妖怪主のため、カタカナでの記入をオススメします。
第二章 小さな後輩
名前の変更
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ヒ「なんでトネリは木霊と会ったことがあるんだ? オレは長い間この地に居るけどフジヒメが初めてだぜ」
ト「そーいや、おれも学園に来てからは見てねーな。確か昔、捨てられた時にふらっと入った山の中で会ったんだよなー。あん時のおれ、なーんも考えてなくてさー。山ん中に入ったはいーけど、迷子になっちまって……」
ア「自分から入って迷子になったの!?」
イ「トネリらしいねぇ」
ザ「オマエ、よく消えなかったな……」
ト「いやー、けっこー危なかったぜ? やっと山から出られたのに消えるのかなって思ったくれーだし」
メ「よくご無事でしたね……」
ト「誰か知んねーけど拾ってくれたんだろうな……気づいたら、学園だった。んで木霊には、迷子になった時に道を教えてもらったんだっけ?」
ウ「さ迷っている君を心配したんだろうね」
ト「かもなー。おれ、めーちゃ鳴いてた気がするし……」
ハ「木霊は強く思われないけど、昔から山びこは木霊の仕業って言われるくらい人間たちにとって身近だったからね」
ヒ「怖がらせる妖怪でもないから、こんなにちっこくて可愛いんだな」
ト「あん時、おまえの仲間が助けてくれなかったら……おれはここには居なかったかもしんねーな」
ア「ちょっと、バカ犬! 冗談でもそんなこと言わないでよね!」
ヒ「そうだぞ! 居なかったかもー、なんて冗談でも言うなよなっ!」
メ「そうですよ……! 確かに今ここにトネリさんはいます。わたしたちも、フジヒメさんもいるんですからね!」
ト「分かってるって!」
ザ「ほんとに分かってるのか、あの犬は?」
イ「さぁ、どうだろうねぇ?」
ウ「そうは見えないんだけど……」
ハ「まあ、何はともあれ狗くんはここに居るんだし、フジヒメちゃんも消えないって分かったし……ひとまずは一件落着っ!」
ア「悪い冗談を言った罰だっ!」
ト「はっ!? お、おい! やめろ、バカ猫!」
ヒ「おー、いけいけアラハギー! よしっ! オレらも行こうぜっ、フジヒメ!」
メ「あああああ……フジヒメさん、危ないですよ……!」
ト「ちょっ……ヒフミ!? フジヒメ!?」
ヒ「もう言わねーって言うなら勘弁してやるぜ?」
ト「わ、分かった! もう言わねー!」
ハ「後輩たちが仲良くしてるのは先輩として嬉しいことだよね」
ト「あ!」
ヒ「しまった!」
ア「ヤバッ」
メ「フジヒメさんっ!」
ザ「ん?――ぶっ!?」
イ「あはははは! 見事に当たったねぇ」
ウ「笑ってる場合かっ! 大丈夫か!?」
ザ「オマエら……いい加減にしろっ!!」