4章
名前変更
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蒼からメールがあって、今日は早く学校へ行くことになった。
学校に近づけば蒼の姿を見つけた。
『あ…おはよう』
蒼「おはよー!では、行きますよぉ」
『え?な、なに?』
蒼に腕を掴まれてどこかに連れて行かれた。
*****
パコーンととても心地よい音が聴こえるテニスコートに連れて来られた。
『…?』
蒼「精市、連れて来たよ」
幸村「ご苦労様」
後ろから声がして、名前の肩に手が置かれたので、ビクッと小さく肩が跳ねた。
蒼「名前ちゃんごめん!!」
と言って走ってどこかへ行ってしまった。
『え…』
今度は、幸村に連れて行かれた。
怖くなって少し震えていた。
肩に置かれていた片方の手が頭に乗った。
幸村「大丈夫だよ」
ふと、思い出したことがあった。
優しい声、頭を撫でる姿がある人物と重なった。
名前は思い出して泣きそうになっていた。
テニスコートに入ると、幸村は全員を呼んだ。
柳「なぜ苗字がいるんだ?」
幸村「ん?捕まえた。蒼に頼んで連れて来てもらってね」
と言って、名前の頭をぽんぽん叩いた。
?「捕まえたとは、かわいそうではないか!」
帽子を被った人がそう言うと、
幸村「真田、うるさいよ」
真田「む……」
それから何も言わなくなった。
幸村が名前を連れて来た理由、それは、
幸村「俺が前から話てた転校生の苗字名前さん。のちにマネージャー」
柳「マネージャーか…」
真田「蒼がいるではないか」
幸村「蒼は呼んでもサボるじゃん」
3人で勝手に話を進めだして名前と他のメンバーは少し困っていた。
柳「で?それは、苗字の同意の上なのか?」
幸村「この子に拒否権はないからね」
またぽんぽんと頭を叩いた。
柳「そ、そうか」
拒否権がないということで、名前はマネージャーになった。
そして記念すべき初仕事は蒼を連れてくることだった。
やっと解放されて急いで蒼の所へ行った。
教室に蒼がいたので朝あったことを話た。
蒼「あはは、ごめんごめん」
『蒼ちゃんがサボるから…!』
蒼「だって、めんどいし、ファンクラブがうるさいんだもん」
『や、やっぱり、ファンクラブあるんだ…』
急に名前の表情が曇った。
蒼「そ、そんなに暗い顔しないで!!大丈夫だから!!私がいるから!!」
蒼は必死に宥めた。
*****
放課後になって名前と蒼はテニスコートへ向かった。
幸いにもファンクラブはまだ来ていなかった。
『いやっ!離して!』
蒼「ちょっと何やってんの?名前ちゃんから離れなさい!」
?「無防備な苗字が悪いんじゃき」
蒼「いやいや、怖がってるから!」
それでも離さなかった。
しかしある人物のおかげで名前は解放されたのだった。
蒼「助かったよぉ!比呂士~!」
名前は端っこでしゃがみ込んで縮まっていた。
柳生「仁王くん、苗字さんから嫌われますよ?」
仁王「嫌われたくないのう」
蒼「じゃあ、もう抱きついちゃダメ!つか、抱きつくな」
仁王が名前に近づこうとしたら、それに気づいて急いで蒼の後ろに行った。
『こ、来ないでっ』
仁王「柳の言ってた通りぜよ」
蒼「分かったんなら、名前ちゃんに近づいちゃダメ!」
仁王「プリッ」
ガチャ
次に来たのは、幸村と柳だった。
幸村「楽しそうだね」
蒼「全っ然楽しくなーい!」
行こ!と、言って名前の手を引いてズカズカと外へ出ていった。
練習が始まって人も集まってきた。
名前は一人、ベンチに座ってボールを目で追っていた。
蒼「名前ちゃん…私のせいです」
仕事を終えた蒼が隣に座って言った。
『仕方ないよ!拒否権ないって言われちゃったんだし』
蒼「その代わり、名前ちゃんは仕事しなくていいからね!」
『私、柳くんから蒼ちゃんの監視って言われた』
蒼「え?あ、そうなの…」
困ったように笑いながら返事をした。
休憩になって蒼は仕事を始めた。
?「隣いいっスか?」
『ど、どうぞ』
気まずくなって気を紛らわすために遠くを見つめていた。
?「先輩」
『はい?』
驚いて外れた声音で返事をした。
?「そんな、緊張することないっスよ!」
笑われてしまい、恥ずかしくなった。
切原「俺、二年の切原赤也っス!」
元気いっぱいの笑顔で言った。
蒼「おやおや、赤也くん。ナンパかね?」
後ろから蒼のからかう声が聞こえた。
切原「蒼先輩、ち、違うっスよ!」
蒼「うん、知ってる。赤也がこんなにも早く懐くなんて…!」
明日は嵐だ、とかそんなことを言っていた。
そんな様子が面白くて名前は笑っていた。
『あ、休憩終わりみたい』
切原「もっと先輩と話したかったっス」
拗ねたように言った。
名前は赤也に微笑んだ。
蒼「あれれ、赤也?」
切原「な、なんでもないっス!」
慌てた様子でコートに戻った。
蒼「さて、私も仕事に戻ろっと」
『私も手伝う!』
蒼「ホント?助かるわー」
『私だってマネージャーだもん』
蒼「わあ、なんていい子なんだ、名前ちゃんは」
名前の頭を撫でると照れた様子だった。
二人は部室の掃除をし始めた。
蒼「もー汚い!」
ブツブツ言いながらはわいていた。
雑巾でホコリを拭いていたら、雑誌が目についた。
ページをめくると、立海のテニス部が大きく載っていた。
『すごい…』
蒼「お、スポーツ雑誌じゃん」
名前は休日に丸井とテニスをしたことを思い出していた。
パラパラ…
『ん?』
蒼「どうしたの?」
『な、なんでもない!』
開いていたページを閉じて、元あった場所に雑誌を戻した。
蒼「ところで…名前ちゃんはお菓子作れる?」
『え?う、うん、一応』
蒼「じゃあさ!今度作ってよ!」
『うん、いいよ』
蒼「やったぁ!」
ガッツポーズをしてから、飛び跳ねた。
?「なにやってんだ?」
蒼「わっ、ジャッカル!?」
幸村「楽しそうだね」
何話してたの?と言われて、蒼がさっき話していたことを話した。
お菓子に反応したしたのが、赤髪のあるお方。
丸井「苗字ってお菓子作れんのか!?」
結局、蒼だけでなく、R陣にもお菓子を作ることになった。
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