ナルの憂鬱
「リンさん、今日の夕方空いてる?」
最近麻依は、やたらリンに懐いている。
それが悪いとは言わないし、リンが他人と打ち解けるのは望ましいことだし、しかも自分にまとわりつかないのだから一石二鳥だと思っていたのに。
何故、こうもムカムカするのだろう。
「それはナル坊が素直じゃないからだろ」
「・・・・はい?」
「なぁ?綾子」
「そうよ、全部あんたが悪いのよ」
解明した。
原因は、この人達だ。
さっさと帰っていただこう。
「いやいやいや、そりゃあ違うぜ?」
「いい加減にしなさいよ、この天上天下唯我独尊ナル」
酷い暴言だ。
気にはしないが、次からの謝礼の額は少なくしよう。
「元から少ないじゃないの」
「何か言いましたか?」
「べつに〜」
彼らと話しているとストレスが溜まる。
ナルはその日、終始不機嫌だった。
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