帰省
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栄純の家まで歩いていると、前から見知った集団を見つけた。
『浩輔、志穂。』
「「お姉ちゃん!?/姉さん!」」
声を掛ければ、栄純達も一緒に駆け寄ってきた。
「奏姉!おかえり!!」
『ふふ…ただいま。』
「東京の学校は楽しい!?」
『楽しいわ。』
「奏姉、何か綺麗になった?」
『そう?若菜も可愛くなったね。』
「…そ、そうかな…」
自分達の仲間に囲まれてる姉を見て、浩輔は気になっていた事を聞いた。
「…姉さん、カズ兄とは…」
『大丈夫よ。』
「じゃ、じゃあ…!」
『この前、初めて喧嘩しちゃったけどね。』
「え?!お姉ちゃんとカズ兄が喧嘩って…」
「珍しい!」
少しそこで立ち話をしていればポケットに入れてある携帯が震える。
『ごめん、ちょっと待ってね。』
画面を見れば一也からのLINEだ。
“着いた?”
『(ふふ…心配性なんだから。)』
携帯を眺めている顔は嬉しそうに微笑んでいた。
それを見た栄純はムスッとした表情になる。
「栄ちゃん…顔変だよ?」
「変って何だよ!?」
「栄純の顔が変なのは元からじゃん。」
「なっ…若菜てめぇ!」
『栄純、女の子に向かって“てめぇ”はないでしょ?』
「うぐぐ…」
「どうせ栄純の事だから姉さん取られたとか思ってんだろー?」ニヤニヤ
「栄純のお姉ちゃんじゃなくて私達のお姉ちゃんだからね?」ニッコリ
『(今の志穂は亮介先輩そっくりだなぁ)』
自分の妹はいつの間に黒くなったのだろう…。
元々、毒舌ではあるが。
「奏姉、彼氏の写メとかないの?」
『そんな期待した瞳で見てもないわよ。若菜』
「えー。見たかったなぁ…。」
「若菜大丈夫だよ、その内会えるって。」
「そうそう。姉さんとカズ兄の結婚式とかで見れるって。」
『「結婚!?」…ん?』
奏が隣を見ると、あんぐりと口を開けた栄純がいた。
「栄ちゃんまで驚かなくても…」
「仕方ないよ。栄ちゃんにとって奏姉は実のお姉さんみたいだし。」
「栄純が弟かよ(笑)」
「何で俺が弟なんだよ。」
「栄純みたいな弟は遠慮したいなー(笑)」
「この双子め……!」
嬉しそうに笑う奏。
それを見て浩輔達も笑った。
ーーーーーー
ーーーー
ーー
青道高校
野球部では、新チームとなったメンバーで秋に向けて練習をしていた。
その中、一也は監督である片岡鉄心に話し掛ける。
「監督、これを預かったのですが…」
「手紙?誰からだ?」
「佐伯さんからです。」
「そうか。御幸は練習に戻れ。」
「はい。」
片岡は手紙の内容を確認すると、目を見開いた。
“鉄心、急な手紙すまないね。
君も知ってる様に奏は私と舞桜の娘だ。
舞桜が奏を虐待してるなんて全く知らなかったよ。
それを知って彼女とは離婚したんだけど、最近になって舞桜が奏を探しているみたいなんだ。何が目的なのかは知らないけど近付けさせたくない。
もしも、舞桜が君の元を訪れたら追い返してくれて構わないよ。
野球部も新チームになって忙しいのに迷惑かけて申し訳ない。
何かあったら連絡してくれ。
○○○ー△△△△ー××××
佐伯幸人 ”
奏から聞いていた内容そのものであった。
「(まさか、あの瑞希先輩が本当に虐待とはな…。)」
信じきれていなかったのだ。
幸せそうな2人を見ていただけに。
“瑞希 舞桜”
奏の実の母親であり幸人の妻であった人物。
片岡の記憶だと、とても虐待しそうな感じではなかったはず。
容姿は奏と似ていて綺麗だったのを覚えている。
性格はそこそこキツかったな。と学生時代を思い出してしまい思わず遠い目をしてしまった。
「(…あの人は佐伯先輩に依存していたか。)」
ふと、手紙がもう1枚ある事に気付いた。
“そうそう、御幸一也君にも近寄らせちゃいけないよ。
意外と舞桜は面食いだからね(笑)”
「……。」
「(!?な、何で監督、俺の事見てんの?何かしたっけな……)」
一也から視線を外して、手紙をしまう。
片岡は溜め息を溢した。
周りが軽く怯えているのには気付かず。
(((え、監督怒ってる??もしかして俺ら何かした!?)))
