TURN0「プロローグ」
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―海馬ランド―
伝説のデュエリスト・海馬瀬人が設立した、次世代エリートデュエリストを育成する学校
デュエル・アカデミア
その入学試験(実技試験)が、海馬ランドで行われていた
デュエル・アカデミアの入学試験は、「筆記」と「実技」に分かれている
筆記試験で選抜された受験生達だけが、実技試験に進める
モンスターの攻撃を受けたことにより響く悲鳴や、カードをセットする音などが聞こえる会場
受験生待機場所の客席には、緊迫した空気が漂っていた
しかし、そんな空気をものともせず、試験デュエルをじっと見つめる女子中学生がいた
『………』
会場で行われている試験デュエル一つ一つを真剣な目で眺める彼女の出す雰囲気は、他の受験生を受付けないほどだった
[……どう?]
『微妙ね…』
しかし1人だけ、彼女の隣にいる少女がいた
金髪で不思議な格好をし、杖を持っている少女
見える者が少ないデュエルモンスターズの精霊―
ブラック・マジシャン・ガール
『やっぱり入学試験だからかな?試験用のレベルが低いデッキを使っているのかもしれない…』
精霊であるブラック・マジシャン・ガールと会話をする女子ー月坂桜
デュエルモンスターズの精霊と心を通わせることの出来る、数少ないデュエリストである
真剣だがどこか物足りないような表情の桜を見て、苦笑いをするブラック・マジシャン・ガール
[仕方ないわよ…桜と互角レベルのデュエルで試験やっていたら、入学出来るデュエリストなんていないじゃない!]
『…ちょっとオーバーじゃない?だって私、遊戯になかなか勝てないし…』
[デュエル・キングである彼と渡り合える程の腕を持っているんだから、自信持ちなさいよ!!]
腰に手を当てて身を乗り出して話すガールに、今度は桜が苦笑いする
『ありがとう…でも、やっぱり私はまだまだだよ…』
再びデュエルフィールドに視線を戻す桜
『私は、もっと強くなりたいの…デュエルだけじゃなく、心も…』
[………]
どこか寂しさをも感じる桜の表情に、何も言えなくなるブラック・マジシャン・ガール
『ずっと遊戯の側にいたら、甘えてしまうような気がするの…』
桜がアカデミアを受験する理由の一つ…
自分のデュエリストとしての視野を広げる為
確かに、今までは凄腕のデュエリストが周りにいた
千年アイテムとの関わりもあり、闇のゲームも体験したことがある
しかし、そんな過酷なデュエルを乗り越えてきたメンバーの中にいた桜は、ある疑問を抱くようになっていた…