七不思議の後輩ちゃん 妖恋慕
ヒ「……寝ちまったな」
ア「にゃー、可愛い……!」
メ「はい。とても可愛らしいですね……!」
ト「てか、やっぱり寝る時はチビの姿なんだな」
ア「妖力が安定してない、訳じゃないよね……?」
メ「昼はお元気そうでしたけど……。無理をされていたんでしょうか……?」
ト「この姿の方が楽なんじゃね? 木霊ってチビの姿のやつが多いし」
ヒ「元々の妖力が少ないって言ってたな」
ザ「おい、そろそろ始めんぞ」
ハ「皆集まってるね」
ヒ「急に話があるってどうしたんだよ?」
ア「しかも、#フジヒメ#には聞かせられない話って……」
ト「また噂が消えかけてんのか?」
イ「それは大丈夫じゃないかなぁ。怪談もよく聞くし、妖力も問題ないと思うよ」
ウ「おまけに中庭の藤棚の方も何かと有名になってるからね。外もある程度なら出られるんじゃないか?」
ザ「一夜にして満開になったってな。あん時は学園以外のヤツも来てたはずだ」
メ「とても綺麗でしたから……」
ハ「そうだね」
ハ「でも、今日話したいのは別なんだ」
ザ「また何かの厄介事じゃねぇだろうな……」
ハ「んー、それはどうだろう。厄介かもしれないし、そうじゃないかもしれない……」
ウ「また随分と曖昧だね」
ハ「曖昧だからこそ、彼女には聞かせたくないんだ」
イ「まずはオレたちで、ってことだね」
ハ「さすが蛇くん。実は今また新しい怪談が語られ始めている」
ア「生徒を拐う怪談……」
ヒ「実際に消えたヤツはいるのか?」
ハ「行方不明になった生徒は今のところ出てないよ」
メ「今のところ……ということは、これから出るかもしれないってことですか……?」
ト「それって、まずくね?」
ザ「だからアイツに聞かせられねぇんだな」
ウ「あぁ。こんな話、彼女には聞かせられないさ。僕たちなら彼女が傷つくような事はしないと断言できるけど、新しい怪談だと話は別だ」
イ「力を得たいだけの妖怪なら尚更だね……」
ハ「そう。力を得たいだけならすぐにでも人間たちを襲うはずなんだけど――」
ヒ「消えた生徒がいねぇってことは、まだ襲ってないってことだよな?」
ウ「目的がわからないな……」
ハ「この怪談をこのまま放って置くことはないできない。でも、目的がわからない以上、彼女にもまだ言えない」
ヒ「ってことは、オレたちだけで調査するんだな」
ア「任せてよ!」
ト「おう!」
メ「#フジヒメ#さんのため、頑張ります……!」
イ「お狐さまも頑張ってね」
ザ「わーってるよ!」
ウ「頑張るのは君もだよ、イリヤ」
ハ「皆、ありがとう!」
ア「にゃー、可愛い……!」
メ「はい。とても可愛らしいですね……!」
ト「てか、やっぱり寝る時はチビの姿なんだな」
ア「妖力が安定してない、訳じゃないよね……?」
メ「昼はお元気そうでしたけど……。無理をされていたんでしょうか……?」
ト「この姿の方が楽なんじゃね? 木霊ってチビの姿のやつが多いし」
ヒ「元々の妖力が少ないって言ってたな」
ザ「おい、そろそろ始めんぞ」
ハ「皆集まってるね」
ヒ「急に話があるってどうしたんだよ?」
ア「しかも、#フジヒメ#には聞かせられない話って……」
ト「また噂が消えかけてんのか?」
イ「それは大丈夫じゃないかなぁ。怪談もよく聞くし、妖力も問題ないと思うよ」
ウ「おまけに中庭の藤棚の方も何かと有名になってるからね。外もある程度なら出られるんじゃないか?」
ザ「一夜にして満開になったってな。あん時は学園以外のヤツも来てたはずだ」
メ「とても綺麗でしたから……」
ハ「そうだね」
ハ「でも、今日話したいのは別なんだ」
ザ「また何かの厄介事じゃねぇだろうな……」
ハ「んー、それはどうだろう。厄介かもしれないし、そうじゃないかもしれない……」
ウ「また随分と曖昧だね」
ハ「曖昧だからこそ、彼女には聞かせたくないんだ」
イ「まずはオレたちで、ってことだね」
ハ「さすが蛇くん。実は今また新しい怪談が語られ始めている」
ア「生徒を拐う怪談……」
ヒ「実際に消えたヤツはいるのか?」
ハ「行方不明になった生徒は今のところ出てないよ」
メ「今のところ……ということは、これから出るかもしれないってことですか……?」
ト「それって、まずくね?」
ザ「だからアイツに聞かせられねぇんだな」
ウ「あぁ。こんな話、彼女には聞かせられないさ。僕たちなら彼女が傷つくような事はしないと断言できるけど、新しい怪談だと話は別だ」
イ「力を得たいだけの妖怪なら尚更だね……」
ハ「そう。力を得たいだけならすぐにでも人間たちを襲うはずなんだけど――」
ヒ「消えた生徒がいねぇってことは、まだ襲ってないってことだよな?」
ウ「目的がわからないな……」
ハ「この怪談をこのまま放って置くことはないできない。でも、目的がわからない以上、彼女にもまだ言えない」
ヒ「ってことは、オレたちだけで調査するんだな」
ア「任せてよ!」
ト「おう!」
メ「#フジヒメ#さんのため、頑張ります……!」
イ「お狐さまも頑張ってね」
ザ「わーってるよ!」
ウ「頑張るのは君もだよ、イリヤ」
ハ「皆、ありがとう!」
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