からくりピエロ
なんでもかんでも知らんぷり。
私がいくら涙を流しても、何度悔しさに奥歯を噛み締めようと。
全部全部知らんぷり
見てないふり、聞いてないふり、そっぽを向いていつも通りなんの変哲もないかのように地球は回り続ける
何も知らない顔をして回ってる。
自分がわからなくなった時、一秒だけ、スッと息を止めてみる
それでも
分かってしまった事実を隠すように、何も言えずに、立ちすくんでいる。
隠していたかった。知りたくなかった。
運命を1度でも否定した私に対しての罰だったのかもしれない。
それは偶然だったのか
いやもしかしたら、誰かが意図的に仕組んだ事だったのかもしれない。
そう、そんな、意地悪なことをするのは、出来るのは
それは運命。ただひとつだけ。
知らない方がいいって、ずっと警告してた。
そんな運命に逆らい、知ってしまった
駄目だった。
貴方の笑顔に、温もりに、
冷えきった私が壊れてしまったかのように
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