名前を教えてね!
9章
名前変更
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袖モギが倒されたという情報はすぐに届いた。
犬神「玉章」
玉章「どうした?」
犬神「名前はどうすんだ?」
そう言われて、そうだな、と言って考え込んだ。
玉章「名前くんを"怒らせる"には––––"人質"が必要だね…」
犬神「名前を怒らせるつもりか…?」
唾を飲み込む犬神に対して、玉章は口角を上げる。
玉章「ボクは、見てみたいね…」
*****
リクオたちが通う浮世絵中学校に護衛が配置された。
携帯を使って連絡を取り合っていた。
首無が名前にメールをした。
首無《こちらは異常なしです!そちらはどうですか?》
名前《今忙しいんだけど!!》
首無「あ…怒られた…」
携帯を閉じたら、毛倡妓から電話がかかった。
毛倡妓《どうだった?》
首無《怒られました。》
毛倡妓《まぁ、異常なしってことね》
彼らの護衛は続く───
リクオは相変わらず雑務に専念していて、名前は千春と楽しく会話。
名前はと言うと、
名前「やあ、"
犬神「……名前」
ベンチに座って本を読んでいる犬神に話しかけた。
名前「そんな怖い顔すんな」
犬神「そんな顔してたか?」
名前「お前の"恨む気持ち"が顔に出てたよ」
犬神「名前にはなんでもわかるんだな」
名前「いや、わからないこともあるさ」
犬神は難しい顔をして黙り込む。
言うべきか?
…いや、言えばオレが───
名前「そろそろ行くわ」
あ、そうだ、と言って犬神に振り返った。
名前「次はどんなことが起こるのかな…」
犬神「…っ!!」
名前がどんな表情をしていたのかは、犬神しか知らない。
犬神「や、やばいぜよ…!!」
*****
今日は実力テスト返却日だった。
田中「おい苗字!」
名前「なんでオレの時はいつも怒ってんすか!?」
田中「お前が満点取るからだ!」
悔しそうに担任田中は睨んで言う。
名前「満点取って何が悪いんすか」
田中「悪くは、ないが…」
名前「じゃあ、これからも満点取るんで」
田中にニヤリと笑って言った。
ふと、犬神の気配を感じた。
犬神はリクオの教室を覗いていた。
次第に気配は全く感じなくなった。
名前「(そろそろかな)」
お昼になって屋上へ行く。
今日は氷麗が作った弁当を食べた。
ガリッ ガリッ
氷麗「どうですか?」
『うん、おいしいよ(凍ってるけど)』
氷麗「名前さんには負けますが、よかったです!」
屋上からまた気配を感じた。
名前は犬神のいる方向に視線を送って、首を横に振った。
犬神「・・・・」
河童「おや若、生徒達が…体育館に移動してますよ」
『あ!忘れてた!』
リクオたちは慌てて体育館へ行った。
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