11章
名前変更
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部活を終えた幸村たちは帰る準備をしていた。
蒼「ふぅ、疲れた」
柳「一緒に帰らないか?」
蒼「ん?珍しいね」
柳「苗字のことで話がある」
一瞬だけ驚いて微笑んだ。
そして、二人が一緒に帰る様子を見た丸井が怪しい笑みを浮かべていた。
丸井「あの二人って付き合ってんのか?」
仁王「それはないぜよ」
幸村「そうだよ」
丸井「なーんだ、付き合ってねぇのか」
つまんねーな、と言って風船ガムを膨らませていた。
*****
苗字家はいつもより賑わった。
名前は後片付けをするために台所に向かった。
霧島「あー楽しかったねー」
名無し「そだな」
倉田「名前の手料理美味かった」
名無し「俺の妹だもん」
両親が仕事で帰りが遅かったため、いつも名無しが料理を作っていた。
それに便乗して名前も料理を名無しから教わっていた。
『あの…お二人は和菓子大丈夫ですか?』
霧島「和菓子は得意だよ。いつも名無しから嫌ほど食べさせられてたからね」
倉田「同じく」
困った表情だったが、二人の反応が良かったので小さく微笑んだ。
名無しがお茶を淹れている間は不安な様子だった。
それに気づいた二人は場を和ませようと名前を笑わせたりしていた。
名無し「へぇ、名前はテニス部入ったのか?」
『マネージャーだけどね』
霧島「この前楽しそうに部員と打ち合いやってたよ」
倉田「お前、いつの間に…」
霧島「道場からちょうど見えるんだよ」
名無し「あー見えるな」
確かにテニスコートの近くには弓道部の道場がある。
的前からだとちょうど見えるようになっている。
『名無しって弓道部?』
名無し「うん。拓斗も同じ」
倉田「俺は剣道部」
霧島「明日から部活来なよー」
おう、と簡単に返事をした。
和菓子を食べた後も仲良く楽しい会話が続いた。
外も暗くなってきたことに気づいて二人は家に帰った。
名無し「大丈夫そうで良かった」
『あの二人なら大丈夫』
名無し「そっかそっか」
名前の頭をぽんぽんとして微笑む。
そして、今夜は名無しの部屋で仲良く寝たのだった。
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