TURN2「回り出す運命の歯車」
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<桜side>
『ただいま~!』
「お帰りなさい、桜」
家に帰ると、お母さんが迎えに出てくれた
お母さんは残業を家で出来るから、お父さんより早く帰ってくる
家で仕事をすることも出来るけど、お父さんと話し合って作業することが多いから、出来るだけ会社に行っている
『あれ?お父さん、もう帰ってるの?』
お父さんはカード研究員だから、いつも帰りが遅い
私が寝る前に帰ることすら少ないお父さんの靴が、今日はある
「ええ…あのね桜…」
『おとーさーーーん!』
お父さんが早く帰ってることが嬉しくて、私はお母さんの声を遮って部屋へ向かった
『お父さん!』
「桜」
大好きなお父さんに抱きついた
お父さんは私をしっかりと受け止めて、頭を撫でてくれた
『お帰りなさい!今日は早いんだね!』
笑ってお父さんに話しかける
「ああ…
……桜、ここに座りなさい。話があるんだ」
『おはなし?』
なんだろう?
よく分からないまま、私はお父さんの向かいのソファーに座った
その後、お母さんも来てお父さんの隣に座った
お父さんもお母さんも、なんだか悲しそうな顔してる
「桜、実はね……
お父さんとお母さん、会社が本部へ移動になったんだ」
『いどう?』
「もっと大きな会社で働くことになったのよ」
話が分からない私の為に、お母さんが教えてくれる
大きな会社に、お父さんとお母さんが行けるの?
『すごい!そこに行けば、もっとたくさんカードを作れるの?』
「ああ…父さんも母さんも、もっと働きやすくなるよ」
『すごい!すごい!やったー!』
お父さんとお母さんが、素敵なカードをもっとたくさん作れるようになるなんて、すごく嬉しい!
「桜、だからね…来月、家族3人で本部のある―――
アメリカへ行くことになったんだ」