名前を教えてね!
2章
名前変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
名前「そろそろだな」
不安は増すばかりだった。
そんな名前の震える手を名前はぎゅっと握る。
『焦げくさい…』
それもそのはず。
名前の見た夢の通り、鴆の屋敷は炎に包まれていた。
リクオ「そ……そのまま!!」
おぼろ「え!?何で!?」
名前「いいからつっこめ!!」
おぼろ車は派手につっこんだ。
大きく揺れたので名前は名前を庇うため抱きしめた。
外に出てみれば、
リクオ「鴆くん!?」
鴆は刀で体を支えていて苦しそうに咳をしていた。
蛇太夫「あの奴良組のバカ息子!?」
部下「おい、見ろ!苗字もいるぞ!」
この事件の首謀者らしき蛇妖怪の蛇太夫は憎たらしい笑みを浮かべた。
蛇太夫「くく…丁度いい…ぬらりひょんの孫を殺して、ついでに苗字の"血"をいただく!!」
蛇太夫は名前たちに襲いかかろうとする。
名前は名前の服をぎゅっと握った。
だが、名前はその場から一歩も動かなかった。
なぜなら、そこには蛇太夫を真っ二つに斬る覚醒したリクオがいた。
おまけに殺気を感じる。
『……!』
蛇太夫が斬られて部下たちが逃げ出した。
名前「(へぇ、あれが…)」
リクオの姿を見て笑みを浮かべた。
リクオ「よう、鴆。この姿で会うのは初めてだな」
そして、
名前(よし!名前、オレたちはおぼろ車の所に行こう)
名前(え?)
名前(いーから、いーから)
二人がこっそりおぼろ車に戻ると、鴉天狗が羽を
パタパタさせながらうろうろしていた。
名前「どうした?」
カラス「あぁ、名前さん……!」
鴉天狗は不安そうに見つめてきた。
名前「リクオなら…ほら、見てきなよ」
と後ろを指さす。
頷いた鴉天狗はリクオのもとへ向かった。
名前「…さて、名前そろそろ帰ろうか」
『え?あ、うん…』
なぜか曖昧に返事をした。
名前「…気になるんだな?」
『えっ?あ、いや…』
名前は微笑んで、
名前「行くか?」
『…え?でも…』
名前「なら、帰るか?」
と言うと、名前は困った表情をした。
名前「行くの?行かないの?」
『んー……行きます』
*****
カラス天狗がリクオのもとに来た時には鴆と盃を交わしていた。
帰り際に名前はカラス天狗を捕まえて、
名前「カラスとオレは残るから、先に帰ってろ」
と無理やり(?)名前とリクオを帰らせた。
『……』
名前はおぼろ車の中で気まずさを感じていた。
リクオ「名前」
名前を呼ばれただけで、ドキッとした。
振り向くと、腕を引っ張られた。
『え…//』
リクオ「名前の言ってた通り、いい"匂い"がするな」
『っ!?』
そう言われて目を見開いた。
リクオ「でも、"それ"には興味ねぇな」
その言葉にも驚いた。
リクオは名前の頭を撫でた。
『…っ//』
人間のリクオくんとは別人みたい…
リクオ「名前」
再び名前を呼ばれて、はい、と返事をする。
リクオ「オレはお前に興味がある」
そっと囁かれ、ドキッと鼓動が跳ねる。
家に帰り着くまで、名前はリクオの腕の中にいたのだった。
.