第0話「プロローグ」
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穏やかな太陽の光が降り注ぎ、雲ひとつない青空が広がる、ある3月―
―駅―
[電車が参ります。ご注意ください]
ホームにアナウンスが流れ、電車が止まる
忙しく人が乗り降りする中、長い茶色の綺麗な髪をなびかせて電車に乗り込む一人の少女がいた
背丈から見ると中学生のようだが、その整った顔立ちは大人のように魅力的である
周りの乗客たち(主に男性)も、皆彼女を見て頬を赤く染めている
席に座った少女は携帯を開いて操作し、映し出された画面を見つめる
『やっと会えるね…
あれから変わらず、元気にしてたかな?
前よりも強くなれたかな?背、高くなったかな?』
最後の疑問だけ、少し笑いが生じた
『……見せてもらうよ、成長したあなたの力を……
リョーマ』
少女の呟きは電車の走る音に掻きけされ、誰にも聞かれることはなかった
携帯画面に映るのは、テニスラケットを持って微笑んでいる少し幼い頃の彼女と、同じくテニスラケットを持った彼女よりも背の低い一人の少年の写真だった
END
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