6章
名前変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
次の日──
『ご迷惑おかけしました…』
幸村「いえいえ」
蒼「私、名前ちゃんいなくて寂しかったよぅ!」
勢いよく抱きついてきたので、倒れそうになった。
切原「元気になって良かったっス!」
『うん!』
柳生「おや?」
柳生は何かに気づいたようだったが、仁王に止められてしまった。
仁王「まぁまぁ」
ジャッカル「あいつ、本当に元気なったな」
丸井「早くお菓子作ってくんねーかなー」
一人、一人、名前に対する思いがあった。
*****
放課後──
蒼「名前ちゃん…!」
『ん?』
蒼「ちょっと、いい?」
なんだか蒼の様子がおかしかった。
『どうしたの?』
蒼「あの、ね…教えて欲しいんだ…」
名前には蒼の言っていることが理解できた。
蒼「私だけっていうのは…だめ、かな?」
『…うん、いいよ』
蒼「え?本当に…?無理しなくても…」
『無理してないよ?でも、全部は無理かな…』
蒼に近づいて、耳元で言った。
驚いた様子を見せた蒼だったが、笑顔に戻った。
蒼「ありがとう」
『うん』
同時刻、柳も名前についての情報を得ていた。
名前が男嫌いの理由を。
柳「これは、精市たちに言うべきか…」
悩んだ結果、
柳「まだ、いいか…」
すぐには言わないことにした。
すると、目の前に名前と蒼がいた。
柳は名前の元に行った。
蒼「蓮二じゃん」
柳「蒼、苗字を少し借りていいか?」
蒼「いいけど…」
名前の腕を掴んでどこかへ行った。
蒼「まさか、蓮二…」
追いかけようと思ったが、行ってはいけない気がして、教室で待つことにした。
連れて来られたのはさっきまでいた屋上だった。
掴んでいた腕を離した柳は、名前と少し距離を置いた。
柳「お前の男嫌いの理由がわかった」
『っ!?』
柳「苗字…お前…」
手を伸ばすと苗字は驚いて一歩下がった。
自分の腕を強く掴んで震えていた。
『他の人には…言わないで…』
震えた声が聞こえた。
柳「ああ、大丈夫だ」
約束する、と小さく頷いて言った。
『みんなといても…怖いって思ってしまう…』
柳「すまない、悪いことをした」
『ううん、大丈夫…』
柳「もう一ついいか?」
頷いたので、白鳥について話したら、名前の表情が変わった。
『や、やっぱり…そうだったんだ…』
柳「姉妹揃って…か。気をつけた方がいいな」
独り言のように呟いた。
『……』
柳「蒼が待っているな…」
教室に戻ると、蒼は窓から外を眺めていた。
そこには幸村もいたので、四人で一緒に帰ることにした。
.