11章
名前変更
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最近、調子が悪い。
寝ても疲れが取れない。
今日は思いきり昼まで寝ていた。
八咫烏〈大丈夫か?〉
『う…もうちょい、寝かせて欲しい……』
八咫烏は不安になって名前の額に手を当てた。
熱はないと確認できたが、なぜ主人が不調なのかを考えた。
八咫烏〈妖気に障りすぎたか〉
名前に目を向けた時には再び眠りについていた。
寝顔に微笑みつつ頬に優しく触れた。
八咫烏〈そなたに用があったのに、不調では意味がないな〉
名前が二度寝をして何時間が経っただろうか。
本人は未だに眠っていた。
黒子「起きませんね」
八咫烏〈やはり、我が原因か?〉
緑間「お前1人の問題ではないのだよ」
名前の部屋ではテーブルを囲んでの話し合い。
全員はベッドに目を向けていた。
一瞬だけモゾモゾと動いた。
イナミ「ボク達に非があるんでしょう」
緑間「誰なのだよ」
黒子「薬師のイナミさんです」
イナミ「はじめまして。ボクもあなたと同じ鎌鼬です。そして、今日からお世話になります」
もぞっ
『・・・・・・』
四人「?」
『…………え?』
半開きの目で自室に誰かがいるのを確認した。
『……なんでいるの?!え、待って、いつからいるの?!』
完全に目が覚めたようで、勢いよく起き上がった。
黒子「おはようございます。体調はどうですか?」
ちらりと時計を見れば午後3時を差していた。
さすがに寝すぎである。
『あ、うん…もう大丈夫』
緑間「で、お前は布団の中で何をしてたのだよ」
イナミ「ボクは薬師なので、名前様の快眠の手助けをしてました」
『あーなるほど。寝起きがスッキリしてるわけだ』
イナミ「気づいたらボクも寝てましたけど」
後ろから両手で捕まえて肩に乗せた。
八咫烏〈名前〉
『ん?』
八咫烏〈鎌鼬を守護神として迎えたが、まだ契約が済んでいない〉
『あぁ、言われてみれば何もしてないね』
緑間「契約とはなんなのだ」
黒子「緑間くんの願いを名前さんが叶えることで契約が完了するんですよ」
緑間「お守りを貰ったのだよ」
名前と黒子は八咫烏の方へ視線を向けた。
顎に手を当てて考える素振りを見せていた。
八咫烏〈それは鎌鼬自身の願いではない〉
緑間「そうか……」
『あ、好きなものとかある?』
緑間「おしるこなのだよ」
『よし、作ってあげる!』
一同は名前の部屋から台所へ移動した。
『材料は全部あるから……ちょっと手伝ってね』
そして、八咫烏とイナミを除いた三人でおしるこを作る。
粒餡で甘さ控えめ、白玉は少し焼いたり緑間の希望に添えて作った。
黒子「美味しそうですね」
『はい、一番は緑間くんね』
一口含んで咀嚼する。
また一口食べる。
緑間「うまい」
『良かったぁ!さ、私たちも食べよ!』
気づけばイタクも来ていた。
時間的には夕飯だったが、緑間との契約を優先した。
デザート後に夕飯を仲良く食べたのであった。
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