第1Q
名前変更
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担任の先生がやってきてから体育館へ向かった。
校長先生の話が長くて眠たい。
やっぱりどこの学校も同じみたい。
やっと終わった…
教室に戻って自由にやっていた。
新しい友達と楽しそうに喋っている人、寝てる人、本を読んでる人と様々。
そんな人間観察をしていると、黒子くんがこっちに来た。
黒子「椙野さんは部活とか入りますか?」
『部活は考え中だね。黒子くんは?』
黒子「バスケ部に入ります」
『ここ、バスケ強いよね。競争率も高いらしいし』
バスケやってる名前が言ってたから凄いんだと思う。
相当な努力も必要になってくるよね。
黒子「それでも、頑張ります」
その目は真剣なものだった。
黒子くんなら…
いいとこまで行ける気がする
『私、黒子くんを応援してるね』
黒子「はい、ありがとうございます」
先生が教室に入ってきて、明日の予定などについて話してから終わった。
携帯の電源を点けたらメールが入っていた。
黒子「椙野さん、このあと時間ありますか?」
『あ、ちょっと待ってね』
メールを見ると名前からで、体育館にいるとのこと。
私は黒子くんに、大丈夫、と言った。
黒子「興味ないかもしれませんが、バスケ部に行きませんか?」
『うん!いいよ』
黒子「ありがとうございます」
二人で体育館へ向かっていると、聞き覚えのある声がした。
名前と誰かが楽しそうに喋っていた。
「オレも名前さんと同じ高校に行きたいです」
名前「強豪校に行ったわけじゃないけどなぁ」
「また一緒にバスケやりたいんですよ!」
名前「まぁ、それならいつでも相手になるよ」
名前は帝光バスケ部出身。
高校は強豪校からのスカウトがあったものの、断って推薦で今の高校に行っている。
黒子「やっぱり、ここのバスケ部は規模が違いますね」
『そうだね…』
名前はこんな中で昇格していったんだね
改めて凄いと感じた。
名前「何突っ立ってんの?」
『あ、名前』
「名前さんの妹さんですか?」
さっき喋っていた人が言ってきた。
なぜか距離が近い。
名前「名無し、部活はどうすんの?」
『考え中』
名前「そっか……ん?」
私の隣にいる黒子くんにやっと気づいた。
『黒子テツヤくんだよ』
黒子「どうも」
名前「ここに来たってことは」
黒子「はい」
一瞬は驚いた顔を見せたけど、黒子くんの肩を軽く叩いた。
名前「中学時代のオレと似てるなぁ~」
黒子「い、痛いですよ」
黒子くんに何かを感じたのかな。
名前「へぇ…今回は結構な強者揃い?」
あー始まった。
名前はバスケをやっている人達を目で追い始めた。
?「部外者は出てって下さい」
名前「うるさいなぁ~今いいとこなのに…虹村ぁー」
虹村「相変わらず元気そうで」
名前「お前もな~」
虹村「丁度いいところに来ましたね」
話があるみたいで、名前と虹村先輩はどこかへ行った。
終わったらメールをしてくれるということで、黒子くんとその辺をぶらつくことにした。
黒子「椙野さんも本が好きなんですね」
『うん!名前の影響でね』
本の良さをわかってくれる人がいて嬉しい。
黒子くんと私の趣味が合い過ぎて……
『あ、オススメあったら教えてね!』
黒子「はい」
突然私の携帯のバイブが鳴った。
どこ?って書かれていたので、場所を教えるとすぐにこちらへ向かってきた。
名前「わりーな」
『ううん、大丈夫」
名前「よし、帰るぞー」
テツヤも、と名前が言った。
黒子くんは少し驚いていたけど、一緒に帰ってくれるみたい。
帰り際にいろいろ話をして盛り上がっていた。
その盛り上がりを冷ましたくなくて、
『黒子くん、うちでご飯食べてかない?』
なんて言ってしまった。
迷惑じゃなければいいけど。
黒子「いえ、ご両親に迷惑ですし」
名前「そこは心配すんな。親は帰りが遅いし」
『帰らない日もあるよね』
黒子くんはうちでご飯を食べることになりました。
*****
黒子「ここが、椙野さんの家ですか…」
目の前にあるのは、立派な門構え。
中に入れば驚きも増す。
家の隣には祖父が神主をしている小さい神社がある。
名前「まー…驚くよな」
黒子「はい」
返事をしながら辺りを見渡していた。
名前「ご飯できるまで時間あるから、名無しとぶらついてろよ」
できたら呼ぶ、と言って、名前は台所へ行った。
未だに黒子くんは辺りを見渡していた。
しばらくその様子を縁側に座って眺めることにした。
黒子「椙野さん」
『ん?どうしたの?』
黒子くんは神社を指さしていた。
そこには女の子がいた。
その子に見覚えがあったので駆け寄った。
「あ、お姉ちゃん!」
『こんにちは』
「あのね、新しいお守り買いに来たの」
古いお守りを私にくれた。
もう1年経ったんだね。
『500円お納め下さい』
「はーい、お姉ちゃんありがとう!」
『ようこそお参り下さいました』
またね、と手を振って見送った。
だいぶ埃かぶってるからそろそろお掃除しなきゃ。
名前「おーい、ご飯できたぞー」
今日は朝リクエストしたオムライスだった。
明日は何作ってもらおうかなぁ。
『わぁ~美味しそう!』
名前「遠慮せず食え食え」
黒子「はい、いただきます」
オムライスの卵がなぜこんなにもトロトロにできるんだろう。
黒子くんも驚いてる。
名前「あ、そういえば冷蔵庫にプリンあったよな?」
『うん』
名前「ちょうど3つあるな」
食後にデザートでプリンを食べた。
黒子くんも満足そうでよかった。
『今日はありがとう』
黒子「いえ、また誘って下さい」
『うん!また明日ね!』
明日が楽しみになってきた。
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