LOOP162
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進むべき道はどこにあるのか。おそらくその問いに答えは無く、ユキ自身が進むべき道を選び取る必要がある。このまま不変的な世界でこの現象の真実に目を瞑る。沙明の好感がゼロに戻るという点はあるものの、彼の存在が常に傍にある空間で停滞し続けること。おそらくはユキだけが幸福な選択がひとつ。
現実から目を逸らしたあの時には、ユキは沙明と共にあることだけがユキのすべてだと思っていた。だからこちらを選び取ろうとしていたのに。
鏡の前に立つユキは、大腿に装着したレッグホルスターに触れる。己が持つ目的が分からなかった装備の冷たい感覚を指先で確認した。彼女は自分の選択に反して、前回の終わりにこれを抜いた。ユキは自分本位に沙明を消滅させることができなかった。自分自身の誓いをあの終わりの果てで彼女は思い出したからだ。
本当にこれでよいのだろうか。ユキは己の心に語り掛ける。鏡の前に立つユキは未だに憂色を浮かべている。心は決まっているはずなのに、薄靄が掛かってすっきりしない。自分自身の選択が何をもたらすのか、果たして自分は完全に理解できているのだろうか。
∞
この宇宙そのものが、つじつま合わせのために
お前たちを欺いている。
だから気づくことができない。
ふふ、その歪みを――――
今、正してやろう
さあラキオ。
お前の前に立っているのは――誰ですか?
……!? どういうことだい?
なんでユキがここに居るんだッ!