第5Q
名前変更
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早く帰って借りた本を読んで実践してみよう。
黒子くんも描きたい。
下足箱に向かおうと歩いていたら、女子と男子の声がした。
どうやら追われてるようで。
「あ、待ってよ~!」
「もう~!足はやーい!」
巻き込まれたくないので早足で歩いて下足箱に行った。
?「あ!さっきの!」
後ろから声がして振り向いたら、女子から追われてた人がいた。
『あ……』
?「助けて欲しいっス!」
有無を言わせず腕を掴まれて走りだした。
『えっ…ちょ、え?』
は、速い…
途中で転けそうになる。
「あ!いた!!」
「隣の女誰よ!!」
後ろ姿でよかった。
巻き込まれるのだけはごめんです。
もうすでに巻き込まれてるけど。
?「勘弁して欲しいっスよぉ」
さっきより足の速さが増した。
もう、ついて行けない気がする。
『あ…あの……右に、教室が……』
多分、伝わったかな。
彼は右に曲がって教室に入った。
?「大丈夫っスかね」
『あ、はいっ…大丈夫だと』
あんなに走ったのは初めて。
ここから動きたくない。
?「大丈夫っスか!?」
『だ、大丈夫じゃ…ないです』
「声聞こえなかった?」
女子の声が近くで聞こえた。
足音が近づいてきてるような気がする。
?「や、やばいっスよ」
『わっ』
彼は私に抱きついてきた。
とりあえず、じっとしておこう。
「こんな所にいないよね」
「他を探そうよ」
足音も遠くなり、少し安心した。
『………』
でも、いつまでこの体勢なんだろう。
『あの……もう、大丈夫ですよ?』
?「落ち着くっス」
『へ?』
早く離れて欲しい。
ちょっとだけ抵抗してみた。
それが逆効果になって、さっきよりもきつく抱きしめられた。
?「名前教えて欲しいっス」
この状態で名前を訊かれるなんて。
『…苗字…名前です…』
黄瀬「黄瀬涼太っス」
ようやく離れてくれた。
ちょっと苦しかった。
やっぱり、黄瀬くんも噂の転校生として私のことを聞いていたみたい。
黄瀬くんに訊くと、風の知らせっス、と言われた。
『会う人からそう呼ばれるんです』
黄瀬「転校生は珍しがられるんスよ」
転校して一週間も経った。
他の人からしたらまだ一週間なのかもしれない。
黄瀬「これからよろしくっス!苗字っち!」
まぁ、友達にはなれたのかな?
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