初陣
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大型巨人が腕を振り上げる。
それを避けて、エレンは腕にワイヤーを放った。
ユキはエレンと大型巨人を見ながら思考を働かせる。
『(…今のは明らか固定砲台を狙った…開閉扉の破壊も偶然ではなく意図的……だとしたら…大型巨人は知性がある!)』
その間にエレンは大型巨人の項を狙う。
『(そんな簡単に大型巨人が項を削がれる訳がない……エレン!!)』
先ほどの熱風がエレンを襲う。
ユキは、声が出ない事が悔しくて仕方なかった。
『(…声が出せれば良いのに……!)』
「超大型巨人が消えた!!エレン!お前が倒しちまったのか!?」
『(…消えた……?)』
「違う……5年前と同じだ…こいつは突然現れて突然消えた…すまん逃がした…」
「何謝ってんだ。俺達何て全く動けなかった…。」
「おい……そんな話してる場合か!?」
そうトーマスの言うとおり、悠長に話してる暇はなかった。
扉が壊されたということ巨人が入ってくるという事。
後に来た駐屯兵団は、作戦は始まってるから持ち場に付けと告げ大型巨人と接触した者には本部へ報告しろと言った。
「…ユキ、お前は報告しなくて良い。俺が話すから。」
『……っ。』
話せれば、あの時にエレンに注意を促せた…。
話せれば、本部へ報告も自分で出来た……。
拠点に着いても、その思いは頭から離れなかった。
ハッと気付いたのはアルミンが肩を揺すってからだった。
アルミンside
どうしよう…上手くガスが補充出来ない。
手の震えが止まらない!!
「大丈夫かアルミン!」
「だっ大丈夫だ、こんなのすぐ治まる!し、しかし不味いぞ。現状ではまだ縦8mもの穴をすぐに塞ぐ技術は無い!塞いで栓をするって言ったってあの岩だって……結局掘り返す事さえ出来なかった!」
「アルミン!落ち着け!!」
「……!!ごめん大丈夫。」
少し息を吐いてから周りを見て僕は違和感に気付いた。
ユキがいない…?
「…ユキ…は…?」
「…ユキならアッチ。」
ミカサが指す方を見ればボンベに手を置いたまま、下を向いてる姿。
具合が悪いのか…?それとも怖くなった…?
いや、彼女に限ってそれはない。
「ユキ?」
僕が近付いて声をかけても無反応。
どうしたんだ?
肩を揺すってみたら、漸く気付いたみたいだった。
『(あれ……アルミン?)』
「何度声かけても無反応だから心配したよ。どうしたの?」
『(……声が出ないのが辛い……)』
「え?」
『(…皆の声は聞こえても、私の声は皆に聞こえてない……!!)』
エレンとミカサも気になったのか近くに来た。
確かに僕等3人以外でユキの言葉を理解するのは極僅か。
戦闘となれば声を掛け合うけど…訓練の時も平気だったはず。
「大丈夫だよ、僕等には聞こえてる。」
『(…肝心な時に声が出なきゃ意味がない。)』
「……ユキ、私達の誰かしらは絶対に、傍にいる。」
「さっきだって、お前がいなきゃ冷静に動けなかったんだ。」
エレンとミカサは笑って、僕は手を握って話した。
そろそろ持ち場に行かないと怒られそうなので歩き出す。
慎重な面持ちで隣を歩くユキに僕は思ってる事を告げた。
「大丈夫、君はそんな弱くないし何があっても僕が護るから。」
それは、5年前から決めている僕自身の誓い。
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それを避けて、エレンは腕にワイヤーを放った。
ユキはエレンと大型巨人を見ながら思考を働かせる。
『(…今のは明らか固定砲台を狙った…開閉扉の破壊も偶然ではなく意図的……だとしたら…大型巨人は知性がある!)』
その間にエレンは大型巨人の項を狙う。
『(そんな簡単に大型巨人が項を削がれる訳がない……エレン!!)』
先ほどの熱風がエレンを襲う。
ユキは、声が出ない事が悔しくて仕方なかった。
『(…声が出せれば良いのに……!)』
「超大型巨人が消えた!!エレン!お前が倒しちまったのか!?」
『(…消えた……?)』
「違う……5年前と同じだ…こいつは突然現れて突然消えた…すまん逃がした…」
「何謝ってんだ。俺達何て全く動けなかった…。」
「おい……そんな話してる場合か!?」
そうトーマスの言うとおり、悠長に話してる暇はなかった。
扉が壊されたということ巨人が入ってくるという事。
後に来た駐屯兵団は、作戦は始まってるから持ち場に付けと告げ大型巨人と接触した者には本部へ報告しろと言った。
「…ユキ、お前は報告しなくて良い。俺が話すから。」
『……っ。』
話せれば、あの時にエレンに注意を促せた…。
話せれば、本部へ報告も自分で出来た……。
拠点に着いても、その思いは頭から離れなかった。
ハッと気付いたのはアルミンが肩を揺すってからだった。
アルミンside
どうしよう…上手くガスが補充出来ない。
手の震えが止まらない!!
「大丈夫かアルミン!」
「だっ大丈夫だ、こんなのすぐ治まる!し、しかし不味いぞ。現状ではまだ縦8mもの穴をすぐに塞ぐ技術は無い!塞いで栓をするって言ったってあの岩だって……結局掘り返す事さえ出来なかった!」
「アルミン!落ち着け!!」
「……!!ごめん大丈夫。」
少し息を吐いてから周りを見て僕は違和感に気付いた。
ユキがいない…?
「…ユキ…は…?」
「…ユキならアッチ。」
ミカサが指す方を見ればボンベに手を置いたまま、下を向いてる姿。
具合が悪いのか…?それとも怖くなった…?
いや、彼女に限ってそれはない。
「ユキ?」
僕が近付いて声をかけても無反応。
どうしたんだ?
肩を揺すってみたら、漸く気付いたみたいだった。
『(あれ……アルミン?)』
「何度声かけても無反応だから心配したよ。どうしたの?」
『(……声が出ないのが辛い……)』
「え?」
『(…皆の声は聞こえても、私の声は皆に聞こえてない……!!)』
エレンとミカサも気になったのか近くに来た。
確かに僕等3人以外でユキの言葉を理解するのは極僅か。
戦闘となれば声を掛け合うけど…訓練の時も平気だったはず。
「大丈夫だよ、僕等には聞こえてる。」
『(…肝心な時に声が出なきゃ意味がない。)』
「……ユキ、私達の誰かしらは絶対に、傍にいる。」
「さっきだって、お前がいなきゃ冷静に動けなかったんだ。」
エレンとミカサは笑って、僕は手を握って話した。
そろそろ持ち場に行かないと怒られそうなので歩き出す。
慎重な面持ちで隣を歩くユキに僕は思ってる事を告げた。
「大丈夫、君はそんな弱くないし何があっても僕が護るから。」
それは、5年前から決めている僕自身の誓い。
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