TURN1「小さなデュエリスト」
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「でも、おじさんとおばさんは本当に凄いよね。こんなカードを作れるなんて」
『うん!お父さんとお母さんの作るカードは、みんな素敵だよ!』
そう、桜の母親は「ブラック・マジシャン・ガール」を始め多くのカードを生み出した、I2社日本支社のカードデザイナー
そしてその彼女のデザインをサポートするのが、I2社日本支社のカード研究員である桜の父親
父の研究をもとにカードのイメージを作り、母が絵で表現するのだ
そんな2人はまさに最強コンビと言われている
桜は両親の作ったカードは必ず手に入れて、大切にしていた
しかし、遊戯と楽しそうに両親の作ったカードの話をする桜を見て、双六は少し悲しそうな瞳で桜を見つめる
「(桜ちゃん…お前さんが一番欲しいのは、カードではなく…)」
双六の考え…それは桜が欲しいのは、両親からの愛情ではないかというもの
桜は両親の作ったカードを見て、両親が側にいるように感じているのかもしれない
当の本人は笑っているが、カードを見つめる目には僅かに寂しさが浮かんでいることに双六は気づいていた
本人が言わないことを他人が言及するわけにはいかないと考え、心苦しくも双六は見守っていた