もし、本当に舞桜が来るなら自分は追い返せるのだろうか。
それは波乱の幕開け
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『浩輔、志穂。』
「「お姉ちゃん!?/姉さん!」」
声を掛ければ、栄純達も一緒に駆け寄ってきた。
「奏姉!おかえり!!」
『ふふ…ただいま。』
「東京の学校は楽しい!?」
『楽しいわ。』
「奏姉、何か綺麗になった?」
『そう?若菜も可愛くなったね。』
「…そ、そうかな…」
自分達の仲間に囲まれてる姉を見て、浩輔は気になっていた事を聞いた。
「…姉さん、カズ兄とは…」
『大丈夫よ。』
「じゃ、じゃあ…!」
『この前、初めて喧嘩しちゃったけどね。』
「え?!お姉ちゃんとカズ兄が喧嘩って…」
「珍しい!」
少しそこで立ち話をしていればポケットに入れてある携帯が震える。
『ごめん、ちょっと待ってね。』
画面を見れば一也からのLINEだ。
“着いた?”
『(ふふ…心配性なんだから。)』
携帯を眺めている顔は嬉しそうに微笑んでいた。
それを見た栄純はムスッとした表情になる。
「栄ちゃん…顔変だよ?」
「変って何だよ!?」
「栄純の顔が変なのは元からじゃん。」
「なっ…若菜てめぇ!」
『栄純、女の子に向かって“てめぇ”はないでしょ?』
「うぐぐ…」
「どうせ栄純の事だから姉さん取られたとか思ってんだろー?」ニヤニヤ
「栄純のお姉ちゃんじゃなくて私達のお姉ちゃんだからね?」ニッコリ
『(今の志穂は亮介先輩そっくりだなぁ)』
自分の妹はいつの間に黒くなったのだろう…。
元々、毒舌ではあるが。
「奏姉、彼氏の写メとかないの?」
『そんな期待した瞳で見てもないわよ。若菜』
「えー。見たかったなぁ…。」
「若菜大丈夫だよ、その内会えるって。」
「そうそう。姉さんとカズ兄の結婚式とかで見れるって。」
『「結婚!?」…ん?』
奏が隣を見ると、あんぐりと口を開けた栄純がいた。
「栄ちゃんまで驚かなくても…」
「仕方ないよ。栄ちゃんにとって奏姉は実のお姉さんみたいだし。」
「栄純が弟かよ(笑)」
「何で俺が弟なんだよ。」
「栄純みたいな弟は遠慮したいなー(笑)」
「この双子め……!」
嬉しそうに笑う奏。
それを見て浩輔達も笑った。
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青道高校
野球部では、新チームとなったメンバーで秋に向けて練習をしていた。
その中、一也は監督である片岡鉄心に話し掛ける。
「監督、これを預かったのですが…」
「手紙?誰からだ?」
「佐伯さんからです。」
「そうか。御幸は練習に戻れ。」
「はい。」
片岡は手紙の内容を確認すると、目を見開いた。
“鉄心、急な手紙すまないね。
君も知ってる様に奏は私と舞桜の娘だ。
舞桜が奏を虐待してるなんて全く知らなかったよ。
それを知って彼女とは離婚したんだけど、最近になって舞桜が奏を探しているみたいなんだ。何が目的なのかは知らないけど近付けさせたくない。
もしも、舞桜が君の元を訪れたら追い返してくれて構わないよ。
野球部も新チームになって忙しいのに迷惑かけて申し訳ない。
何かあったら連絡してくれ。
○○○ー△△△△ー××××
佐伯幸人 ”
奏から聞いていた内容そのものであった。
「(まさか、あの瑞希先輩が本当に虐待とはな…。)」
信じきれていなかったのだ。
幸せそうな2人を見ていただけに。
“瑞希 舞桜”
奏の実の母親であり幸人の妻であった人物。
片岡の記憶だと、とても虐待しそうな感じではなかったはず。
容姿は奏と似ていて綺麗だったのを覚えている。
性格はそこそこキツかったな。と学生時代を思い出してしまい思わず遠い目をしてしまった。
「(…あの人は佐伯先輩に依存していたか。)」
ふと、手紙がもう1枚ある事に気付いた。
“そうそう、御幸一也君にも近寄らせちゃいけないよ。
意外と舞桜は面食いだからね(笑)”
「……。」
「(!?な、何で監督、俺の事見てんの?何かしたっけな……)」
一也から視線を外して、手紙をしまう。
片岡は溜め息を溢した。
周りが軽く怯えているのには気付かず。
(((え、監督怒ってる??もしかして俺ら何かした!?)))
もし、本当に舞桜が来るなら自分は追い返せるのだろうか。
それは波乱の幕開け
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