第7Q
名前変更
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オレのクラスに転校生。
最初は興味がなかったが、転校生の名前で驚いた。
苗字 名前––––
オレはちゃんと憶えている。
彼女は憶えているだろうか。
赤司「なんだ、もう会ってたのか」
緑間「ああ、ラッキーアイテムを貰ったのだよ」
そうか、会っていないのはオレだけか。
紫原「同じクラスなのにね~」
黒子に紫原を呼ぶよう頼んだはずだが、体育館に来たのは紫原一人だけ。
中庭にいるということで呼びに行こうとした。
赤司「なぜ紫原も来るんだ?」
紫原「だって、もっと話がしたいし〜」
赤司「…いるのか?」
紫原「赤ちんにしては珍しい反応」
まぁ、いい。
彼女に会えるなら。
中庭に行けば本当にいた。
反応からしてオレのことを憶えていそうにない。
『あっ、ごめんね…私、これから用事があるの……』
そう言って走り去った。
逃げられた気がした。
黒子「赤司くん?」
赤司「いや…」
*****
今日は早く部活が終わり、彼女を探した。
姿を消すのが上手いようだ。
赤司「屋上か…?」
屋上に行けば名前はいた。
相変わらず絵を描いている。
赤司「名前」
『っ!?』
驚かせてしまったようだ。
赤司「すまない」
その勢いでスケッチブックが落ち、風でページがめくれてあるページで止まった。
『あ……!』
その絵を見て驚いた。
赤司「いつの間に」
『前に通りかかって……それで』
赤司「一瞬の動きも見逃さないその能力––––」
あの頃から変わっていないな。
『?』
赤司「それをもっと活かせる場所がある」
名前の前に手を差し出した。
困った表情でこちらを見てきた。
『えっと……』
赤司「名前にバスケ部のマネージャーをやって欲しいんだ」
『わ、私でよければ………』
よろしくね、と言って、差し出していた手を握ってくれた。
それから色々と話をすれば、オレの知らない事がたくさんあった。
"あの時"姿を消したのはそういうことだったのか。
『そ、そんな顔しないで?私は大丈夫だから』
赤司「いや、すまない」
『大丈夫だから、謝らないでね?』
やっぱり、あの頃から変わっていない。
とても懐かしい。
赤司「名前は今どこに住んでるんだ?」
『あ、あのマンションだよ』
住んでいる家は前と変わっていないな。
変わったのは、人数か……
赤司「寂しくはないかい?」
オレとしたことが、また重い話をしてしまった。
『さみしい』
赤司「ん?」
『あっいや、全然!たまに近所で仲良くなった人とか来たり、ほら、猫飼ってるし』
偽りの笑顔。
嘘が下手だな。
赤司「そうか」
『でも……征くんがよければ、前みたいに遊びに来てくれると嬉しいな…なんて』
聞き間違えではない。
名前は確かにオレのことを名前で呼んだ。
赤司「そうだな、これから部活で一緒になるんだ、毎日でも寄らせてもらおうか」
『そうだね!いつでも歓迎するよ』
赤司「ああ」
幼馴染みとこうして再会できた。
あとはもう一人–––––
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