはバジリコックへ、ダークアイはフォーライフとアームストロングの方へ操縦桿を倒す!
怒涛の19へ!
◆
アームストロング少佐が、そりゃもう、打ちやすいし楽しいし!(笑)