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翌朝、一也が迎えに来る前に準備を終わらせようと私はバタバタしていた。
『もう少しで一也来ちゃう…』
「奏ー!」
『!来ちゃった…』
「奏、一也君お迎え来てくれたから家に入れるわよー。」
『…え、……待って母さ「お邪魔します。」「どうぞー。」……遅かった。』
洗面所でうなだれる私。
そこへ一也がひょっこり顔を出した。
「あ、いた。」
『……リビングで待っててよ。』
「何?髪セットとか珍しい…貸して。」
『ちょっ……』
ドライヤーとブラシを奪われ髪を弄られる。
優しい手付きに思わず眠くなる私を笑いながら注意した。
「こらこら(笑)」
『…気持ち良い…』
「結ぶ?」
『それは自分でやる……このままだと寝ちゃう。』
「そうだな(笑)」
髪も終わり、母さんに行ってきますをして私は一也と学校へ向かった。
……学校で流れてる噂、クラスの人達は私をどんな目で見てくるのだろう。
恐らく嫌悪だろうな。
「奏。」
『!な、何?』
「ボーッとしてんな、転ぶぞ。」
『…気を付けます。』
「…噂は気にすんな。俺が傍にいる。」
『違うクラスなのに?』
「休み時間とかそっち行くよ。」
『…ありがと。』
「葛西達には休み時間の時にでも話すのか?」
友人2人を思い浮かべて頷く。
どんな噂が広まってるかなんて浩輔達から聞いてるし、ちゃんと話せば悠里と莉愛も嘘だと分かってくれる。
『…少し学校行くの怖いかな…』
「…大丈夫、あいつらもいるんだからさ。」
『…うん。』
学校に着いてからまず下駄箱で上履きに履き替えてる時、見知らぬ男子や女子が私を見ながらヒソヒソと話してるのが分かった。
「御幸君おはよー!」
「おはよ。」
「一緒にクラスまで行かない?」
「…奏と行くから。」
「え?あ、藤堂さん来てたのー?」
態とらしい…。
最初から気付いてたくせに。
「奏、気にすんなよ。」
『…気にするというか、態とらしすぎて呆れる。』
「はっはっはっ、その様子なら大丈夫そうだな。」
『…頭撫ですぎ……近いから離れて』
「顔真っ赤になりやすいな(笑)」
『……誰のせいよ。』
にやけてる一也を軽く叩き前を歩く。
グッと肩を引き寄せられ耳元で囁かれた。
「俺は何があっても離れないから。」
『……一也…』
私の欲しい言葉を言ってくれる一也。
もう少しで私のクラスってところで後ろから叫ばれた。
「あー!!」
「…んだよ、うるせぇな。」
「奏ー!!」
『…うっ!』
抱きつかれるというよりタックルに近い行動。
思わず呻き声が出る。
…こんな事するのは1人しかいない。
『…悠里……痛い…』
「やっと来たあ!ずっと待ってたんだからね!!」
『…わ、分かった…から…耳元で叫ばないで…』
「奏ちゃーん!」
もう1つ聞こえてきた声に嫌な予感しかしなかった。
ドン!
