名前を教えてね!
13.5章
名前変更
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昨日は寝つけなかった。
あの夢はなんだったんだろう。
狐の面をした髪の長い人が立っている。
≪いつになったら会いに来てくれるのじゃ≫
言っている意味がわからなかった。
≪妾と一緒に宿願を果たそうぞ–––≫
私に手を伸ばしてきた。
その手をとってはいけない気がした。
拒めは姿が消え、世界が揺らいだ。
もう時間がない
早う…目覚めるのじゃ……
それと同時に夢から覚めた。
この夢を見てから自分がおかしいく感じるようになった。
それは、名前も。
邪魅の時に見た名前には違和感を覚えた。
『これから何が起ころうとしてるの…?』
予知夢を見なくなったせいで、これから起こることが全くわからない。
そして、怖い。
夢魔「名前なら大丈夫だよ!」
『私だって半妖なのに…妖怪になれないなんて……』
夢魔「まだ、妖怪になる必要がないんだよ」
本当にそうであって欲しい。
私にできることは本当にあるの?
*****
変な夢を見た。
誰かがオレに話しかける。
≪楽しくやっているようだな≫
どこかで聞いたことがある声。
だけど、思い出せない。
≪楽しいのはそう長くは続かない≫
一体何を言っているのか。
≪その "左目" がある限り、お前に自由はない≫
どういう意味だ。
そして、お前は誰だ。
目覚める時は近い……
実に気味の悪い夢だ。
あの時、邪魅が止めに入らなかったら神主を殺していた。
あのあとじいちゃんに強制連行されて奴良家に飛ばされていた。
最近、自分がおかしい。
それは前から思っていたことだ。
そして、オレには昔の記憶がないらしい。
名前「昔の記憶がないのはどうして?」
神夜「覚えている必要がないからじゃ」
そうやって、いつもお茶を濁す。
読心術を使っても頭痛に襲われる。
知らなくていい、とでも言われてるようだ。
誰が何のために記憶を消したのか。
名前「教えてくれたっていいじゃねぇか」
その小さな嘆きに応えるかのように風が吹いた。
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