第3Q
名前変更
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今日も黒子くんと登校した。
黒子くんと登校するのは明日まで。
これから一緒に行きたいなんて言ったら迷惑だと思ったので言わなかった。
「ねーねー、名無しちゃん」
『ん?どうしたの?』
入学して二日目に仲良くなった
美紀「部活決めた?」
『すっごく迷ってるんだよね』
帰宅部がいいとは言えないよね。
美妃ちゃんは小学校からやってるテニスをやるみたい。
美紀「文化?運動?」
迷っていると、ふと本を読み終わって外を眺めている黒子くんが目に入った。
『ねぇ黒子くん。私って、どっち系かな?』
そう言うと、黒子くんの存在に気づいた美妃ちゃんが驚いていた。
黒子「椙野さんはマネージャーが似合いそうです」
美紀「あぁ、確かに!」
それ、名前からも言われたんだよね。
私はマネージャーに向いているんですね。
『マネージャーですか……』
美紀「バスケ部は?お兄さんって、ここのバスケ部OBでしょ?」
そう来ましたか…
黒子くんも納得してるけど。
バスケなら他のスポーツより知識は豊富な方だけど、名前のせいで変に期待されそうで怖い。
黒子「マネージャー募集中ですよ」
『あ、はい』
黒子「今度、見学に来るといいですよ」
『あ、はい。名前がいる時にでも』
美紀「良かったじゃん!部活見つかって」
まだ入るとは決まってないけどね。
運動部って見学イコール入部って感じがするのは私だけだろうか。
部活にまだ入っていない私は帰る準備をしていた。
美紀「んじゃ、また明日ー」
『うん』
黒子くんもいつの間にか部活に行っていた。
今日は帰りに本屋でも寄ろう。
玄関に向かっていると見覚えのある人を見つけた。
『赤司くん?』
彼はトロフィーや賞状が飾られているショーケースの前にいた。
赤司「やあ、また会ったね」
『わあ、これって全部バスケ部?』
バスケ部のコーナーにはトロフィーがたくさんあった。
他の部活も優勝トロフィーが多かった。
さすが強豪校。
赤司「興味深いことがあってね」
と言って、写真を指さしていた。
そこには名前が写っていて、その隣に虹村先輩がいた。
『名前?』
赤司「ああ」
よく見れば新聞記事が飾られていた。
“遅咲きの選手現る”
中二の前半まで三軍だった名前がいきなり一軍に上がってレギュラー入りした。
その理由は本人しか知らない。
『あ、この記事は名前に異名が付けられたときのだ』
赤司「なるほど…」
記事を読めば名前がすごいってことがわかる。
『今でも1on1やってるんだよねぇ』
赤司「それなら、君にもなにか能力があるんじゃないのか?」
『……赤司くんって鋭いね』
たくさん試合を見たり、名前の練習に付き合ってきて得た能力がある。
赤司「マネージャーやってみないかい?」
『う~ん…』
私の曖昧な返事に赤司くんは困ったように微笑んだ。
赤司「無理にとは言わない。見学だけでもいいからね」
『じゃあ、今度お邪魔するね』
赤司「ああ、待ってるよ」
じゃあ、と言って彼は部活へ行った。
『はぁ…この能力、あまり使いたくなかったけど……』
でも、一つだけわかったことがある。
これから赤司くんと関わっていきそうだということ。
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