『…!(転ぶ!)』
「…っと、大丈夫か?」
『…一也…ありがと。』
「…葛西も城崎も落ち着けって。」
「だって!」
「目の前に奏が!!」
『…私は幽霊か何かですか?』
2人が離れて漸く解放された。
一也が2人に言ってくれる。
(私は息が整ってないから)
「今日の昼休みに話したい事あるから空けとけよ?」
「…噂の事?」
「そ。」
「分かった。」
「それから極力クラスで奏と一緒にいてやってよ。」
状況が状況なだけに悠里と莉愛は頷いてくれた。
一也は手を振って自分のクラスに入ってく。
それを見習って私も2人とクラスに入る。
一気に視線が集まった。
「…うわぁ…マジで来たよ…」
「…図太い神経してるな…」
「…よく平気な顔で御幸君といられるよね。」
口々に言われるモノは、もう陰口を越えている。
…てか私に聞こえる様に言ってる時点で陰口ですらない。
心配そうに見てくる悠里達を安心させる様に笑いかけた。
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『もう少しで一也来ちゃう…』
「奏ー!」
『!来ちゃった…』
「奏、一也君お迎え来てくれたから家に入れるわよー。」
『…え、……待って母さ「お邪魔します。」「どうぞー。」……遅かった。』
洗面所でうなだれる私。
そこへ一也がひょっこり顔を出した。
「あ、いた。」
『……リビングで待っててよ。』
「何?髪セットとか珍しい…貸して。」
『ちょっ……』
ドライヤーとブラシを奪われ髪を弄られる。
優しい手付きに思わず眠くなる私を笑いながら注意した。
「こらこら(笑)」
『…気持ち良い…』
「結ぶ?」
『それは自分でやる……このままだと寝ちゃう。』
「そうだな(笑)」
髪も終わり、母さんに行ってきますをして私は一也と学校へ向かった。
……学校で流れてる噂、クラスの人達は私をどんな目で見てくるのだろう。
恐らく嫌悪だろうな。
「奏。」
『!な、何?』
「ボーッとしてんな、転ぶぞ。」
『…気を付けます。』
「…噂は気にすんな。俺が傍にいる。」
『違うクラスなのに?』
「休み時間とかそっち行くよ。」
『…ありがと。』
「葛西達には休み時間の時にでも話すのか?」
友人2人を思い浮かべて頷く。
どんな噂が広まってるかなんて浩輔達から聞いてるし、ちゃんと話せば悠里と莉愛も嘘だと分かってくれる。
『…少し学校行くの怖いかな…』
「…大丈夫、あいつらもいるんだからさ。」
『…うん。』
学校に着いてからまず下駄箱で上履きに履き替えてる時、見知らぬ男子や女子が私を見ながらヒソヒソと話してるのが分かった。
「御幸君おはよー!」
「おはよ。」
「一緒にクラスまで行かない?」
「…奏と行くから。」
「え?あ、藤堂さん来てたのー?」
態とらしい…。
最初から気付いてたくせに。
「奏、気にすんなよ。」
『…気にするというか、態とらしすぎて呆れる。』
「はっはっはっ、その様子なら大丈夫そうだな。」
『…頭撫ですぎ……近いから離れて』
「顔真っ赤になりやすいな(笑)」
『……誰のせいよ。』
にやけてる一也を軽く叩き前を歩く。
グッと肩を引き寄せられ耳元で囁かれた。
「俺は何があっても離れないから。」
『……一也…』
私の欲しい言葉を言ってくれる一也。
もう少しで私のクラスってところで後ろから叫ばれた。
「あー!!」
「…んだよ、うるせぇな。」
「奏ー!!」
『…うっ!』
抱きつかれるというよりタックルに近い行動。
思わず呻き声が出る。
…こんな事するのは1人しかいない。
『…悠里……痛い…』
「やっと来たあ!ずっと待ってたんだからね!!」
『…わ、分かった…から…耳元で叫ばないで…』
「奏ちゃーん!」
もう1つ聞こえてきた声に嫌な予感しかしなかった。
ドン!
『…!(転ぶ!)』
「…っと、大丈夫か?」
『…一也…ありがと。』
「…葛西も城崎も落ち着けって。」
「だって!」
「目の前に奏が!!」
『…私は幽霊か何かですか?』
2人が離れて漸く解放された。
一也が2人に言ってくれる。
(私は息が整ってないから)
「今日の昼休みに話したい事あるから空けとけよ?」
「…噂の事?」
「そ。」
「分かった。」
「それから極力クラスで奏と一緒にいてやってよ。」
状況が状況なだけに悠里と莉愛は頷いてくれた。
一也は手を振って自分のクラスに入ってく。
それを見習って私も2人とクラスに入る。
一気に視線が集まった。
「…うわぁ…マジで来たよ…」
「…図太い神経してるな…」
「…よく平気な顔で御幸君といられるよね。」
口々に言われるモノは、もう陰口を越えている。
…てか私に聞こえる様に言ってる時点で陰口ですらない。
心配そうに見てくる悠里達を安心させる様に笑いかけた。
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