妖怪主のため、カタカナでの記入をオススメします。
第一章 七霧学園に広がる噂
名前の変更
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ねぇねぇ、知っていますか?
最近、噂になっている『昇降口に響く声』のことを――
ある女子生徒が気付きました。
昇降口から女の子の歌声が聞こえてくることに。
楽しげな歌声。
きっと、誰かが歌っているんだなぁ……と、最初はとくに気にすることはありませんでした。
けれど、毎日毎日聞こえてくるその歌声にその子は確かめたくなったんです。
誰が歌っているのかなって……。
放課後、生徒のほとんどが下校し、静かになった昇降口にその子はいました。
響く歌声。
そう広くはない昇降口なので、すぐに見つけられると思っていたんです。
けれど、どこを探しても誰もいない。
歌声を辿ろうにもあっちこっちに反響して、どこから聞こえているのか分からない。
結局、分からないまま歌が終わってしまって、残念に思いながらもその子は帰ろうとしました。
すると、また声がしたんです。
――気を付けて帰ってくださいね。
って……。
けれど、おかしいんです。
だって、その声はすぐ耳元で聞こえたんですから。
その子はすぐに振り返りました。
……もちろん、誰もいませんでした。
怖くなった彼女は急いで靴に履き替えると、夕闇に浮かぶ学園を後にしました。
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