帰省
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一也との喧嘩はお互いを成長させる出来事になった。
“そしたら倉持が…”
『ふふ……倉持君らしいね。』
“そういえば…浩輔と志穂は元気か?”
『最近は連絡取り合ってないけど、あの子達なら元気だと思うよ。』
“…おじさんとも連絡取ってない?”
『ううん、父さんとは取ってるよ。浩輔達は部活で忙しいと思ったの。』
とは言え、もう夏休み後半だ。
あの2人も引退したのだろう。
『(…多分、浩輔達は栄純と一緒に近くの高校行くんだろうなぁ…)』
それはそれで寂しいと感じてしまう奏。
一也は急に黙り込んだ奏を心配する。
“どうした?”
『んー…久々に向こう帰ろうかなって思って…夏休みだし、たまには顔出さないとね。』
“良いんじゃん?気を付けて行ってこいよ。”
『うん、ありがとう一也。』
その後も他愛ない会話をして電話を切った。
いざ帰るとなると電車が不安だ。
東京に来た以来、乗っていないので迷わないだろうか。
…決して方向音痴ではない。
『(佐伯さんに行き方教えて貰おうかな…。)』
一也から気を付けてと言われた手前、これで迷ったら元も子もないと感じた奏は電話帳から幸人の名前を出し掛けた。
プルプル…
“はい。”
『佐伯さん、奏です。今、大丈夫?』
“大丈夫だけど、どうしたんだい?珍しい。”
『あのね、一度長野に帰ろうと思ったんだけど…電車分からなくて…』
“……っ”
『さ、佐伯さん?』
ふっと聞こえる僅かな音に奏は不安になった。
しかし、次に聞こえてきた声に脱力してしまう。
“ふふ…あはは!!”
『え、何で爆笑?』
“い、いや……ぷっ……”
『…佐伯さん?』
“そういう所は母親そっくりだと思って…(笑)”
『……そうなの?』
“そうだよ。彼女もこんな風に私に電話してきては電車どこ乗れば良いのかって聞いてきたんだ(笑)”
『…そっか。』
“いつ頃行くんだい?”
『まだ、決めてないんだ。』
“なら明後日、私もあっちに用事あるから連れていってあげるよ。”
その提案に奏は喜んだ。
『本当!?』
“1人で行かせたら間違えそうだしね。”
『…ソウデスネ。』
“ふふ…じゃあ、明後日迎えに行くから、しっかり用意しとくんだよ。”
『はい!』
“時間は早くなるけど良いかい?”
『大丈夫。』
“じゃあ、出る前に電話するよ。お休み”
『おやすみなさい。』
電話を切れば一也からメールが来ていた。
“帰るにしても電車乗れんの?(笑)”
からかい半分心配半分といった内容だ。
『佐伯さんに連れていって貰う事になりましたよー。と。』
ピロリン
“やっぱり(笑)佐伯さん流石だな!それなら心配しなくて大丈夫だな(笑)”
『…もう。一也ってば私を何だと思ってるのかな。』
もう一度だけ言うが方向音痴ではない…が、たまに抜けてる部分があるので何とも言えない。
携帯を枕元に置いて自分も眠る事にした。
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“そしたら倉持が…”
『ふふ……倉持君らしいね。』
“そういえば…浩輔と志穂は元気か?”
『最近は連絡取り合ってないけど、あの子達なら元気だと思うよ。』
“…おじさんとも連絡取ってない?”
『ううん、父さんとは取ってるよ。浩輔達は部活で忙しいと思ったの。』
とは言え、もう夏休み後半だ。
あの2人も引退したのだろう。
『(…多分、浩輔達は栄純と一緒に近くの高校行くんだろうなぁ…)』
それはそれで寂しいと感じてしまう奏。
一也は急に黙り込んだ奏を心配する。
“どうした?”
『んー…久々に向こう帰ろうかなって思って…夏休みだし、たまには顔出さないとね。』
“良いんじゃん?気を付けて行ってこいよ。”
『うん、ありがとう一也。』
その後も他愛ない会話をして電話を切った。
いざ帰るとなると電車が不安だ。
東京に来た以来、乗っていないので迷わないだろうか。
…決して方向音痴ではない。
『(佐伯さんに行き方教えて貰おうかな…。)』
一也から気を付けてと言われた手前、これで迷ったら元も子もないと感じた奏は電話帳から幸人の名前を出し掛けた。
プルプル…
“はい。”
『佐伯さん、奏です。今、大丈夫?』
“大丈夫だけど、どうしたんだい?珍しい。”
『あのね、一度長野に帰ろうと思ったんだけど…電車分からなくて…』
“……っ”
『さ、佐伯さん?』
ふっと聞こえる僅かな音に奏は不安になった。
しかし、次に聞こえてきた声に脱力してしまう。
“ふふ…あはは!!”
『え、何で爆笑?』
“い、いや……ぷっ……”
『…佐伯さん?』
“そういう所は母親そっくりだと思って…(笑)”
『……そうなの?』
“そうだよ。彼女もこんな風に私に電話してきては電車どこ乗れば良いのかって聞いてきたんだ(笑)”
『…そっか。』
“いつ頃行くんだい?”
『まだ、決めてないんだ。』
“なら明後日、私もあっちに用事あるから連れていってあげるよ。”
その提案に奏は喜んだ。
『本当!?』
“1人で行かせたら間違えそうだしね。”
『…ソウデスネ。』
“ふふ…じゃあ、明後日迎えに行くから、しっかり用意しとくんだよ。”
『はい!』
“時間は早くなるけど良いかい?”
『大丈夫。』
“じゃあ、出る前に電話するよ。お休み”
『おやすみなさい。』
電話を切れば一也からメールが来ていた。
“帰るにしても電車乗れんの?(笑)”
からかい半分心配半分といった内容だ。
『佐伯さんに連れていって貰う事になりましたよー。と。』
ピロリン
“やっぱり(笑)佐伯さん流石だな!それなら心配しなくて大丈夫だな(笑)”
『…もう。一也ってば私を何だと思ってるのかな。』
もう一度だけ言うが方向音痴ではない…が、たまに抜けてる部分があるので何とも言えない。
携帯を枕元に置いて自分も眠る事にした。
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