第1Q
名前変更
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『帝光中か……』
どんな学校なんだろう。
私は今日から帝光中に通うことになった。
「女だったら可愛い奴!」
「逆に男だったらイケメンだよね!」
先生と廊下を歩いていると聞こえた。
転校生の話になるといつもこれだよね。
ガラッ
「席つけー」
先生が来ても話は盛り上がっていた。
「皆も知ってる通り、この教室に転校生が来るぞ。よし、入れ」
『はい』
帝光中の制服が間に合ってなくて、前の学校の制服を着ているので余計目立つ。
「制服が間に合ってないみたいでな」
とりあえず、自己紹介をした。
『親の転勤で来ました。苗字 名前です。よろしくお願いします』
ちゃんとできたのかな?
まだ緊張してる。
「その制服、見たことある!」
頭いいとこだよ!って言った。
私は勉強できない方だけど。
「あー知ってる!お嬢様学校じゃね?」
「しかも、かわいいし」
あはは…
前の学校は有名みたいです。
「はいはい、静かに!話は後ででもできる!」
空いている席へ案内され、席に着いた。
窓側だったので、綺麗な空を眺めていた。
わぁ…絵になりそう
たまに人間観察をしていると、そこに一際目立つ赤い髪をした人を見つけた。
どこかで見たような気がする。
「ねぇねぇ!部活とかやってた?」
「彼氏とかいる?」
「いや、絶対いるよ!」
中には反応に困る質問もあったけど、答えるだけ答えたつもり。
そして放課後になって屋上へ行くと、誰もいなかったのでここから見える景色を描くことにした。
『誰もいないと落ち着いて描ける』
それから30分くらい経って完成。
細かいところは帰って描くことにした。
「あ、いたいた!苗字さーん!」
『?』
「先生に頼まれて、校内を案内することになったの。時間とか大丈夫?」
彼女に申し訳ないことをしてしまった。
『うん…もしかして、探したかな?』
「ははっ、ちょっとね」
息の切らし方からすると、ちょっとどころじゃない気がする。
申し訳ない。
*****
帝光中で気になることと言えば……
「帝光って、バスケ部が有名って知ってる?」
『あ、うん…強いのは聞いたことあるよ』
そう、バスケ部。
前の中学の先輩が試合を見に行ってたから、その話をよく聞いていた。
「ちょっと見に行かない?」
『え、いいの?』
「大丈夫だって!」
少し見るくらいなら大丈夫かな。
それにしても、人の多さに驚いた。
あとは、練習の内容かな。
見てるだけでもわかる。
「ここは一軍かな」
『一年生がいる気がする』
同じクラスの人がいる。
「当たり!同じクラスの赤司くんが一軍だからね」
『赤司…くん……?』
聞いたことある名前だけど思い出せない。
どこかで見たことある気がするのに。
「とにかく、バスケ部は凄くて、おまけにカッコいい人がいるの!」
教室に向かいながらバスケ部の話をする。
「苗字さんは、部活とか入るの?」
『今のところは考えてないね』
「バスケ部のマネージャーやればいいじゃん!」
かわいいからモテるよ、と言われたけど関係あるのかな。
マネージャーの前にバスケ初心者の私には無理な話。
でも、一軍のマネージャーさんはかわいかったな。
「じゃあ、また明日ね!」
『うん、またね』
私も帰ろうかな。
帰り際にスーパーに寄って晩の材料を買った。
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