第1Q
名前変更
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帝光中入学式–––
『ん~………げっ』
私は時計を見た。
勢いよく部屋から出て、階段を下りた。
リビングに置かれていたパンを食べながら、学校へ行く仕度をした。
すると、兄の名前が笑いながらコーヒーを飲んでいた。
名前「まだ時計直してないの?」
『え?時計……あ…』
昨日から目覚まし時計は止まったままだったことをすっかり忘れていた。
名前「時計が無くてもオレがちゃんと起こすし、学校なら連れてくし」
帝光中に行くまでの道が、名前のこれから通っていく高校へ行く道と一緒のため、連れていってくれることになっている。
名前が寝坊しない限り、私は遅刻する心配はないということ。
そもそも名前が寝坊することはまず無い。
『入学式被っちゃったね』
名前「そうだな」
『今回も来れないんだね』
名前「まぁ、仕方ないよ」
お父さんとお母さんは相変わらず朝早くから仕事でいないし、帰るのも遅い。
だから、いつも名前が料理を作ってくれる。
それが悔しいけどとても美味しい。
名前「今日の晩は何食べたい?」
『オムライス!』
名前「OK!じゃあ、そろそろ行きますかね」
『はーい』
行きは下り坂で風が気持ちいい。
学校が近づくにつれて、同じ制服の人がたくさん見えてきた。
名前「じゃあ、終わったらメールしろよ?」
『うん!』
名前「おー頑張れ」
後ろ姿に手を振って、クラス表が貼られている玄関へ向かった。
人多いな…
背が低い私には、クラス表なんて見ることが困難だ。
人が少なくなるのを待とう。
すると、後ろから声がした。
?「あの、ボクが見て来ましょうか?」
『え?』
私と身長が変わらない男の子。
大丈夫かな…
?「えっと、名前は?」
『椙野 名無しです』
?「すぐ戻ります」
クラス表を見に行った。
離れて待っていると腕を掴まれた。
『うわっ』
?「あ、すいません。呼んでも気づかないんで」
呼んでたんだ
気づかなかったな
『ごめんね、ちょっと考え事してて』
?「いえ、大丈夫です。それより、クラスはボクと一緒でしたよ」
『そっか、ありがとう!』
優しい人に出会えてよかったぁ!
黒子「ボク、黒子テツヤです」
『うん!よろしくね!』
黒子「はい」
そして、黒子くんと一緒に教室へ行った。
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