卒業式(幸村)
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今日は卒業式。
私は、中学を卒業した。
卒業式が終わって、近くのレストランで友達と喋っていた。
そして私は、友達の惚気話に付き合っていた。
「彼と同じ高校なの!すっごく嬉しくてさ」
「えーいいなぁ。こっちは遠距離恋愛だよぉ」
二人をじっと見つめながら、ジュースを啜った。
「羨ましそうな顔しちゃってどうしたの」
私、そんな顔してたの?
『別に…』
いいなぁとは思うけど…
男の人はちょっと苦手。
「好きな人とかいないの?」
「あ!あの人は?立海の幸村くん」
『えっ?な、なんで幸村くんが出てくるの?』
今ので鳥肌立ったよ…
「好きなんだぁ…顔真っ赤になっちゃって」
「名前の恩人なんでしょ?」
幸村くんは恩人。
私が男の人に絡まれているところを助けてくれた。
「卒業式いつなの?」
『明日だけど…?』
いとこが立海生だから、情報は入ってくる。
「会いに行けよー」
『え、どうして?』
「好きなら、告白しなさいよ」
「そして、第二ボタンを!」
だ、第二ボタンって…
古いような気がする。
『立海はブレザーだよ? あと、告白なんて…幸村くんカッコいいから、絶対相手いるよ…』
「気持ちだけでも伝えようよ!」
「やればできる子なんだから!」
二人が輝いて見えた。
気持ちだけ…
よし、伝えるだけ伝えてみよう!
どうせ、いとこから呼ばれてるんだし。
*****
おばさんと待ち合わせて立海へ向かった。
緊張して寝付けなかったので、いつの間にか寝ていた。
目を覚ますと、式は終わりを迎えていた。
いとこと話していると、幸村くんの話が出てきた。
「幸村くんが名前のこと気にしてたよ」
『え?本当?』
「うん。会ってみたら?」
いとこは後輩に会うと言ってどこかへ行った。
?「もしかして、苗字さん?」
この声に聞き覚えがあった。
『幸村くん!』
幸村「やあ、久しぶり」
私達は場所を変えてベンチに座った。
人がいなかったので、緊張していた。
『……』
ど、どうしよう!
何も話すことがない!
幸村「どうしたの?もしかして、緊張してる?」
正直に頷いたら笑われてしまった。
幸村「かわいいなぁ」
『…っ//』
普通にドキッとすることを言ってきた。
ふいに私の手が幸村くんの手に触れて、どけようとしたらぎゅっと握られた。
幸村「本当のことを言うと、俺が君を呼んだんだ。いとこを通じてね」
『え?』
もう片方の手で私の頭を撫でる。
幸村「だって、会いたかったから」
にっこり笑われて、心臓が痛くなってきた。
絶対顔が真っ赤になってる。
『あの、幸村くん』
幸村「ん?」
頑張れ私!
気持ち伝えるんだ!
『わ、私に…ボタンを、く、ください!』
い、言えたぁ!
緊張した…
すると、急に幸村くんが笑いだした。
また、笑われた…
『ブレザーだってわかってるけど…』
幸村「ボタンより、いいものあげるよ…」
『…っ!?』
幸村くんが私の唇にキスをした。
えぇ!?
ききき、き、キスーー?!!
『わわ、わ…//』
驚きのあまりに声が出なかった。
それを見て、幸村くんが笑っていた。
いったい何回笑わせたんだろ…
幸村「好きだよ」
強く抱きしめられた。
『わ、私も…好きです!』
嬉しくて涙が出かけていた。
幸村「その顔は反則だよ…もう一回してあげようか?」
『もう、充分いただきました…//』
幸村「ふふ、冗談だよ」
また目が合えば今度は二人で笑った。
〜後日談〜
応援してくれた友達に報告をすれば、噂は直ぐに広まり仲のいい後輩たちにも祝福された。
今は越前に誘われラリーをしていた。
ラリー中も幸村の話をする。
越前「へぇ、良かったじゃん」
『勇気出して良かった…よっと……』
越前「そう言えば、桃先輩がショック受けてた」
『え?なんで?』
越前「確か…取られたって言ってたな」
『なにを?』
越前「なにって……名前先輩のことじゃん」
『…ん?え……?……あ!ミスった!』
力み過ぎて見事にホームランを打つ。
越前「俺の勝ちだね」
『い、今のは無し!もう一回!』
何度挑戦しても勝つのは越前だった。
終
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